三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】
(さんべおんせん しがくやくしつるのゆ)



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山陰温泉めぐり一人旅も今日が2日目。
神々のふるさと島根県は深山幽谷、
訪れる温泉は神秘的、出会う人々はみなとても親切です。

今日は池田ラジウム鉱泉にて宿泊なので
岡山県湯原温泉からの道中のんびり温泉巡りをしながら向かいます。

さてと、今から訪れる『三瓶温泉』は…、
島根県のほぼ中央部にそびえる三瓶山、
その裾野にある温泉なのです。

トロイデ型火山といわれる三瓶山だけあって
急傾斜の山の角度が力強さを感じさせ、
6つの峰が環状に連なる活火山は熊本の阿蘇山を連想させます。

山の周辺は背の高い木々が少なく牧草地が広がり、
馬や牛が放牧されたとても長閑な風景が続いております。
あ〜なんだか癒やされるぅ。

そのふもと南麓に佇む温泉地『三瓶温泉』は
ひなびた共同浴場があるという情報を得、
遅い昼食を食べた後、調査を開始します。

二カ所ある共同浴場のその一つ目、
大きな通り沿いにある『鶴の湯』へと到着です。
車を降りて早速調査を実施します。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

平屋の浴舎は趣のある蔵風なまこ壁で、
横手には駐車場も完備され車でのアクセスは容易です。
奥には小さな薬師堂があるが、
特に気になるのが頭上に吊られたたくさんの風鈴です。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

2010年から始まったという風鈴を飾り付けるイベントは今年で5年目ということで
地元有志によるこの試みは温泉街を盛り上げようという作戦なのだろうか。
ガラス製無地の風鈴に自分で絵付けして吊すらしい。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

風鈴に導かれるように奥の薬師堂へ参ってみると
お堂の前では勢いよく水が流れています。
これは温泉水ではなく延命水という湧水らしく、
ありがたく飲ませて頂きました。

たくさんの風鈴を見ていると
風に揺らめく度にチリンチリンと鳴る音と風になびく短冊が
私をどこかに誘うかのような錯覚に襲われる。
精神的に弱っているとこんな催眠効果もあるかもです。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

夏の暑さを吹き飛ばす風鈴の音色に誘われ浴舎正面へ。
特設なのだろうか子供プールのような足湯が玄関前にあって
その脇には小さな飲泉場も設けられている。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

玄関をくぐると誰もいない無人の共同浴場には
自動券売機とそれを監視する防犯カメラが見守ります。
入湯料金300円を支払って脱衣場へと進みます。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

一応カギ付きロッカーもある脱衣場はとっても簡素。
静かな浴舎内は時間が止まっているかのような空間で
心静かに準備を整えます。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

さて、浴室の扉を開ければ…。
ザザザーっと流れる水の音が響く空間に四角い湯船がひとつ、
湯を溢れさせ入湯者を迎えてくれた。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

浴室の片隅にはパイプから流れ出る大量の源泉。
水の音の発生源がこの源泉で浴室内に響いています。
湯の温度は実測35.8度と夏のこの時期気持ちよく、
存分に源泉で贅沢にかけ湯して木製湯船に入湯です。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

茶緑色に濁らせた湯船は湯が溢れ出す源泉かけ流しで
底が見えない湯船は意外と深さがあって
入湯時は慌てて前に転けないように注意して下さいね。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

ちょっとぬるめの湯の温度は実測40.8度と
長湯できるとても気持ちよい湯船となっている。
湯船に浸かればアゴの下までドップリ沈んで存分に湯浴みできますよ。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

湯から漂う芳香は鉄気と炭酸の清涼感、
身体にまとわりつくたくさんの泡付きもあって感激なのです。
源泉かけ流しのなせる技でありますが、
源泉温度が若干低いため加温されているとのこと。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

湯船に注がれる存在感たっぷりの湯口を見ていると
イタリアの首都ローマは、サンタマリアインコスメディン教会の外壁にある
『真実の口』が脳裏に浮かびます。

偽りの心をもつ人が真実の口に手を入れると切り落とされるという伝説があるが、
三瓶温泉にある『真実の湯口』に手を入れてもそんなことはありません。
あるのは清涼感のある源泉が溢れ出るのみ。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

湯上がり後は共同浴場には珍しい大きな休憩どころがあって
ゴロンと横になって休憩したり
風鈴に絵付けをしたりとのんびり温泉気分を味わえる。

三瓶温泉 志学薬師鶴の湯【温泉奉行所】

強行温泉巡りの旅なので
ゆっくりのんびりできない悲しい私の定め。
次は同温泉地共同浴場である『亀の湯』を調査します。

三瓶温泉周辺でお泊りをお考えの方へ。
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温泉の場所 三瓶温泉 志学薬師鶴の湯の地図【温泉奉行所】
三瓶温泉 志学薬師鶴の湯の地図【温泉奉行所】


コメント 大量の風鈴が吊り下げられた共同浴場では源泉が滝のように流れてる。
温泉の泉質

泉質:ナトリウム―塩化物泉(含塩化土類食塩泉)泉温38.5℃

適応性 神経痛・筋肉痛・慢性消化器病・切り傷・やけど・慢性皮膚病・リューマチ・アレルギー疾患・消化器病・婦人病等
営業時間
12:00〜21:00(4月半ば〜10月)
14:00〜20:00(11月〜4月半ば)
年中無休
料金
大人300円 
小人150円
割引情報
入浴施設
男女別内湯各1
備品等 シャンプーなどなし、サウナなし

連絡先

〒699-
島根県大田市三瓶町志学932−1
TEL:0854-83-2005(やき鳥処ささき)
アクセス 公共機関:JR山陰本線太田市駅から石見交通バス三瓶温泉行きで40分、三瓶温泉下車
車:中国自動車道三次ICから国道375・54号、県道40号を経由し飯南・雲南・三瓶温泉方面へ62km
駐車場 約10台(無料)
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345 源泉かけ流し 加温あり
公式HP 大田市観光協会事務局HP
温泉情報
入湯日付 2014年7月29日(火)晴れ


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