大分県 「別府鉱泉 金色」
私のコインコレクション中、
「別府鉱泉 金色」と鋳出された天保銭型絵銭のことが
以前から用途不明として気になっていた。
「別府のどこかの温泉の入湯券の代用として使用されていたのであろう」
というのが今までの通説だった。
別府温泉の疑問は「つるや」旅館の女将さんに
聞くことにしている温泉サムライは
早速問い合わせることにした。
数日後、女将さんから連絡を頂いた。
つるや旅館に宿泊されていたお客さんで
温泉入浴指導員兼温泉研究家のOさんから回答を頂くことができた。
Oさんによると、
「今回、見せていただいたものは別府鉱泉のサイダーのオマケか
慶事の配り物と推測されます。
ちなみに裏面の『金色』はサイダーの商品名です。
別府鉱泉のオーナーは中町で『延寿泉』という無料湯も営んでいました。」
という回答です。
なるほど!
私の絵銭コレクションの中に形状や材質が良く似た別の3種がある。 これらは紙製面子に通じる図柄でおまけ的な性質のものですが、 別府鉱泉の絵銭と制作を同じにしているところを見ると、
Oさんの言われるとおりサイダーのおまけと考えるのが自然なように思えます。
別府温泉の資料になるかどうかは分かりませんが、
趣のある「別府鉱泉 金色」の絵銭を紹介させていただきました。
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