二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】
(ふたまたおんせん だいまるあすなろそう)



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2022年の夏休み『新潟、福島、栃木の混浴温泉を求めて』をテーマに、
本日は4日目、3泊目の宿泊地『幕川温泉 水戸屋旅館』をあとにし、
次に向かったのが二岐温泉『大丸あすなろ荘』

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

猪苗代湖の東側の湖岸を南下して
山中の細くて狭い国道294号線を南へと進んでゆきます。
道路の選択を間違ったのかと思わせるほどの国道で心細くなる。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

ここは那須連山、二岐山山麓にある急峻な山の中、
標高800メートルのブナ林に囲まれた小さな温泉街だ。
他にも数軒の温泉旅館があるが、コロナの影響か連日の営業はしていないようだ。


二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

コチラ二岐温泉『大丸あすなろ荘』は平安時代中期ごろに開湯されたとされ、
日本秘湯を守る会の名誉会長の温泉旅館は、
高松宮宜仁殿下に「大丸あすなろ荘」と命名していただいたという。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

山荘風の近代的な温泉旅館ではあるが、
昭和39年までは江戸期の茅葺大屋根を持つ古来の建物であったが、
大雪によって倒壊し建て替えられたといいます。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

日帰り入浴も受け入れてくれるコチラ旅館、
大人900円、11時から入浴開始ということで、
フロント前ではたくさんの入湯客が早くから待っています。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

フロント前を左奥に進むと内湯の入り口、
さらに奥からスリッパに履き替えて屋外に出て屋根付きの石段を下りてゆくと、
混浴の自噴泉岩風呂、男性渓流露天風呂があります。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

まずは二俣川沿いにある渓流露天風呂へ。
小屋の脱衣場は簡素なつくりで質素な空間。
数人の若者に交えて準備を整えて露天エリアへ向かいます。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

二俣川渓流のすぐそばにある二つの岩風呂は、
自然に同化した野湯のごとく私たちを迎えてくれた。
森からの木漏れ日が夏の終わりを告げているようです。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

大きな岩風呂はほぼ無色透明の癖のない単純泉で、
実測温度41.9度と適温の湯。
サッパリとした浴感ですが少し物足りないかな。



そばを流れる渓流の優しいせせらぎ音を聞き流ら、
バイクツーリングで来られた4人の若者としばしの談笑タイム。
中には東京からスーパーカブでツーリングする強者もおられました。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

奥にある小振りの岩風呂はチョッとぬるめで長時間の入浴も可能です。
大きな岩風呂とコチラの小さな岩風呂を交互入浴すれば、
日頃のストレスも一気に解消するのです。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

無色透明の湯は実測38.1度とぬるいが優しく身体を温めてくれる。
外気が暑くても、温泉が熱くても、清く流れる渓流に飛び込むのは
危険なのでお勧めはできません。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

さて、混浴の『自噴泉甌穴風呂』へと場所を変えます。
コチラも新しくリフォームされた湯小屋で風情はないがとてもきれいな施設です。
2014年2月に積雪の重みで屋根が倒壊し現在の姿になったそうな。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

脱衣場の内部も総木造りで温かみある空間だ。
『自噴泉甌穴風呂』は原則混浴ではあるが、
宿泊時間帯には数時間おきに男女専用時間が設定されてる。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

脱衣場からコンクリ製の5段の階段を降りると、
半地下のような空間に特異な四角い岩風呂が現れた。
無色透明の湯に満たされた湯底はボコボコの穴だらけ。

湯底の感じから岡山県の『緑郷温泉』や
同じく『奥津温泉 奥津荘』の湯船が脳裏に浮かびます。
何だか大きな穴に吸い込まれそうな湯船なのです。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

江戸時代は享保13年(1728年)に造られたとされる湯小屋は
当時の川底をそのまま湯船に仕立てたワイルドな造りだ。
大きな穴部はポットホールと呼ばれる自然にできた穴という。

源泉温度は約53度で湯船の温度は44度から45度、
場所によってはそれ以上あるので熱湯の部類に入るのだ。
湯底の岩の割れ目からは、純石膏泉(カルシウムー硫酸塩温泉)が自噴しています。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

続いて旅館内にある浴室へと向かいます。
男女別に用意された露天風呂付浴室は『自噴泉甌穴風呂』へ向かう
廊下の途中にその入り口があります。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

日本秘湯を守る会の提灯が掲げられた脱衣場は
とてもきれいな空間で心地良く脱衣ができます。
手早く準備を進めて浴室へ。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

大きなガラス窓の側にある長方形の湯船は
無色透明の湯があふれ出し静かに迎えてくれる。
日帰り入湯客はコチラへはあまり人気がないようだ。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

ガラス窓の向こうは小さな露天エリアがあって
規模は小さいが湯があふれ出す岩風呂があります。
高台にある露天風呂からは山々の景色がとても美しいのです。

内湯は旅館に宿泊した際、身体や頭を洗ったり、
就寝前に身体を温める湯船として重宝するが、
日帰りで訪問した際は『自噴泉甌穴風呂』『渓流露天風呂』をお勧めします。

二岐温泉 大丸あすなろ荘【温泉奉行所】

入湯後は、フロント前のくつろぎスペースで小休止。
こけしなどの調度品を観賞したり温泉の資料を拝見したり。
窓からの景色も心安らぐものでした。

次に向かったのは甲子温泉『旅館大黒屋』です。

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温泉の場所 二岐温泉 大丸あすなろ荘の地図【温泉奉行所】
二岐温泉 大丸あすなろ荘の地図【温泉奉行所】

コメント ブナ林に佇む秘境の混浴温泉宿。
温泉の泉質

源泉名:二岐温泉4・5・6・11・12号混合泉/泉質:カルシウム-硫酸塩泉(低張性 アルカリ性 高温泉)/泉温:53.6度他あり/pH:8.7他あり/湧出状況:自然湧出/湧出量:43.3リットル/加水:なし/加温:なし/循環:なし/消毒:なし

適応性 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき優性消化器病、痔病、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進など
営業時間
『自噴泉甌穴風呂』の混浴時間
11:00~15:00

チェックイン15:00
チェックアウト10:00
日帰り入浴時間11:00~14:30
料金
日帰り料金900円
一泊二食付き:
19,950円~楽天トラベル
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入浴施設
男女別内湯(各1)、男女別露天風呂(各1)、混浴『自噴泉甌穴風呂』1
備品等 シャンプー、リンス、ボディーソープ

連絡先

〒962-0621
福島県岩瀬郡天栄村湯本下二俣5
TEL0248-84-2311
アクセス 電車:JR東北本線須賀川駅から福島交通バス二岐行き約2時間、終点下車
  新白河駅より二岐温泉行バス「ゆったりヤーコン号」(1日1往復、要予約)
車:東北自動車道白河ICから県道37・国道118号線経由、約40キロ、約70分
携帯電話
インターネット環境
携帯圏内、Wifiあり
駐車場 無料駐車場20台分あり
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345(源泉かけ流し)
公式HP 二岐温泉大丸あすなろ荘公式HP
温泉情報
入湯日付 2022年9月29日(木)晴れ


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