大分県 鉄輪温泉
瓢箪温泉
大分県別府にある鉄輪温泉には、
戦前にユニークなひょうたん型の浴舎を持つ
『瓢箪温泉』があった。
創始者が豊臣秀吉のファンであったため
その名の由来だそうで、
浴舎の形や湯舟までもひょうたんの形にしてしまったらしい。
昭和3年に建設されたひょうたん型の浴舎は
木造トタン張りで高さ17メートル。
最上部には展望台を備えた当時としては
斬新なオブジェ的建物であっただろう。
そんな地元の方に親しまれた建物ではあったが、
昭和20年、空襲の標的となることを恐れ取り壊されたそうだ。
(現在のひょうたん温泉)
創始者は昭和25年に亡くなったそうだが、
その子孫が意向を受け継いでいて、
現在も『ひょうたん温泉』として営業を続けている。
建物はありませんが、湯舟はひょうたん型を再現しています。
画像の絵葉書は時代的に昭和初期頃と思われますが、
詳細なことは分かりません。
周囲は田んぼに囲まれほのぼのとした佇まい。
現代とはまったく違った趣が感じられる。
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