大分県 観海寺温泉
三日月地獄
大分県別府市にある地獄めぐりはあまりにも有名な観光地で
真っ赤に染まる血の池地獄やコバルトブルーの海地獄は見ているだけで
私たち都会に住んでいる者のすさんだ心をも
ピュアな心に染め直してくれる。
そんな地獄ではなかろうか。
現存する地獄は景勝地として
今もたくさんの観光客で賑わいを見せているが、
過去に存在していた今は無き地獄、
名前さえも風化しようとしている地獄が
古い絵葉書を通して確認することできる。
その中のひとつ、
昭和初期頃まで観海時温泉
ホテル白雲山荘跡あたりからずっと山の上にあったという
『三日月地獄』（みかづきじごく）を紹介します。
その名の如く、
三日月形の噴泉地から湯煙を上げて湯治客を迎えてくれていたという。
ここ三日月地獄の主な利用方法は『むしろ蒸湯』という浴舎が有名で
地獄はおまけ的な小規模な地獄だったらしい。
昭和の初期に閉鎖され現在では
その痕跡さえも感じられないぐらい消滅していると言う。
絵葉書を見ると、
地獄の左側に『むしろ蒸湯』なのか？
わらぶき三角屋根の構造物が確認できる。
中央部には水車小屋、
奥には宿泊施設なのか数棟の木造平屋建ても見て取れる。
山中にひっそりと佇む野趣溢れるこんな温泉地、
消滅したとはもったいない話である。
手元に資料がないため、
ウェキペディアを参考にしました。
参考サイト「懐かしの別府ものがたり」
観海時温泉
住所：別府市観海寺
泉質：ナトリウム−塩化物泉 「いちのいで会館」のデータ
泉温：89.4℃
|
|
