(どうごおんせん どうごおんせんほんかん)
温泉マニアに限らず皆さん知っている あまりにも有名な道後温泉は、 今さら私からの説明は要らないだろう。 ![]() 日本三古湯に数えられた歴史ある温泉で、 万葉集や日本書紀にもその名が登場しているという。 ![]() 3000年の歴史がある温泉の老舗的存在ではあるが、 周囲はかなり観光地化、市街地化が進み、 鄙びた感じや秘湯感はまったくなく、 のんびりできるような雰囲気はなくなっている。 ![]() 唯一、その浴舎だけは 明治時代の建物が現役で使用されていて、 なんと重要文化財に指定された 御上お墨付きの重厚な純和風建造物で 入浴が楽しめるというので楽しみだ。 入浴のみの料金は400円だが、 800円を支払うと「神の湯2階」へ案内され、 大広間で休息できて浴衣と茶菓のサービスがある。 さらに、1200円を支払うと「霊の湯2階」へ案内され、 霊の湯と神の湯に入湯できて浴衣と茶菓のサービス付き、 大広間とは違った広間で休息できる。 1500円を支払えば「霊の湯3階個室」へ案内され 霊の湯と神の湯に入湯できて浴衣と茶菓のサービス付き、 湯上り後は個室でゆっくりと休息できるそうだ。 ![]() 貧乏侍の私は「神の湯2階」800円の入湯券を購入し 建物内部へと進んだ。 入口で靴を脱ぎ下駄箱へ靴を仕舞って 受付へ入湯券を見せる。 その券種によってそれぞれの場所へと移動する。 宮崎駿の映画『千と千尋の神隠し』に登場する 「油屋」のモデルになっているというだけあって 建物内部はかなり入り組んでいて複雑で迷いそうだが、 入湯券に引かれた線の色と廊下に示された同じ線の色を 辿って確認しながら進んでゆく。 ![]() 2階に到着するとすぐに奥から女の方が入湯券を確認しにきた。 案内されたのは大広間の道路側の一角で、 四角い竹で編まれたカゴが置いてあって その中には浴衣と帯びが用意されている。 平日の夕方に訪れたが 2階の大広間はほとんど貸切状態で利用できた。 ![]() 上着や荷物はこのカゴに置いて 浴衣と帯を持って1階の浴室へと移動するそうだ。 昔ながらの急勾配の階段を降りるとすぐに「神の湯」脱衣場です。 ![]() その脱衣場はとても広くて、 壁際に古く四角い木製脱衣箱がズラリと並べられている。 入湯客も先程とは違ってたくさん訪れていた。 浴室は西と東の2箇所にあるらしく、 その造りはほとんど同じではあるが、 湯口や壁の絵などが少しずつ違っているので 入湯中は間違い探しをするのもいいだろう。 ![]() 神の湯(西) 浴室は大理石や御影石で重厚に造られているため、 入湯者はその雰囲気で圧倒され、 肝心の温泉を十分堪能できなくなるかもしれない。 ![]() 神の湯(東) コチラの湯は、 この重要文化財の古く重厚な浴舎とは対照的で あっさりしていて無色透明無味無臭の弱アルカリ性泉で 若干のツルツル感があって完全かけ流しで提供されている。
湯の温度は42度前後の適温で心地よかったが、 ほんのわずかに塩素消毒臭が感じられた。 県条例で決められているということで仕方のないことでしょう。 ![]() 御影石でできた湯舟だが、 湯舟の縁が丸く加工されているので 頭をその縁に乗せてゆっくり気持ちよく 湯浴みすることができる。 こんな細工は他の施設にはなく、 チョットした工夫だがとても印象深く今も鮮明に思い浮かんでくる。 ![]() 湯上り後に先程の浴衣を着て2階へと戻ると、 熱い煎茶とお菓子が用意される。 障子を開けて2階から下の通りを眺めながら 火照った体を道後の風で冷ましてゆく。 ![]() 窓を開けた先には近代的な建物があって 昔ながらの町並みや風情は感じられないが、 この古い浴舎と歴史ある雰囲気を十分に堪能することができた。 広間の利用時間は1時間以内と張り紙があるが、 特にチェックしている様子はないので 少しぐらいの延長は問題ないと思う。 ![]() 帰りは3階にある「坊ちゃんの間」を見学する。 無料で見学できる3階一番奥にある個室には、 夏目漱石ゆかりの資料が展示されている。 ![]() たくさんの見学者が訪れるのか、 畳の下地が痛んでいてブヨブヨになっている。 角部屋なので日当たり良く外の景色も良く見えた。 タタミ、早く補修して下さいね。 ![]() 評価について、 重文の浴舎は共同浴場番付、 西の横綱に番付された風格ある浴場ではあるが、 湯は塩素の添加された弱アルカリ性泉でアッサリしている。 ![]() (道後温泉本館デザインの切手) この浴舎に負けない力のある温泉であるなら 5つ星の評価なのだが… 4つの星で妥当な所だと思う。 |
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2012年4月4日再訪 朝六時、『ボン』という太鼓の音を合図に開湯する本館は、 唐破風屋根の下、地元の方や観光客が朝早くから行列を作ります。 開湯5分前には入り口が開けられ太鼓の合図を待ちます。 ガードマンが仁王立ちでフライングする入湯者をガードしています。 開湯と同時に駆け足で我先にと一番風呂を目指す姿を見て私も走ります。 重要文化財の重厚な建物と源泉かけ流しの花崗岩製湯舟に身も心も溶けてしまいそうだ。 ![]() ここまで読んで頂いた皆様にだけお伝えします。 道後温泉へお泊りをご検討されている方は じゃらんにおいて無料で空室確認ができる機能がお勧め。 煩わしい電話での問い合わせは気が引けるあなたにお勧め。 宿泊料金も正規料金よりお安く泊まれる特典も掲載されるなど 私はいつも確認してから宿泊予約しています。 時には楽天トラベルにおいても格安プランや 高還元ポイントがゲットできるのであわせてチェックしましょう。 |
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 重要文化財の浴舎で雰囲気満点ですが、湯はアルカリ性単純温泉でアッサリしている。 |
温泉の泉質 |
アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)/pH 9/泉温 44.3℃ |
適応性 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
営業時間 |
霊の湯 3階個室/6:00〜22:00 霊の湯 2階席/6:00〜22:00 神の湯 2階/6:00〜22:00 神の湯 1階/6:00〜23:00 年末に大掃除の為、1日臨時休館、ほか無休 |
料金 |
霊の湯3階個室/大人1500円 小人750円 霊の湯2階席/大人1200円 小人600円 神の湯2階/大人800円 小人400円 神の湯1階/大人400円 小人150円 |
入浴施設 |
神の湯、霊の湯、サウナなし |
備品等 | ドライヤー、タオル(有料) |
連絡先 |
〒790-0837 松山市道後湯之町5-6 TEL089-921-5141 FAX089-934-3415 |
アクセス | 電車:道後温泉駅より徒歩4分 車:東京から約13時間 大阪から約7時間 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 |
公式HP | 道後温泉本館のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2012年4月4日 2009年3月30日(月)晴れ |
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