(くらまおんせん ほうろくゆ)
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鞍馬・貴船といえば京の奥座敷として名高い地なのですが、 源義経や牛若丸ゆかりの鞍馬寺近くには 自家源泉を持つ温泉旅館「くらま温泉 峰麓湯」があるというので訪れてみた。 20年以上前からその温泉の存在を知ってはいたのですが、 今日の朝急に思い立っての訪湯となりました。 ![]() 京都の市街地から車で北を目指して走ります。 国際会館などのあるお洒落な北山通りから 川沿いの細い道を20分ほど進めば鞍馬寺門前に到着です。 ![]() 鞍馬街道沿いの民家の軒先や空き地には巨大なたいまつが幾本も供えられ村はお祭りの準備です。 10/22の昼間は京都市内であの有名な時代祭が開催され(雨で23日に順延)、 ここ鞍馬では火祭りがあるというコトで村はいつもと違った雰囲気で活気に溢れている。 ![]() 鞍馬寺の門前を通り過ぎると辺りは急に寂しさを増し、 この先は花背峠へ向けての山深い一本道。 くらま温泉はそんな山奥にひっそりと佇む温泉地である。 ![]() 大きな看板を見つけて鞍馬川を渡ると中々立派な温泉旅館が見えてきます。 切妻屋根の山荘風旅館は山奥にありながら中々近代的な建物で、 宿泊客の中には外国人も多く見受けられさすがは京の奥座敷を感じさせてくれる。 日帰り入浴は午前10時からということでそれまでの間周辺を散策します。 ![]() 施設近くの谷間には源泉が自然湧出しているというコンクリートマスが見えていますが、 源泉を直接見たり触れたりはできないらしく遠くからの見学のみで我慢します。 ![]() コチラの泉質は硫化水素泉ということでその硫黄の香りを鼻で探ってみるも全く分かりません。 辺りの山々は杉や桧が植林されているので 私のような花粉症の者が春先に訪れると硫黄どころの話ではないかも知れませんね。 ![]() さてそろそろ入浴開始時間の10時となったので旅館受付へと向かいます。 玄関先で靴を脱いで鍵付きロッカーへ靴を納めて その鍵と引き替えに脱衣ロッカーキーを受け取ります。 ![]() 料金は露天風呂のみの使用の場合は1000円。 内湯と露天風呂、休憩処の使用と浴衣とバスタオルの貸し出しなど付いたフルセットで 2500円の二通りの日帰りメニューがありますがここはフルセットでお願いすることにした。 ![]() まずは脱衣ロッカーのある内湯へ向かうことにします。 受付前から三段階段を上がったところにあるのが男女別の内湯。 こじんまりとした脱衣場は金属製のロッカーが並べられたごく標準的なもの。 若干古さは否めないが清掃が行き届いているので好感が持てます。 ![]() 宿泊客もすでにチェックアウトし、 入浴客も私ひとりで完全に貸し切り状態の内湯からまずは入湯です。 ![]() ガラッとガラスの引き戸を開けると 全面に森林の木々の様子や山の傾斜が大きなガラス窓越しに目に映ります。 急斜面なのか日差しはなく山中は薄暗く、浴室も夜間のような雰囲気で落ち着いています。 ![]() (昼頃やっと日が差してきた。) 湯船はその大きなガラス窓に沿うように設置され山の緑を間近で楽しめます。 10人以上は浸かれる湯船がひとつにサウナ用の水風呂が寄り添うように隣にあります。 湯は残念ながら循環加温式で温泉成分である硫黄の香りは 全く感じることのない無色透明の湯に落胆を隠せませんが、 消毒剤のにおいもほとんど感じずゆったりと温泉を楽しみます。 ![]() 湯の温度は実測41.3度と万人向けなので いつまでも入っていられる温度でついつい長湯気味となるので、 山水使用のとても冷たい水風呂へ飛び込んでみることにします。 ![]() つ、つめたい。手足が結構しびれるほどに冷たいこの水の温度は16度とかなり冷えてます。 サウナに入った後にはたまらない水風呂なので身体の汗を流してから入って下さいね。 ![]() 湯気に満ち溢れる内湯では若干のぼせてきたので、 貸し出された浴衣を着て外にある小高い山の上の露天風呂を目指して トボトボと徒歩でゆっくり向かいます。 ![]() 森林の木々の間をくぐり抜ける木漏れ日が 秋の冷たい風とブレンドされとても心地よい露天風呂までのアプローチ。 料亭の入口のような露天風呂までの誘いはとても心が和みます。 ![]() 平屋造りの純和風浴舎は小さな内湯を持つ脱衣場で、 100円リターン式の鍵付きロッカーも設置され日帰り入浴も安心して楽しめそうだ。 ![]() さすがに山中に設営された露天風呂とあって、 湯船に注ぐ湯の音だけが静かに響きわたる至福の空間。 冬季は積雪もあるということで小さいながら内湯があるのは嬉しいことだ。 ![]() 遠くに鞍馬山を望む露天風呂からの景色は 奥行きがあって青い空とのコントラストがとってもきれいです。 そんなロケーションの中ゆっくりと湯船に浸かります。 ![]() 石が敷かれた床面には温泉成分であろう硫黄分が白く析出物として現れるが、 湯船からは硫黄の香りは全く感じられることなく 消毒のために添加された塩素の香りが若干気になりました。 ![]() お湯の鮮度は悪くなく、 無色透明の湯面には青空が写し出されきれいです。 山の樹木にはモミジも散見されるところをみると 秋の紅葉時期はこの湯面も紅く染められるのであろう。 ![]() 箱庭的な露天風呂庭園内には 地元特産の鞍馬石製の灯籠もあって入湯者の目を楽しませてくれます。 平日の午前中ともあってまさに貸し切り状態の湯船はのんびりたっぷり湯を堪能できました。 ![]() 旅館二階には広くゆったりした休憩処もあって、 備え付けの枕やタオルケットを利用して昼寝もできるし、 おなかが空けば館内レストランで食事もできますよ。 夜の21時までゆったり利用できるので 2500円の入館料は決して高いものではないと思います。 ![]() 評価について 山奥にある静かな一軒宿。 硫化水素泉ということで泉質にかなりの期待を寄せていたのですが 残念ながら循環のためか硫黄の香りは一片も感じることはありませんでした。 鞍馬の歴史に思いを馳せてゆっくり温泉に浸ることができて どこかホッコリゆっくりできたこと、 温泉以外は宿のグレードの高さを感じることができました。 くらま温泉へ宿泊をお考えのあなた。 宿に直接するよりもじゃらんを介して予約する方がお安くできますよ。 じゃらんでみる『くらま温泉』 ↑宿の様子や空室確認も瞬時に分かるすぐれもの。↑ 今すぐアクセス! You Tube:くらま温泉の動画 |
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 京の奥座敷といわれる鞍馬にある山間の温泉は静寂なる空間が広がっていた。 |
温泉の泉質 |
1号源泉:単純硫化水素泉(硫化水素型 低張性中性冷鉱泉)/pH 7.36/ ラドン含有/源泉温度15.9度/湧出量2.5リットル毎分(自然湧出) |
適応性 | リュウマチ・神経痛など |
営業時間 |
10:00〜21:00閉館 露天風呂は冬季20:00終了 年中無休(10月22日の営業はお問い合わせください。) |
料金 |
大浴場と露天風呂を楽しむ 大人2500円子供(4歳〜12歳)1600円 (タオル、バスタオル、ゆかたレンタル付) 露天風呂のみ 大人1000円子供(4歳〜12歳)700円 |
割引情報 | じゃらんでみる『くらま温泉』 |
入浴施設 |
男女別内湯各1 |
備品等 | ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー、サウナあり |
連絡先 |
〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町520 TEL075-741-2131 |
アクセス | 電車:京阪「出町柳駅」からは、叡山電車で29分「鞍馬駅」下車鞍馬駅から無料送迎バスあり。電車発着毎にお待ちしております。 車:国際会館のある北山通りから約20分 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 |
駐車場 | 60台、無料 |
公式HP | くらま温泉のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2011年10月20日晴れ |
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