2020年はコロナウイルスの流行り年。 ツアーに行くか行くまいか、思案した挙げ句に決めました。 恒例『温泉文化を探るツアー2020』出発です。
ツアー2日目は生憎の雨模様、 昨日の宿だった金谷旅館を雨に濡れながらの出発です。 目指すは下田温泉の温泉銭湯『昭和湯』 伊豆半島南部に位置する下田市には下田温泉という温泉地があって 約48軒(楽天トラベル検索)ほどの温泉宿がありますが、 温泉銭湯はコチラ『昭和湯』一軒のみの存在です。 ちなみに下田温泉という源泉はなく、 市内に湧き出る蓮台寺温泉、河内温泉、白浜温泉、観音寺温泉、相玉温泉の 五つの温泉からなる総称名だそうです。 土地勘のまったくない私はカーナビに頼ってのアクセス。 路地を少し入ったところにありました。 蔵のなまこ壁風レトロな温泉銭湯『昭和湯』に到着です。 建物左隣にある駐車場へ車を停めて豪雨の中暖簾をくぐります。 内部は至ってシンプルな銭湯様式で、 鍵のある下駄箱に男女別の入り口を入れば番台があります。 ご主人は腰痛なのか中の腰掛で寝そべっておられます。 料金430円を支払って脱衣場で準備を整えます。 『湯船で泳がない』などの貼り紙がたくさんありますね。 内湯のガラス引き戸を開けると四角い空間で湯船がひとつ、 湯気が充満した内湯空間はこれまた超シンプル。 まさに『昭和湯』昭和時代にタイムスリップしたような感覚に陥ります。 湯船に満たされたお湯はサワサワと湯が溢れだし、 無色透明の湯ではあるが若干青みがかかったようにも見える。 かけ湯をしてから湯船に浸かります。 おおっ、結構熱めのお湯ですね。 実測温度は44.6度と熱いのですが温泉成分によってその熱さは緩和される。 軟らかい浴感で石膏成分である硫酸塩の香りも感じられた。 湯船の中には二ヶ所のジェット噴出口があって、 その水流によって熱さは倍増しているかのようです。 水深は1メートル前後あるので中腰にて入湯します。 泉質は単純泉のpH8.1と弱アルカリ性で、 硫酸イオンが346.5とナトリウムイオン146.3含有することから やはり硫酸塩泉の特徴が湯に出ています。 浴室にはシャワーはなく、 赤と青の蛇口があって押さえると湯と水が出てくる旧タイプ。 浴室中央に置かれた洗面器はなんでしょうか? 朝9時から訪れてみた温泉銭湯は朝の豪雨で入湯客はなく、 ゆったりのんびり湯を堪能することができました。 あの洗面器はごみ入れだそうです。 入湯後、サッパリスッキリとするこの湯、 お肌もスベスベになって気分もサッパリ。 近くに来たときは是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 下田温泉で宿をお探しの方、 宿に直接予約するよりもじゃらんnetや楽天トラベルを介してする方が お安く泊まれることが多いですよ。↓
野の花亭こむらさき
源泉名:蓮台寺地区2号泉など計15源泉の混合/泉質:単純温泉(低張性-弱アルカリ性-高温泉)/泉温53.3度/pH8.1/成分総計0.814g毎Kg
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