駒の湯温泉 駒の湯山荘【温泉奉行所】
(こまのゆおんせん こまのゆさんそう)



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2022年の夏休み『新潟、福島、栃木の混浴温泉を求めて』をテーマに
2泊目の宿泊地に選んだ温泉宿は、新潟県『駒の湯山荘』
コロナオミクロン株も下火になってきたので作戦決行だ。

1泊目に宿泊した『五十沢温泉ゆもとかん』からは
距離にして約37キロ、車で約48分のアクセスと近いので、
貝掛温泉ほか、気になる温泉地を廻ったのち、駒の湯山荘を目指しました。

以前に訪れた『栃尾又温泉』近くを通過し、
だんだん細くなってゆく山の道をドンドン進みます。
寂しい山の奥、この先本当に温泉があるのか心細くなってきた。

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鬱蒼とした森林地帯を抜けると『駒の湯山荘』の木製看板が見えてきた。
看板には『元日本秘湯を守る会』と『元』字が追加され微笑ましい。
お宿は山小屋風の趣ある木造二階建て。

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谷側には新館の白い建物もあって
女性や子供たちも快適に過ごせるかもしれませんね。
私は趣を楽しみたいので本館を選びました。

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冬季はお休みしている駒の湯山荘は、
携帯電話や有線電話、電線やテレビの電波も届かない陸の孤島。
電話は衛星電話、電気は自家発電とさすがはランプの宿であります。

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玄関で館内用スリッパに履き替えて入館します。
チェックインの時間より若干早く到着するも、
女将さんは優しくお部屋へと案内してくれた。

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案内されたのは二階にある六畳の和室。
天井に吊るされた二つのランプがこのお部屋の照明だ。
点灯中のランプは電球が仕込まれていますが、右側はオイルランプです。

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夜間ランプの照明はとても暗いという方ように、
押入れには少し明るい置き照明があるので暗いときはコチラを使います。
では早速、浴衣に着替えて館内温泉巡りを始めます。

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まず初めに向かったのは別棟にある混浴の露天風呂。
脱衣場は男女別で用意されていますが、お風呂は混浴なのです。
チェックイン一番乗りなのでもちろんお風呂も独泉。

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脱衣場に面した噴水のような湯船が目に飛び込んできた。
中央から飛び出す湯はザザッーと大量放出、
湯船の縁からはとめどもなく湯が溢れ出し、心躍らされた。

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湯に浸かれば、おーっと温めの実測32.6度、
9月下旬の入浴は若干冷たさをも感じるが、
やわらかく香るイオウの香りが鼻をくすぐって癖になりそうなお湯なのです。

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お隣にある木蓋で覆われた湯船は上がり湯。
蛇口をひねれば熱いお湯が出るので熱さは自身の好みで調整して
冷温交互浴を愉しめるという構図です。

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温泉投入量の多さが分かるカット。
排水口で鳴門の渦のように吸い込まれる温泉は豪快そのもの。
大自然に囲まれた当温泉地は正に秘湯の宿なのであります。

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次に向かったのは本館下階部分にある混浴の内湯。
本館と新館をつなぐ廊下から続く鉄の階段を降りてゆくと、
混浴露天風呂、混浴内湯へと続いています。

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山小屋風浴舎は二つの貸切露天風呂と混浴風呂を備えております。
まずは混浴風呂、右の入り口を入ると脱衣場です。
男女別の脱衣場が設けられているので女性にもやさしい。

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脱衣場にも吊るされたランプが秘湯の宿を連想させてくれる。
簡易な棚に脱衣かごが備えられた駒の湯山荘スタンダード。
日帰り入浴が休止されているので混雑はここでは皆無なのです。

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右の湯船がドバドバ源泉かけ流しの岩風呂で、
左湯船が上がり湯の小さい岩風呂は手動の温度調整の湯。
窓からは山の緑と陽射しが美しいです。

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やはりイオウの香りが優しく漂う湯船は、
実測温度32.4度、注がれる源泉温度は32.6度と変わりなく、
入湯者を優しく包み込んでくれた。

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窓からの景色は目前に迫る緑深き山の景色と、
若干元気のなくなった夏草原と谷を流れる渓流の水の音が響きます。
この谷の下に渓流沿いに佇む混浴露天風呂があります。

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次に向かったのは貸切露天風呂の二階部分。
入り口の札を反転させて使用中を表示し、
内鍵も使えるのでご家族やカップルでの使用が可能です。

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脱衣場に入るとコテージのような特大屋根付きウッドデッキ、
大きな椅子でもあればゆっくりくつろげるのですが、
テーブルがひとつあるのみ。

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山側に岩風呂湯船が二つあって、
大きい方が源泉かけ流しの湯船と小さい方が沸かし湯の湯船です。
コチラも豪快な源泉かけ流し温泉が楽しめますね。

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続いて更に下階にあるもう一つの貸切湯へと向かいます。
簡易な脱衣場の袂には大小二つの湯船は同じ構造ですが、
その湯船は谷側にあって入湯しながら外の景色が楽しめる。

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雨が降っても屋根がしっかりしているから濡れることもなく、
山の緑を愛でつつ一人でのんびり入湯させていただいた。
時の流れを忘れさせてくれるそんな温泉だ。

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渓流沿いにある混浴露天風呂はご夫婦の方が愉しんでいたので、
客室からの景色を楽しみつつしばしの小休止。
少し暑さは感じるが昼寝で疲労回復します。

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この日の混浴露天風呂は終始入湯者がおられ、
画像に収められたのは夕食時間の18時5分前。
千葉県からお越しの『ランの先生』から温泉のお話を伺うことができた。

明日から始まる福島県の混浴温泉の旅は、
教えて頂いた温泉情報をもとにその計画を大きく変更することにし、
夕食会場へ慌てて向かいました。

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食事会場へ入る前、ご主人が案内してくれた。
炭火で焼き上げる川魚が香ばしい香りを放ち、
食事前の食欲をさらに増進させてくれる。

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食事時間の当初、宿のご主人からのあいさつ。
食事に関する説明や、温泉四方山話、ランプのお話、
話好きとみえるご主人のお話はどれも興味深いです。

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朱色の漆器に盛り付けられた山の料理は一見質素に見えるが、
どれもこだわりの逸品であると宿屋の主人は熱く語ります。
ご飯は100%南魚沼産のコシヒカリ使用でほんのり甘みがあって美味い。

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さっきまで焼かれていた川魚の炭焼きもアツアツで運ばれてきた。
炭焼きの香ばしさと川魚の風味が鼻をかすめ、
淡白な白身が焦げた皮と粒塩がアクセントとなって素晴らしい。

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天ぷらも揚げたてが順次運ばれてきてアツアツだ。
画像は、『白霊茸』というキノコの天ぷら。
他にもオクラの花びらの天ぷらも膳に盛られます。

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黒毛和牛使用のユッケだったような説明でしたが、
食べることに集中していたので記憶が曖昧です。
松の実がアクセントとなって脂っこさもなく絶品のお味です。

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食後、客室へ帰ると本物のオイルランプに明かりが灯されていた。
暗いからと言って炎を大きくしてはいけないのだ。
煤が多く出たり、火災予防であったり…、薄暗い中雰囲気を楽しみます。

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早朝、渓流沿いにある混浴露天風呂へ。
偶然にも誰もいない露天風呂で存分に湯を愉しみます。
湯船に湯が注がれる音と渓流を流れる川のせせらぐ音だけが響いています。

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湯船の温度は実測32.9度と山荘の中の湯船で一番温度が高い。
とは言ってもその温度差約0.3度ではあるが、入湯すればその違いは明確にわかります。
ちなみに注がれる湯の温度は実測33.1度でした。

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渓流の対岸の山の斜面にたまに訪れるという
『ニホンカモシカ』は本日出会えることはありませんでしたが、
良き温泉仲間たちと出会えたことがこの温泉での思い出。

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温泉はぬるいが人の温かさに触れ合えるこんな温泉なのです。
隣の小さな湯船は熱い上がり湯なので、
こちらでも交互入浴で温泉を愉しめる。

いつまでも温泉に浸かっていたいが朝食の時間です。
食事会場は夕食時と同じ場所でいただきます。

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朱塗りの漆器に盛りつけられた和食の朝飯。
ご主人の簡単な朝の挨拶と食事の説明がありました。
納豆の日本一を二度受賞したこだわりの納豆は大粒の大豆が印象的です。

今日から始まる福島県の温泉巡りに備えて、
お櫃のご飯をすべて頂いて鋭気を養います。
ごちそうさまでした。

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朝食後、『ランの先生』とコーヒーを飲みながら終始温泉を語り合う。
福島県の良き温泉地を教えてもらってメモしながら、
再会を祈念してお別れしました。

次は滝沢温泉『民宿 松の湯』を目指します。

駒の湯山荘周辺で宿をお探しの方、
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栃尾又温泉
神風館

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温泉の場所 駒の湯温泉 駒の湯山荘【温泉奉行所】
駒の湯温泉 駒の湯山荘の地図【温泉奉行所】

コメント 大自然に抱かれし混浴温泉はワイルドでいつまでも入湯できるぬる湯の温泉だ。
温泉の泉質

源泉名:駒の湯2号/泉質:アルカリ単純泉(低張性‐アルカリ性‐低温泉)/源泉実測温度31.5度/pH8.6/湧出量リットル1800毎分(掘削自噴)/成分総計236.4mg毎kg

適応性 化粧水の様な温泉でお肌がスベスベ。
営業時間
冬季休業(要問合せ)
料金
本館9,950円(税サ込)
新館11,000円(税サ込)
角部屋14,150円(税サ込)
2022年日帰り入浴休止中(要問合せ)
割引情報 【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!
入浴施設
混浴露天風呂(2)、混浴内湯(1)、貸切湯(2)
備品等 リンスインシャンプー、ボディーソープ(一部浴室のみ)、シャワー(低圧)

連絡先

〒946-0088
新潟県魚沼市宇津野 大湯温泉719−1
TEL:090-2560-0305(衛星電話)
アクセス 電車:小出駅より大湯栃尾又行きバスにて約30分。大湯温泉バス停下車。大湯温泉まで、お泊りのお客様に限り、送迎あり。
車:関越自動車道 小出インターより 国道352号線を大湯方面へ約20分
携帯電話
インターネット環境
携帯圏外、Wifiなし
駐車場 無料駐車場あり
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345(かけ流し)
公式HP 駒の湯山荘公式HP
温泉情報
入湯日付 2022年9月27日(火)曇り~28日(水)雨


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