奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】
(おくつおんせん とうわろう)



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奥津温泉は昔ながらの温泉町を継承する温泉地でその歴史も古く、
江戸時代、時の津山藩藩主であった森忠政がこの温泉を愛し、
別荘まで建設させたそうである。

そんな歴史の流れを汲むように古き良き時代の雰囲気を現代に醸し出しているようだ。

温泉街近くには大きな道の駅も建てられて人の賑わいも見せているが、
古くからある温泉街はやはり時の流れが遅れているような時代錯誤感がたまらなくいい感じ。

吉井川に架けられた奥津橋を渡ると三軒の老舗旅館が軒を連ねている。
手前から奥津荘、東和楼、河鹿園とそれぞれ趣の違った建物が
私たち旅行者の目を楽しませてくれる。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

一番時代を色濃く残しているのが東和楼、
今から日帰り入浴でお邪魔します。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

創業は昭和三年という木造三階建てのもはや文化財的な面もちで
見ているだけでも圧倒されてしまう。
タイムスリップしたかのような玄関先では四代目女将が快く迎えてくれます。
宿泊先旅館で借りた温泉入湯手形をかざすと浴室までの道のりを丁寧に教えてくれた。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

木造の急勾配な階段を下りると白いトンネル状の通路にさし当たる。
どこかで見たようなこのトンネル、思い当たる節があります。
宮崎駿「千と千尋の神隠し」で出てきた不思議な通路のそれと瓜二つ。
このトンネルをイメージして映画に取り入れたのかは不明ではあるがそれにしてもよく似ています。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

群馬県にある四万温泉は積善館にも同じようなトンネル通路があったが、
同じ時代に建設されたためなのか
地下を潜り抜ける通路として形式的に同じ形状なのかは分かりません。
今にもタイムスリップしそうな…的な、
とても趣があってなおかつ斬新さをも感じる通路に心躍らされるのである。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

通路の突き当たりにありました浴室の入口。
いや〜まさにタイムスリップしたようなこの空間。
トンネルをくぐった瞬間昭和レトロな雰囲気が漂っています。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

レトロ感たっぷりのこじんまりとした脱衣場は必要最小限の設備ながら、
温泉を楽しむに当たり不自由は感じることなく、まさにシンプルイズベスト。
支度を整えて浴室へと向かいます。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

小さな浴室はなぜだか秘湯感を感じさせてくれる不思議な空間。
浴室にひとつ、深く掘られた穴のような湯船には
うっすらと青みがかったサイダーのような湯が贅沢にも溢れ出て、
私の訪湯を待ちわびていたかのようです。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

源泉であろう溢れ出す湯で存分にかけ湯をしてから湯船に浸かります。
『ふ、深いぞ』立っていても胸のあたりまでの深さがある湯船は、
足元から源泉が湧出するしっとりとしたアルカリ性単純泉。
疲れた私の体を優しく包み込み癒してくれます。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

実測温度41.6度と適温で、
なおかつ何も手を加えることなく味わえる温泉はまさに新鮮そのもの。
某化粧品会社はここ奥津温泉の湯を化粧水の研究に役立てたといこともあって
老若男女問わず万人の肌を健やかに保ってくれそうだ。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

溢れゆく湯を眺めながらゆっくり湯浴みしたあとの
私の肌は奥津の湯をたっぷり吸収し
すっかりふっくらツヤツヤとなってチョット若返ったような気がした。

奥津温泉 東和楼【温泉奉行所】

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温泉の場所 奥津温泉 東和楼の地図【温泉奉行所】
奥津温泉 東和楼の地図【温泉奉行所】


コメント 足元から自噴する温泉はさらっとした美人の湯。
温泉の泉質

アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)/泉温42.6℃/pH9.2/ラドン含有/湧出量105.5リットル毎分

適応性 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進
営業時間
日帰り入浴 10:00〜16:00
料金
宿泊10500円〜
大人800円
割引情報 奥津温泉 東和楼
入浴施設
男女別内湯各1、家族風呂1
備品等 ドライヤー、ボディーソープ、リンスインシャンプー

連絡先

〒708-0503
岡山県苫田郡鏡野町奥津53
TEL 0868-52-0031
FAX 0868-52-0032
アクセス 電車:JR姫新線院庄駅よりタクシーで30分
車:中国自動車道院庄ICよりR179経由20分
駐車場 あり、無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
公式HP 奥津温泉東和楼のHP
温泉情報
入湯日付 2011年 曇り


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