奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】
(おくつおんせん かじかえん)



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あの有名な板画家、棟方志功も愛した奥津温泉は、
美作三湯のひとつに数えられひっそりと佇む温泉街は
温泉通向けの云わば玄人好みの温泉といえよう。

津山市内から車で約30分、道路は広くて走りやすいバイパスが整備され
何のストレスも感じることなく温泉街へ到着することが出来る。
この国道を北に進めばウラン鉱石の採掘地で有名な人形峠があるためか
こんなにも立派な道路が整備されているのかもしれない。

バイパスを外れ旧道へと進入すれば
古い看板は商店の建ち並んだ懐かしい風景も感じられ、
奥津川沿いに軒を連ねた老舗温泉旅館が古きよき時代を髣髴とさせてくれる。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

その内の一軒、本日の宿にと選んだ河鹿園を今回はご紹介いたします。
外観は昭和の古い建物をリニューアルしたかのような白い木造三階建てで
中に入れば奥行きのある広くて長いくねった廊下が中庭に面して続いていた。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

案内された一階の角部屋は奥津川に面した野趣溢れるロケーション。
川のせせらぎや木々のざわめき、小鳥のさえずりまでもが
四方に優しく響き渡りまさに自然が織り成すオーケストラ。
温泉に浸かることなく心の中は浄化されてゆくかのようだ。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

館内には男女別内湯が二ヶ所と家族風呂、露天風呂が用意され
それぞれ時間制ですべての浴室で温泉が楽しめるということで
まず最初に入湯したのが昭和レトロを醸し出す大浴場、
小さな四角いタイルが貼られた浴室はモダンと言う言葉がピッタリ当て嵌まる。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

チョット深めの湯舟は優しい女性を連想させる曲線美。
見ているだけでうっとりしてしまう。
40.3度と温めの湯はラジウムを含んだアルカリ性単純泉。
濃くもなく薄くもなくまさに絶妙な重曹系しっとり温泉に心身ともに溶けてしまいそう。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

某大手化粧品会社では奥津の湯を元に化粧水を開発したというが、
このまろやかな肌触りは女性のみならず万人の肌を健やかに保ってくれることだろう。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

時の流れを忘れてゆっくり湯浴みするもまったくストレスを感じさせない。
ほかに入湯するものもなく完全に貸し切り状態の静かな浴室ではあるが、
湯舟からサワサワと溢れ出す湯の音だけが浴室内を響きわたる。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

コチラ旅館のすべての湯舟において注がれる湯は
循環湯ではなく加温された源泉をかけ流すという贅沢な温泉で
もちろん滅菌用の塩素など添加されていない純粋な奥津の美人湯を堪能できる。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

温泉をゆっくり堪能した後は部屋での夕食が楽しめる。
地元で採れた山菜や境港直送の新鮮な魚を中心とした会席料理は
決して贅沢な内容ではないが心のこもったおもてなしを感じさせてくれた。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

食事を終え次に向ったのは家族風呂。
こじんまりとした浴室ではあるが大浴場の弟分の様なモダンなタイル貼り。
やわらかい湯が完全にかけ流されとても贅沢である。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

浴室内は温泉の湯気で白く霞み幻想的な空間。
浅めの湯舟には優しい温度の湯が満たされ贅沢にもかけ流し。
何度入っても体に負担はないだろう。

辺りはすっかり陽も落ちて、
谷間の温泉街は闇に包まれた。
数少ない街灯の明かりや民家の照明が寂しく辺りを照らしてる。

川のせせらぐ音は窓を閉めればまったく気にならない。
闇に包まれた客室で惜しまれながら夢の中へといざなわれていった…。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

朝は老人の如く早く目が覚める。
気が付けば浴室脱衣場で浴衣を脱いでいた。
昨日入湯できなかった『河鹿の湯』は最近新しく改装された洞窟的お風呂。
窓からの景色も見えず特に変化もないから露天風呂へと向います。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

露天風呂用の脱衣場は一風変わった雰囲気で、
ソファーがあったり絵画や書額が掛けられていたりと
応接間のようなレイアウトに裸でいるとどこか落ち着かない。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

外は昨晩からの降雪で庭木や屋根には雪が積もっていた。
雪降る中、露天風呂へ飛び込めば温度も適温心地よい。
極楽気分の裏腹に帰路の雪道が心配ではあるが、
雪見温泉をしっかり堪能できました。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

露天風呂の生垣の向こうは奥津川、
朝から山女釣りを楽しむ方々の釣竿の先端が
生垣の上を昆虫の触覚のようにうごめく竿の先は滑稽である。
そうそう、三軒の老舗旅館の中で唯一露天風呂を持つのがここ河鹿園なのです。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

館内に展示された棟方志功の版画を初め多数の芸術作品を眺めたり、
奥津の美人湯をタップリ堪能したりと贅沢な時間を過ごすことができた。
世知辛いこの現代社会、疲弊した身体を再生できるであろう奥津温泉は
今に生きる私たちの救世主となるだろう。

奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

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奥津温泉 河鹿園【温泉奉行所】

温泉の場所 ローソク温泉の地図
ローソク温泉の地図


コメント 奥津川に面したレトロな老舗旅館には棟方志功の版画と共に美人の湯が疲れた身体を癒してくれる。
温泉の泉質

アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・温泉)/泉温38.4℃/pH9.1/ラドン含有

適応性 リウマチ性疾患、運動器障害、神経麻酔、神経症、疲労回復、病後回復期
営業時間
日帰り入浴:14:00〜20:00、要確認
宿泊:イン15:00、アウト10:00
料金
日帰り入浴料金:大人1000円
宿泊料金:1泊2食付 14850〜27450円
割引情報 奥津温泉河鹿園 (岡山県)
入浴施設
男女別内湯各1で湯舟が各1、家族風呂1、露天風呂1、サウナなし
備品等 ドライヤー、ボディーソープ、リンス、シャンプー

連絡先

岡山県苫田郡鏡野町奥津55番地
TEL:0868-52-0121
アクセス 電車:津山駅より中鉄バスに乗り、奥津温泉まで約1時間
車:中国自動車道院庄インターから約25分
駐車場 あり、無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
公式HP 奥津温泉河鹿園のHP
温泉情報
入湯日付 2011年3月15日


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