作並温泉 一の坊【温泉奉行所】
(さくなみおんせん いちのぼう)


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昨日から降り続いた雨もようやく止んだ仙台市街。
今にも泣き出しそうなどんより曇った空の下、
昨夜の飲み過ぎで頭痛に悩まされながら
ホテルからタクシーに飛び乗りJR仙台駅に到着です。

おみやげにずんだもちを買い込み、
在来線「仙山線」にて作並温泉を目指します。
山間を縫うように走るローカル線にゆらりゆられて37分、
作並駅へと到着です。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

さらに空色が重々しく、ついには小雪が舞いだした。
住所を見ると「仙台市青葉区作並」都会的なアドレスだが…。
郡部に住まう温泉サムライ宅周辺よりもさらに田舎、
ほぼ無人駅に近いきれいな駅舎には特産品のこけし像が
寒空の下、わたしを出迎えてくれました。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

このJR作並駅から温泉街までは歩けば30〜40分程かかる道程で、
路線バスの運行もかなり少なくタクシーは事前の予約が必要だ。
心配していた旅館までのアクセスは
二軒の宿がちゃんと電車の到着時刻に合わせて送迎してくれる。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

目指すは10時開湯する『一の坊』から調査開始です。
09:25作並駅着、寝雪がスゴイ駅前の黄色い送迎バスに乗り込み
しばらくすると出発します。

ホテルまでは国道48号線の登り道が続き、
けっこうな距離もあって徒歩で行かなくてよかったなぁっと思っていると
5分ほどでホテル前に到着です。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

なかなか立派なホテルが谷間の段丘部に建てられ、
広瀬川のせせらぐ音が寂しげにこの寒さを増幅させるようだ。
開湯まであと15分館内を散策します。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

コチラホテルのフロント前は座りやすいソファーが並べられ
ゆったり寛げる空間が疲れた旅行者を労わってくれる。
一角にはマキが焚かれた暖炉もあって思わず眠ってしまいそう。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

ガラス窓の向こうには雪の積もった池のある庭がとっても寒そうだが、
暖炉の暖かい赤外線がそんな冬の寒さをも忘れさせてくれた。
そろそろ開湯時間、フロント脇のレジにて入湯料を支払います。

入湯までの流れを教えてもらいます。
その手順とは、まずフロント右奥にある靴箱に履いてきた靴を収納する。
100円リターン式のロッカーキーは自己管理。

中にあるスリッパに履き替え
貴重品もここにある専用ロッカーへ収めます。
これも100円リターン式。
私のように大きなサムソナイトを持っている方はフロントに預けましょう。

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さらに忘れてはいけないのは
この靴ロッカー室に置いてある浴衣とタオルを借りること。
ちなみに私は忘れてしまってまた取りに来たから時間のロスです。

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次に向うのは2階にある着替えルーム。
ちょっと判りにくい場所にあるから従業員に聞きました。
フロントで渡してくれたロッカーキーで指定番号のロッカーを使います。

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チッ、なんで使いにくい下段のロッカーやねん!
っとぼやきながら浴衣に着替えてそこから浴室へと向います。
これまで要した時間は約15分。
時間に制約のある湯巡りツアー者にとってはかなりの時間ロス。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

まずは内湯から
これまた分かりにくい館内をトボトボ右往左往。
従業員に聞きながら地下2階にある内湯に到着です。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

脱衣かごのみ設置の脱衣場は
少し古いが静かで落ち着いた雰囲気。
浴室と脱衣場の仕切りはガラスで湯船の配置が完全に見渡せる。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

浴衣だから脱ぐのは簡単すぐに浴室へ向います。
前面のガラス窓からは庭の雪景色が望めてきれいですね。
そのガラス窓前に長方形の湯船があって中央部丸太の仕切りがあります。

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左右温度差のあるという湯が楽しめるということで
先ずは右側ぬるい方から入湯です。
少し古い規格の湯船は水深が幾分深く
実測温度は42.2度とそうぬるくはない。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

軟らかいアルカリ性温泉は重曹由来で若干つるすべ感あるお湯である。
透明度はとても高くきれいなお湯なのですが、
どうも塩素系薬剤で滅菌されている様子。

湯船の湯は循環加温されたものでかけ流しではなかった。
ここまで来て循環湯だったとは残念ですが
さらに調査続行です。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

中央の仕切りに丸太が使用され見た目に美しい浴槽だが、
完全に仕切られているわけではなく丸太の下はつながっている。
左側湯船は熱めの設定となっているそうだが、
実際温度を測ってみると42.5度とあまり変わりはなかった。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

重曹の甘い香りは投入された滅菌剤によって
あまり感じることはできないがその添加量は控えめ。
塩素の臭いを感じさせない湯船が救いかな。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

さて、内湯の検証が済んだところで露天風呂へ移動します。
露天風呂へは一旦着衣して経路に沿って歩いて向います。
従業員に聞きながら階段の多い廊下をトボトボと…。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

野趣溢れる渓谷沿いに3ヶ所設置された露天風呂は
男女時間入れ替え制で利用できる設定だ。
午前中のこの時間男性利用は源流露天風呂のみ。
ということで脱衣場で浴衣を脱ぎ捨て入湯です。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

山小屋チックな脱衣場を出ると谷深い渓谷のすぐたもと、
川のせせらぎが手に取る様に聞こえるその場所に
湯船が4つ湯気を昇らせ佇んでいます。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

いずれも小さめの岩風呂だが周囲の自然環境にマッチした造形がすばらしい。
まずは一番左の湯船から入湯します。
おっ、コイツは深い風呂だっ。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

気を付けなければ子供さんは溺れるほどの深さがあって
立って入るいわゆる立湯風呂。
ぬる目の湯ではあるが水圧によって身体に刺激があってとっても温まる。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

透明度の高い湯は清涼感あって気持ちよいが
コチラも塩素系薬剤の臭いが若干気になります。
下を見下ろせば川の清流が目前に迫り、
溢れ出た湯が滝の如くザザッーと流れ去りなんとも贅沢です。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

湯を愛でる間もなく辺りの渓谷美で心癒される。
もうお湯に滅菌剤が投入されていることは忘れよう。
雪が残る渓谷に冷たい風が清流と共に吹き流れ
火照った体を冷ましてくれた。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

あつめの湯は実測43.3度の湯で身体をすばやく温めてくれる。
もう、二日酔いもだいぶマシになったかな。
サウナもあってゆっくり楽しんでくださいな。

ちなみに清掃中だった『鹿のぞき寝湯』は
渓谷崖直下にある水深の浅い湯船でした。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

おっとあんまりゆっくりしてられないよ。
そろそろ隣の岩松旅館が手招きしているよ〜。

作並温泉 一の坊【温泉奉行所】

評価について、
日帰り入浴も積極的に受け入れる姿勢はすばらしいが、
システムが若干煩雑で分かりにくい。
昼食も充実している様子で魅力的な温泉旅館だと思います。

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温泉の場所 作並温泉 一の坊の地図【温泉奉行所】
作並温泉 一の坊の地図【温泉奉行所】

コメント 渓谷沿いにある露天エリアは野趣溢れる湯船が魅力的。
温泉の泉質

泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
大浴場・自然風呂=鶴の湯1・2号泉/毎分120リットル/泉温58.0度
広瀬川源流露天風呂=鶴の湯3号泉/毎分95リットル/泉温68.0度
鹿のぞきの湯=亀の湯/毎分45リットル/泉温45.0度
※3本ある源泉はともにPH8.2   

適応性 神経痛・リウマチ・美肌効果・高血圧、動脈硬化、糖尿病、皮膚病、打撲、筋肉痛、関節痛、不眠症、便秘 など。
営業時間
10:00〜22:00(最終受付20:00)
料金
大人料金(平日)1,300円(税込)
大人料金(土・日・祝日)1,600円(税込)
子供料金 3歳以上600円(税込)
フェイスタオルは売店にて150円(税込)で販売。
宿泊12800円〜(じゃらんnet価格)
入浴施設
大浴場男女各1、露天風呂1、サウナあり
備品等 ボディソープ、リンス、シャンプー、ドライヤー

連絡先

〒989-3431
宮城県仙台市青葉区作並字長原3
TEL:022-395-2131
FAX:022-395-2435
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
公式HP 作並温泉一の坊のHP
温泉情報
入湯日付 2014年3月14日(金)にわか雪


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