(いずもゆむらおんせん　しつにのゆ)

さすがは神話の国、神秘的な山並みは緑濃き、 八百万の神々が住もうたる山や谷を越えに越え やって来たのは出雲湯村尾温泉。 国道314号線から小さな集落へ向かう県道をさらに進むと 浅瀬の川面に岩石が顔をのぞかせている『斐伊川』（ひいかわ） ヤマタノオロチの伝説が残る斐伊川沿いに温泉が湧いているそうだ。 橋を渡って温泉街へとさらに進むと道はとっても狭く、 温泉街の華やかさからはほど遠い質素な湯の町がそこにはあります。 手元の資料によると二軒の温泉旅館と一軒の共同浴場、 河原にある野天風呂があるのみ。 急傾斜地の端にある駐車場は夏の暑い日差しを遮ってくれて好都合 コチラに車を停めて温泉七つ道具を携えまずは河原にある野天風呂へ。 野趣溢れる河原の風呂をタップリ堪能したその後は共同浴場へと向かいます。 平屋の民家風建物ではあるが、 なんだか不思議な建物に見入ってしまいます。 赤っぽい屋根瓦に新旧入り交じる建具は見ているだけでもワクワクしてきます。 2001年に改装されたということで外見的にはまだまだきれいな共同浴場、 それではお待ちかね、浴舎内部を調査開始します。 入口のガラス窓の大きい引き戸、ここが入口か。 券売機にて入湯券を購入し、券を受付の強面おじさんに手渡します。 木目がきれいな壁面の奥に青と赤の暖簾が二つ、 手前の青い暖簾が男湯の入口だ。 床や壁一面が暖かい木材に覆われた脱衣場は いやなニオイやチリもなくとってもきれいで静寂な空間。 脱衣かごが整然と並べられ美しさをも感じます。 貴重品は表にある金属製ロッカー（１00円有料）へ収め、 心静かに脱衣を済ませ入湯準備を整える。 まずは内湯の引き戸を静かに開けます。 木目のきれいな壁に天井の高い四角な空間、そこに三角の湯船がひとつ、 透明な湯がたっぷり満たされ溢れ出ています。 湯がかけ流される心地よい音が内湯に響きわたります。 丸い沢の石だろうか床面にちりばめられ見た目に美しく、 岩で仕切られた湯船も趣あってすばらしい。 供給される湯は一度湯船外にある桶マスへ注がれ それからさらに湯船へ流れます。 マスに満たされたその湯で身体を清め湯船へ入湯です。 透明感のすばらしいアルカリ性単純泉は 重曹成分によるやわらかい浴感に包まれる極上湯。 実測温度は42.2度と適温で何のストレスも感じさせない。 マスから注がれる湯は源泉そのものなのでしょうか、 その温度は43.3度とその温度は絶妙である。 しばし湯船に浸かり瞑想します。 天井の高い浴舎は湯気が滞留することなく この夏の暑い時期にゆっくり温泉が堪能でき、 清涼感溢れるこの湯に私の身も溶けてなくなりそう。 流れる湯音を子守歌に眠ってしまいそうだが、 ここは露天風呂へ場所を変え気分を一新しましょうか。 脱衣場とは反対の引き戸を開けるとそこには露天風呂。 板の目隠しに覆われた露天エリアに 木製枠が嵌め込まれた湯船がひとつ。 外の光に輝く透明温泉がひときわきれいに感じられる。 外気と日差しを感じる露天風呂は 川のせせらぐ音がプラスとなって趣が変わります。 湯船に浸かると望める斐伊川の景色が旅の疲れをも癒やしてくれる。 この共同浴場、 特筆すべき点はこの隅々まで行き届いた清掃状況の良さ。 いやなニオイは全くなく、チリやヌメリもまったく感じない。 湯上がり後、牛乳を飲み干し あの番台に鎮座する強面おじさんにお礼の言葉をおくります。 温泉サムライ：『すごくきれいな温泉ですね、 気持ちよく温泉を利用することができました。 ありがとうございました』 強面おじさん：『毎日掃除してるからねぇ』 この感謝の気持ちを添えて 満点評価★5つを贈ります。 温泉サムライおすすめ温泉ここにあり。 出雲湯村温泉周辺でお泊りをお考えの方へ。 ご予約は宿へ直接するよりも ↓じゃらんnetや楽天トラベル↓を介して予約する方が 国民宿舎　清嵐荘 お安くできるかも。 空室状況もWeb上で瞬時にわかる優れもの。 おためしあれ。
温泉の場所

コメント	無色透明な湯が完全かけ流し。とてもきれいな浴室は日本でも指折りクラスと思われる。
温泉の泉質	アルカリ性単純温泉２４０Ｌ/分）泉温43℃/湧出量毎分240リットル
適応性	切傷、火傷、湿疹、あせも、婦人病、ヒステリー、ストレス。
営業時間	10:00〜21:00（受付終了）21：30まで 年中無休（年末年始も休まず営業）
料金	大人350円 小学生130円 幼児70円 ※家族風呂は上記料金とは別に、１回50分貸切の室料として1,080円
割引情報
入浴施設	男女別内湯各１、男女別露天風呂風呂各１、貸切風呂1、足湯１
備品等	石けん、サウナなし、
連絡先	〒699-1343 島根県雲南市木次町湯村1336 湯乃上館 TEL:0854-48-0513
アクセス	公共機関：JR木次線木次駅から雲南市民バス北原線槻屋行きで２０分、湯村温泉下車徒歩５分 車：松江自動車道三刀屋木次ICから１２ｋｍ
駐車場	あり(無料）
お気に入り度
塩素消毒臭度	012345　源泉かけ流し
公式HP	湯之上館のHP
温泉情報
入湯日付	2014年7月29日（火）晴れ

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