蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】
(ざおうおんせん げんしちろてんのゆ)


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スキーのメッカ山形県蔵王は3月の中旬だけれど、
まだまだ辺りは一面白銀の世界。
空から雪が舞い散り空気もピンと張りつめている。

山々は真っ白に雪化粧し舞妓さんの肌のよう。
地元女性の肌はこの雪よりさらに白かった。
東北美人とはこういうことなのでしょうか。

さて、こう寒いと恋しくなるのが温泉です。
ここ蔵王温泉は豊富に湧き出す源泉を利用した共同浴場が三軒と
各種日帰り入浴施設が軒を連ね
地元の方々や旅行者など誰でも利用できる。

三軒の共同浴場を調査後、
最後に訪れたのがコチラ『源七露天の湯』
激熱温泉『川原湯共同浴場』で湯船に浸かれなかったお陰で
すでに身体は湯冷め気味。あ〜寒い。
おまけに風が強くて気温もぐんぐん下がってきた。

湯巡りマップを片手になれない湯の街蔵王を右往左往、
なぜなら抜け道的な小さな裏路地は
すべて積雪で閉ざされゆく手を阻みます。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

仕方がないので一旦バスターミナルのある大通りまで出てから
施設のある方向へと坂道を登って向います。
平日なので通りのおみやげ店などシャッターを閉めている店も多く
温泉街は閑散としています。

バスターミナルの標高は海抜860メートル。
さすがにこの寒さで通りを歩く観光客もまばらです。
でも、スノボー担いだ元気な若者たちの姿が目立ちます。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

それにしても雪の多さにビックリなのですが、
地元の方達によると、
連日の雨でもうすでにかなり融けてしまって少ないそうです。

風が強くなって道路は凍結しアイスバーン状態。
幾度となくフィギアスケートの様な舞を踊ったことか。
危ないあぶない。

道中、宿泊でお世話になっている蔵王国際ホテルの送迎車に出くわした。
運転手さんは気さくで人情味あふれる優しい方で、
『温泉サムライさん、ホテルまで車に乗って行かれますか?』
と声をかけてくれたんですが…。

温泉サムライ:『あと一湯行ってきます。』
運転手さん(ホテルの方):『気を付けて行ってくださいね。』
と言葉を交わしました。

嬉しいですね。
お客の顔と名前を覚えて下さって声まで掛けてくれるとは。
さすがは一流ホテルですね。
孤独で不安な温泉巡りも声をかけて下さったお陰で元気が出てきました。

長い坂道を登って到着した源七露天の湯は温泉街の高所に位置し、
辺りは雪積もる山林の麓にあって
雰囲気は温泉街ではなく山間にある一軒の温泉宿といった感じだ。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

ロッジ風大きな三角屋根を持つ温泉建物は、
二重扉を備える玄関を凍える手で押し開けて中に入ります。
入湯券を券売機で購入後奥の浴室へと進みます。
私はおおみや旅館で購入した割引チケットで入湯します。

階段を降りた先にある脱衣場はすでに硫黄の香りに満たされ
早くも秘湯気分に浸れます。
共同浴場を思わせる脱衣かごのみの提供でキー付きロッカーはなく
貴重品は受付に預けるというのがコチラのスタイルだ。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

おもむろにガラリと内湯の引き戸を開けると、
薄暗い裸電球が数ヶ所点いただけの内湯に四角い木の湯船がひとつ、
青白く見える湯はドバドバと源泉がかけ流されている。

大きな窓ガラスから差し込む冬の弱い陽射しが
この幻想的な湯船がさらに霞(かすみ)がかかり夢見心地。
ツンと鼻をつく硫化水素系の香りと
舞い上がる白い湯の華は蔵王温泉のトレンドマークだろう。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

実測温度は41.1度とジンワリ湯を楽しめる温度となっていて
トロミを感じるお湯からはつるスベ感も存分に享受できる。
さらには時の流れをも忘れて極楽気分に誘ってくれた。

内湯の片隅に防水カーテンで仕切られた向こうには
シャワーが数台設置されコチラにて立ったまま
洗髪・洗体を行う簡易なスペースだ。

やっと身体も温まったところで外に出てみよう。
夕暮れ時の冬の蔵王は完全に氷点下。
やっぱりさむ〜い。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

周囲の景観といえば、
辺り一面の雪景色に山の斜面は雪崩が起きるがごときその下に
青白く波打つ蔵王の湯が湯気を昇らせ岩風呂に湛えられている。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

二分割された岩風呂手前の湯からゆっくり浸かります。
あ〜〜ヌルイ、身体が震えるほどのコチラの湯
実測温度35.3度と体温より低い湯はこの寒さの中では温すぎる。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

すぐに大きな湯船に浸かるも端っこの方は39度とまだまだヌルイぞ。
中央部、突起部分から湯が噴出す近辺に移動すればなんとかあたたかい。
供給される湯の温度は実測45.3度と、源泉42.7度の湯を加温したのだろう。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

噴出し口周辺だけ42度前後と決して身体温まる温度ではないが、
ゆったり雪見風呂が楽しめる湯船のポイントがここにありました。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

ココ源七露天の湯、本日一番青白く色付きを感じる湯で
つるスベ感、温泉の香り、湯の華の質などどれも良好ではあるが、
冬の露天風呂において湯の温度が少し低かったのが心残りだ。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

もっとゆっくり雪を見ながら湯浴みしたいがそうはいかない。
なぜなら、ホテルでの夕食の時刻が迫ってきたから…。
次は蔵王国際ホテル、本日のお宿で夕食と温泉を堪能します。

蔵王温泉 源七露天の湯【温泉奉行所】

温泉評価について、
『5つ☆』と満点評価をさせていただきました。

共同浴場を含め日帰り入浴施設において
これだけの大きな露天風呂や自然を満喫できる雪見風呂は
時間の経過を忘れてのんびりできたことは感動モノです。


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温泉の場所 蔵王温泉 源七露天の湯の地図【温泉奉行所】
蔵王温泉 源七露天の湯の地図【温泉奉行所】

コメント 冬季は若干加温されているが湯は源泉かけ流しのホンモノ。蔵王温泉の中ではかなり色付きの湯に感じられた。
温泉の泉質

源泉名:ガケバタ源泉・洞門源泉
泉質:酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉(低張性酸性高温泉)/泉温42.7度/pH1.7/溶存物質総量2800mg

適応性 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、健康増進
営業時間
9:00〜21:00
時期により細かく変動しますので要確認
通年営業中(但し、水曜日午前中はお休みです。)
料金割引情報
大人450円
小人250円
料金割引情報 50円割引クーポン券
宿泊施設で割引チケットの販売があります。
入浴施設
内湯男女別各1、露天風呂男女別各1
備品等 ドライヤー、タオル250円、シャンプー・ボディーソープ100円

連絡先

〒990-2301
山形県山形市蔵王温泉862-1
TEL023-693-0268
アクセス 公共機関:山形新幹線山形駅より蔵王温泉行バス45分、蔵王温泉バスターミナルより徒歩10分
車:山形自動車道 山形蔵王IC西蔵王有料道路を通って蔵王温泉へ 所要時間:20分
駐車場 60台無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
消毒なしの源泉かけ流し(冬季加温あり)
公式HP 蔵王温泉商店街のHP
温泉情報
入湯日付 2014年3月14日(金)曇り時々雪


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