(おとめゆおんせん)

入湯数通算200湯目となった温泉を紹介します。 夢の国、東京ディズニーランドで現実逃避し、 存分に遊んだあとは、長時間歩き回ったための足の痛みと、 睡魔に襲われるという現実に戻されてしまう。 　 そんな疲労困憊した体を癒そうと、 江戸川区にある「乙女湯温泉」へＴＤＬから直行することにした。 　 こちら乙女湯温泉はいわゆる温泉銭湯で、 なんと自家源泉かけ流しの湯舟を持つ本格派。 　 大きな声では言えないが、 私は密かにディズニーランドよりも楽しみにしていた温泉でもある。 下町の意味の定義はよく存じませんが、 周囲は下町といった言葉がピッタリとおさまる雰囲気で住宅密集地。 高層ビル群やネオン街もなく、とても静かな街角にある銭湯だ。 　 夜の９時を過ぎ辺りはすでに真っ暗だが、 カラフルな「乙女湯温泉」のネオン灯だけが そこに温泉があることを示していた。 　 決して広くない銭湯入り口で靴を脱いで靴箱へ収める。 木札式の鍵に懐かしさを覚えた。 券売機で大人４５０円の入湯券を購入し、番台のおばさんにへ手渡す。 その番台のおばさんは、 関東人のちょっと冷たそうなおばさんで 関西人の私にとって些か苦手なタイプです。 　 貴重品ロッカーは番台前にあるのでそちらへ収めるといいだろう。 もちろん脱衣場にも鍵付きロッカーの設置があるので 手荷物品も安心して持ち込めます。 　 最近リフォームしたのか脱衣場や浴室はとてもキレイで清潔。 明るい室内はとても好感が持てました。 　 内湯に進むと、 ジェットバスや電気風呂といった銭湯定番の湯舟が並んでいますがいずれも白湯。 サウナもあるがこちらは別料金なのでパスします。 　 目指すは内湯のさらに奥の部屋にある 黒い湯が張られた湯舟である。 全身にタトゥーが彫り込まれたおじさんが気持ちよさげに入湯していたが、 お構いなくその横へと入湯です。 　 湯舟に設置されたアナログ式温度計は４２度を差していたが、 体感的には４３度ぐらいで循環加温された湯は、 見た目は真っ黒だが、手に掬うと濃い番茶ほどの色合い。 　 湯からは、わずかなモールの香りと 消毒の塩素臭が感じられるがとても優しいお湯です。 　 この循環湯湯舟の前にあるもう一つの湯舟は、 サウナ利用者が使用する水風呂だが、 こちらがなんと源泉かけ流しの湯舟である。 　 黒く色付く湯舟は設置された温度計によると２５度を表示。 常時蛇口からは勢いよく冷泉がザーっと供給されている。 　 体も火照ってきたところでこちらの源泉風呂へ入ってみた。 ちょっと冷たいけれど我慢して浸かってみれば、 やわらかい冷や湯からはモールの優しい香りととても新鮮な何かを感じる。 　 その何かは言葉では思い当たる表現ができないので うまく伝えられないのが残念だが、 この黒い湯に秘められた可能性みたいなものを感じ取ることができた。 熱い湯と冷たい湯の冷温交互浴を繰り返すうちに 疲れ切っていた体は幾分軽くなってきたのが分かる。 　 浴室内を見渡すと、壁や天井には隙間が設けられていて、 外のからの空気を取り入れられるように工夫されていた。 半露天風呂まではいかないが、 ちょっとした外気浴が楽しめる仕組みだ。 その源泉湯舟から階段を昇ったところには、 桧の枠がはめられた湯舟があるがコチラは白湯使用であった。 　 乙女湯温泉で元気を頂き、 スッカリ元気になった体でホテルまでの道程を 安全に運転できたのは言うまでもなかった。 　 評価について、 関東圏はうどんのダシは真っ黒であるが、 温泉まで真っ黒であるこちらの温泉がかなり気に入った。 　 冷泉をサウナの水風呂として提供しているスタイルは 他の温泉地でもぜひ実践して頂きたく思う。 　 東京都内にある温泉銭湯を侮るなかれ。 恐るべし良質温泉に文句なしの４つ星の評価をさせて頂く。 　 東京周辺でお泊りをお考えの方へ。 ご予約は宿へ直接するよりも↓じゃらんや楽天トラベルを介して予約する方が 　 ↑お安くできますよ。 空室状況もWeb上で瞬時にわかる優れもの。 おためしあれ。
温泉の場所

コメント	東京の黒湯は思っていた以上に秀逸な湯であった。
温泉の泉質	重炭酸ソーダ及びメタ珪酸で温泉に該当/泉温17.9℃/pH8.5/湧出量110リットル毎分（掘削動力揚湯）
適応性	なし
営業時間	15:00〜24:00(日祝14：00〜23：30) 定休日：月曜日（祝日の場合は翌日） 夏休み（7月20日〜8月31日） 年末年始
料金	大人450円（中学生以上） 中人180円（小学生） 小人80円（6歳未満）大人1人に対して2人まで無料 シルバー220円江戸川区民で65歳以上の方 サウナ400円加算
割引情報
入浴施設	男女別内湯各1、男女別外気浴風呂1、ひのき風呂、サウナあり
備品等	ドライヤー有料（1分20円）、カギ付ロッカー、貴重品ロッカー
連絡先	江戸川区船堀7-3-13 ＴＥＬ0748-32-3138
アクセス	都営地下鉄新宿線、船堀駅から歩いて10分
駐車場	15台あり、無料
お気に入り度
塩素消毒臭度	012345
公式HP	乙女湯温泉のHP
温泉情報
入湯日付	2009年11月14日（土）曇り

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