永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】
(えいわおんせん みそぎのゆ)



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神様の宿る温泉があるということを聞いて興味津々、
訪れた愛知県愛西市は平成17年に佐屋町、立田村、八開村、佐織町の
二町二村が合併してできた新しい市なのであります。

私の車に装備している古いカーナビでは愛西市の住所設定はできず、
電話番号を入力して地点設定完了!
イザ出発です。

高速道路インターチェンジからのアクセスは近いんですが、
大通りに面していない路地の奥にあるのでカーナビがないと分かりにくいかな。
ここでいいのだろうか?

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

到着した場所は…。
『吉野屋』という牛丼屋じゃなくて古い衣料品店。
その隣、なにやら怪しげな祭壇小屋が待ち受けていた。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

その前面に駐車スペースが3台分ほどあって
なんとか私の車を停めることができたが、
他の場所にも駐車場があるらしい。

祭壇小屋からは怪しく響く男性の読経が聞こえてきます。
車のエンジンを止めたとき、同じくして読経も終了。
その男性がコチラへと近付いて話しかけられた。

男性「京都からお越しですか?」
温泉サムライ「神様の宿る温泉があると聞いて京都からわざわざやってきました。」
男性「信者専用の温泉として提供していますが一般の方もご利用できますよ」

話しかけてきたこの男性は、
『成田山霊観不動教会』の教祖様?はとっても話好き。
温泉の説明やその他モロモロお話を伺うことができました。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

祭壇の賽銭箱へ入湯料金ならぬ『みそぎ料』として200円を収めます。
祭壇横にはなにやら怪しげな女性のマネキンが白装束を着せられ立っています。
なかなか不気味なこのマネキン、教祖様?に恐る恐る伺った。

教祖様?「このマネキンはとなりの衣料品店で使っていたものを
コチラ祭壇に移動させ、祭壇を監視させている神様です。
このマネキンは人を"まねく"のです。」

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

シャレ??。う〜ん、深いです。
このマネキンは神様兼、監視員兼、招きマネキン?
ということなのか。実に怪しげだ。
『みそぎをお願いします』と神様に手を合わせた。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

さて、この教会の神様が宿る温泉は、祭壇の左から軒下を進んだ裏にある。
トイレエリアだけがやけに新しい湯小屋は
手作り感タップリのビニール製波板で建てられた大変質素な建物だ。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

カベのいたるところにワープロで印刷されたような注意書きや
地元新聞に掲載された記事が所かまわず貼り込められ
読んでいるだけで楽しさ倍増。

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男女別脱衣場入り口のスノコの手前で靴を脱ぎ、
白いレースで作られた暖簾の向こうが脱衣場だ。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

キー付きのシューズロッカーは?
キー付きの脱衣ロッカーは?
そんなものは一切なく、きっと神様が見守ってくれるのだろう?

あるのは脱衣カゴのみなので、貴重品は持ち込まないのが原則。
カゴに脱いだ服をきれいにたたみ、ついに『みそぎ』の準備が完了した。
さあ、信者専用という『みそぎの湯』ご開帳です。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

カベや天井はすべて青いビニール製波板に覆われた湯小屋に、
これまた鄙びきったコンクリート打ちっぱなしの湯船が三つ
静かに湯を満たし佇んでいます。

信者さん達なのか先客の方々にまずはあいさつを。
みなさま愛想よく丁寧に『こんにちは』と
気持ちのよい返事をいただきました。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

三つある湯船は右奥が一番上の湯となっていて湯がかけ流され、
左奥、左手前の湯船手と順に流され温度も次第に低くなる仕組みです。
かけ湯を存分にし、神様のみそぎを開始いたします。

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まずは左手前にある一番下の湯から入湯です。
二人用?ほどの大きさの湯船には実測温度42.7度の湯に満たされ
湯船の縁から湯が溢れ出る。

ストレスなく湯と仲良くなれる温泉は
白く細かな湯の華も舞い踊りみそぎも順調に進みます。
どの湯船も黒緑っぽく変色し、コケなのか汚れなのか温泉成分なのか?
よく分からないが少し滑りやすくなっているので注意してくださいね。

軟らかい浴感と淡いモールの香りからすると、
この地域によく観られる泉質で湯の色は淡いコハク色。
コイツは腐植成分を含んだモール泉だと見た。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

ヌルイ湯にもの足りなさを感じ、左奥の湯船へと移動します。
湯船の底には踏み台替わりにとU字溝が沈められているが、
少しすべる上に見えにくい段差となっているので怪我のないように…。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

実測温度は43.4度と程よい温度で湯を楽しむことができる。
ホースからは源泉と思われる湯が注がれ、
隣の湯船からも連絡路を通じて湯が流れてくる。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

さらに下段の湯船へと流れ、やがて湯はかけ流されてゆく。
まさに100%源泉かけ流し温泉ここにあり。
みそぎも最終段階、気になる右奥の上の湯船へ移動します。

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この湯船、注ぎ口が二ヶ所あって、
一方はカベから湯が流れ落ち、他方はホースから供給されている。

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ホースから注がれる湯の温度を測ると45.6度、

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

湯船の温度は若干熱めの44.2度という測定値。

この源泉温度、季節によって変わるらしい。
教祖様?いわく、温泉湧出地はここから500メートル以上離れた場所にあって
道路の下を配管にて各施設に配湯しているため
夏になると日光によって道路が熱せられ湯の温度も上がるらしい。

逆に冬場は気温が下がると共に
温泉の温度も幾分か下がり42度ぐらいになると
熱い口調で語られた。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

三つある湯船は温度差はあれど
浴感にはあまり違いは認められないが、
このホースから出た瞬間の湯は硫黄の香りを強く感じることができる。

さらにはツルスベ感も湯船のものとは違って格別だ。
モール泉だと思ってのんびり湯に浸かっていれば
思いのほか身体の火照りが早い感じがする。

ホースの湯をテイスティングすれば…、
硫黄の香り、モールの香り、続いて若干の塩分も識別できることから、
この塩分によって火照り加減が助長されるのだろう。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

浴室内はシャワーや湯が出るカラン、シャンプーの類など一切なし。
あるのは水道水が出る銀色の蛇口がひとつあるのみ。
のぼせて倒れることもあるので水を飲みながら
身体を冷やしながらみそぎをして下さいとのこと。

なんだか身体も軽くなって、みそぎもそのご利益があったと観た。
顔と頭は悪いままではあるが、それは皆同じと教祖様?はおっしゃった。
神様が宿るかどうかはみなさま現地に行ってご確認の程を。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

こののどかな田園地帯にあるコチラの温泉、
静かに温泉を楽しめたのはなにより。
でも教祖様?の説法は終わりのないエンドレステープのようですが、
楽しい語り口調についつい聞き入ってしまう温泉サムライでありました。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

追伸1
『みそぎ』とは
神道で自分自身の身に穢れ(けがれ)のある時や重大な神事などに従う前、
又は最中に、自分自身の身を氷水、滝、川や海で洗い清めること。
ウィキペディアより抜粋

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

追伸2
信者勧誘の有無について
教祖様?の話からは勧誘の話など一切なく安心して温泉を楽しめる。
貼紙類を読んでいると信者は限定100名で締め切っているため
自分から入信を申告しても入信できないと思われる。

永和温泉 みそぎの湯【温泉奉行所】

ちなみに放射線量の値は平常値であります。

評価について、
神様の宿る温泉は白い湯の華舞い散るモールを基調としたかけ流し。
湯船はボロいがその泉質と効能はなかなかのもの。
浴室にお不動様を祭るなどもうひと工夫が欲しいかな?
よって4つ星の評価とした。


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温泉の場所 永和温泉 みそぎの湯の地図【温泉奉行所】
永和温泉 みそぎの湯の地図【温泉奉行所】


コメント 神様の宿る温泉は信者専用なのですが…。一般客も受け入れる教会の温泉は霊泉に浸かってみそぎを行うミステリアスな温泉だ。
温泉の泉質

源泉名:永和温泉
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)
泉温:48.5度/pH8.8/成分総計1291mg毎kg

適応性 神経痛・筋肉痛・慢性消化器病他、(病気平癒・家内安全・健康・神様のご加護…?)
営業時間
7:00〜21:30 無休
料金(みそぎ料)
大人200円
子供100円
割引情報
入浴施設
男女別内湯、湯船3(シャワーなし、サウナなし)
備品等 洗面器、腰掛、(ロッカーなし、シャンプーなどなし)

連絡先

愛知県愛西市大井町浦田面686
電話 0567-31-0146(吉野屋)
アクセス 車:東名阪自動車道弥富ICより約3.6km
公共機関:JR関西本線永和駅から徒歩20分弱。
駐車場 3台+α(無料)
お気に入り度
塩素消毒臭度  12345源泉かけ流し
公式HP なし
温泉情報
入湯日付 2014年5月18日(日)晴れ

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