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2018年10月、日本の温泉文化を探るツアーと銘打って目指したのは、 群馬県にあるリゾート地『万座温泉』 本日は二日目、昨日に続いて万座の湯を満喫することに。 万座温泉は標高1800メートル、 少し紅葉の進んだ山中にある温泉を存分に湯めぐりします。 さて、訪れたのは万座温泉の中で一番老舗旅館に思えた『日進舘』 旧称『万座温泉ホテル』は温泉街のほぼ中心部にある温泉宿で、 和風造りの建物は本館、別館、新館「湯房」、ゆけむり館など客室が多岐にわたり、 グレードも様々あってその数なんと171室を有するという。 本日は日帰り入浴で訪れてみたが、 外装工事で足場が組まれ、ご覧のようなありさま。 だがしかし、中はお客さんで大変賑わっております。 日本一濃度の濃い硫黄泉というだけあって 館内にも淡いイオウの香りがBGMのようにやんわりと漂っています。 フロントで料金を支払って内湯の『長寿の湯』へ向かいます。 暖簾をくぐってその先に男女別の入り口が待合所的な空間は 明るくそしてとっても美しく好感が持てます。 イオウの香りもだんだん強くなってきた。 丸くて太い柱が脱衣場の真ん中にあって印象的ですが、 ロビーのお客さんの多さに反してコチラは誰もいない貸し切り状態。 整理整頓、清掃などしっかり行われて好印象です。 内湯扉を開ければ、 古い寺院のような礎石の上に太い柱が乗っかる総木造り、 四つの湯船があって、どこかに仏様でも鎮座しているかのよう。 一番大きな湯船は『苦湯』と呼ばれる総天然木製でお湯が溢れています。 実測温度44.6度と熱い硫黄泉はガッツリ身体にシミわたる。 一気にのぼせそうなので湯浴みはそこそこにして…、 『苦湯』右隣にある小振りの湯船は『姥湯』と呼ばれ、 実測温度41.6度と適温の湯は加水なしの100%源泉使用ということで、 入湯した瞬間お肌はツルツル感が強いように思われた。 それにしても窓の向こうに拡がる景色は、 壁に飾られた絵画のように芸術的なモノを感じさせる。 うむ、強烈な硫黄の香りが嗅覚を狂わされそうだ。 嗅覚やお肌に刺激を感じたならば、 壁際にある『真湯』湯船に浸かるのだ。 温泉ではなく硬度成分の多い湧水を沸かしたものなので箸休め的な湯船です。 右隣にあるのは『滝湯』ということで一条の滝に加え、 湯の色と湯船までもが白い析出物に覆われて効き目がありそうだ。 と気分も盛り上がってきたが、屋根の工事で天上から塵が降り注ぎチョッと不快である。 濃厚なイオウの香りに包まれてのぼせ状態なので露天エリアへ。 正方形の小さな木製湯船が二つ並んだ露天風呂は、 手前に『姥苦湯』奥に『ささ湯』と並び源泉かけ流しです。 雪の多き地方のためか屋根付きではあるが、 秋のチョイ冷たい風の流れる中、温泉を愉しめるのは嬉しい限りである。 見た目に透明感のある湯ですが、重厚な硫黄感がたまらない。 『ささ湯』はその名の通り笹の葉が袋に詰められ湯船に浸けられていた。 笹の葉にどんな効き目があるの? 公式HPには、あせもに効くと記載がありますね。 コチラ露天エリアはひとつ難点があって、 湯船から立ち上がると外にある駐車場から上半身が丸見えになるのです。 別に見られても大したことはないけれど、相手に迷惑かもしれませんね。 日進舘にはこの「長寿の湯」のほかに3つの浴室があります。 平成20年に新館『湯房』に完成した「万天の湯」、家族風呂の「円満の湯」 そして、旅館から少し離れたところにある「極楽湯」 日帰り入浴で利用できるのは今入浴している「長寿の湯」と 離れにある「極楽湯」ということなので、 一度服を着て旅館の外へと向かいます。 旅館玄関を出てから右手に進むと小さな湯小屋「極楽湯」が見えてきた。 荒涼とした景色の中、ススキやクマザサが風になびいてきれいです。 入り口は無人で開放されていますが、必ずフロントで受付してくださいね。 入湯してから何年たっても記憶に深く残るコチラ『極楽湯』は 共同浴場を彷彿とさせる湯小屋ではあるが、 とても趣きがあってキレイ、女性や子供にもおススメです。 中に入ると小さな駅舎のような空間で男女別の扉入り口があります。 やはりこちらもイオウの香り漂い心地よい。 掲示物を読みながら奥へと進みます。 木目の美しい脱衣場も総木造りに拘っているように見受けられる。 木の香り漂うようではあるが、ここでは淡いイオウの香りに包まれる。 このあとこの扉の向こうには感動の温泉が拡がっている…。 と思われたが、白いコンクリ造のトンネルが先に延びていた。 冬季の積雪対策だと思うのですが、 これも一種の演出だとしたらよくできている。 トンネルの突き当りにある扉を開ければ…、 狭いトンネルからのこの開放感、スバらしい。 これぞ万座の露天風呂なのである。 ぐるりとあたりを見渡せば さっき散歩してきた地獄エリアや湯畑が一望できるロケーション。 そう言えば地獄エリアからこの露天風呂が丸見えだったなぁ〜 溢れ出す湯は透明感はあるがかなり青白くとっても濃厚だ。 白い湯の華もたくさん舞っている湯船は実測温度42.9度、 強烈なイオウの香りも屋外だとやわらいで心地よいのだ。 湯船に供給される温泉は、 一度小さな四角い升へ受けて湯泥を分離するのでしょうか。 それにしても大量の湯がかけ流されているのはスバらしい。 あっつ〜い〜 この升の中に手を突っ込んで泥があるのか確認を試みたが、 実測温度53.5度もあって手を入れることができません。 万座温泉の源泉量は1日当たり湧出量なんと540万リットルもあるらしく、 どこのホテルや旅館も贅沢な湯使いで飽きがこない。 中でもこの露天風呂は万座でもトップクラスではなかろうか。 五光が差し込む湯船はキラキラ輝いて、 湯気の向こうに浮かぶ幻想を見ながら 日進舘をあとにしました。 今回利用した湯めぐり手形。 万座温泉宿泊者は1枚1200円で3か所無料で入湯できる。 4回目以降は1回500円で再利用が可能でした。 日帰り入浴者は1枚700円で購入し、 各施設入湯料金は一律の500円となるので超お得です。 万座温泉湯めぐりする際はご利用してくださいね。 さあ、万座温泉湯めぐりへ再出発です。 万座温泉日進舘でお泊りをお考えの方へ。 ご予約は宿へ直接するよりも楽天トラベル↓ じゃらんnet↓を介して予約する方が
↑お安くできますよ。 空室状況もWeb上で瞬時にわかる優れもの。 おためしあれ。 |
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温泉の場所 | ||||||||
コメント | 純和風総木造りの内湯や館内湯めぐりのひとつである湯小屋『極楽湯』がすばらしい。 |
温泉の泉質 |
源泉名:万座温泉(ラジウム北光泉、鉄湯1号、苦湯3号、姥湯、混合泉)/泉質:酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)(低張性‐酸性‐高温泉)/泉温約69.2℃/pH-/溶存物質計1382mg毎kg |
適応性 | 神経痛・筋肉痛・冷え性・関節痛・疲労回復・運動器障害など |
営業時間 |
チェックイン14:00 チェックアウト10:00 日帰り入浴土日 AM10:00〜PM2:00 平日 AM10:00〜PM3:00 |
日帰り入浴料金 |
大人1000円(フェイスタオル付) |
割引情報 | 【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元! |
入浴施設 |
男女別内湯、露天風呂 |
備品等 | シャンプー、リンス、ボディーソープ |
連絡先 |
〒377-1528 群馬県吾妻郡嬬恋村大字干俣2401 TEL:0279-97-3131 FAX:0279-97-3595 |
アクセス | 車: ●上信越自動車道『碓氷軽井沢 I.C.』から鬼押ハイウェー、万座ハイウェー経由で約64km(平常時約1時間20分) ●上信越自動車道『上田菅平 I.C.』から鳥居峠、万座ハイウェー経由で約57km(平常時約1時間10分) ●関越自動車道『渋川伊香保 I.C.』から中之条、万座ハイウェー経由で約79km(平常時約1時間50分) 電車: ●JR吾妻線『万座・鹿沢口駅』から路線バスで約40分(冬期約45分)。タクシーで平常時35分。 ●北陸新幹線(長野経由)『軽井沢駅』から路線バスで約1時間45分 |
Wi-Fi | 接続可能(無料) |
駐車場 | あり、無料 |
お気に入り度 | |
塩素消毒臭度 | 012345かけ流し |
公式HP | 日進舘のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2018年10月19日(金)晴れ |
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