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ホテル浦島温泉 ホテル浦島【温泉奉行所】
(ほてるうらしまおんせん ほてるうらしま)


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令和四年(2022)、コロナウイルスが流行って早2年。
この月、感染者数も下降線となって蔓延防止も解除され、
三回目コロナワクチン接種も終了したのでそろそろ行ってみますか。

2022年春の秘湯温泉巡りは紀伊半島一周の旅。
目指せ『那智の滝』ということで本日出発です。
初日に那智勝浦を目指すということで時計回りで半島を一周します。

朝7時に出発し名神高速道路、伊勢自動車道を経由して、
高速道路は熊野市の手前、『鬼ヶ島』まで到達しています。
那智の滝まではここから下道で1時間ほどかな?

那智の滝へ向かう道中には、
味わい深い野湯がいくつかあって、
岩鼻温泉』や『井関温泉 たらいの湯』がその代表だ。

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この度の目的地『那智の滝』は落差日本一の133メートル
パワースポット、マイナスイオン、霊的パワーを全身で受け止めて、
今後の身の振りを考えたいと…、お祈りします。

きよもん湯』で日帰り入浴した後に訪れたのは、
本日のお宿として選んだ『ホテル浦島』
友人がおススメするホテルということで楽しみだ。

ホテルへのアクセスは直接自家用車で行けないのがチョッとめんどくさい。
少し離れたホテル専用駐車場から送迎バスで向かうか、
対岸にある港から船で向かうかを自身で選択します。

私は少し離れた駐車場から送迎バスに乗り込みホテルへ向かいます。
日帰り入浴のお客さんもここから訪れるということで、
何名かの乗客を乗せてホテルへと出発です。

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マイクロバスに乗って集落内の狭い道路を右へ左へ。
運転手さんの『右へ曲がります』『左へ曲がります』『ブレーキ踏みます』
の掛け声のもと、約五分前後でホテルへと到着です。

ホテル浦島は小さな半島を占有するようにあって、
『本館』『なぎさ館』『日昇館』『山上館』の4つの建物に分かれており、
送迎バスで降ろされたのは『本館』そちらでチェックインの受付です。

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本館フロントからセンターフロントへ向かうようにと言われ、
床あるラインに沿って歩いて向かいます。
本館からセンターフロントを結ぶトンネル通路の長いこと…、

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センターフロント到着時思わずつぶやいた、
『この通路にも送迎バスを走らせてほしい』と…。
コチラでキーを受け取りさらに日昇館へと向かいます。

本日予約したのは山側の景色の悪い一番安い素泊まりプラン。
日昇館8階の洋室ですが、
そのお値段13500円と決して安くはありません。

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春先の温かい陽射しが差し込む明るいお部屋ですが、
外の景色は山を掘削した崖の風景で味気ない。
チョッと広めの洋室は一人旅の私には贅沢だ。

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浴衣に着替えて荷物を部屋にほり投げて、温泉へと向かいます。
まず初めに向かった先は『洞窟温泉玄武洞』
向かう通路は防空壕のようなトンネル状で雰囲気たっぷり。

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暖簾が掛けられた男女別浴室入り口はもうすでに洞窟状態。
イオウの香り漂う空間で入湯前から期待が膨らみます。
ちなみに日替わりでの男女の入替はありません。

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脱衣場は鍵付き脱衣ロッカーや貴重品ボックスなど取り揃えられ、
安心して入湯できますが、貴重品の持ち込みは控えたいところ。
手早く準備を整えて洞窟風呂へと向かいます。

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岩盤むき出しの荒々しい洞窟は、
海岸の浸食によって自然に形成されたモノなのでしょうか。
高さもあってその空間美がスバらしい。

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男女の仕切りが野暮ったいが、
青白い湯に満たされた湯船は海にも見えて美しい。
屋外から差し込む外光が湯船に映り幻想的でもあります。

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広い湯船で温度差がかなりあるので、
自分の好みの湯温を探して浸かるもよし、
コチラ源泉と思われる注ぎ口付近で濃厚硫化水素の香りを愉しむもよし。

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注ぎ口の湯温は実測46.7度と少し熱めですが、
近くで浸かっていても熱さもあまり強くなくゆっくり浸かっていられる。
意外にもお湯は軟らかさがあって心地よいのだ。

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玄武洞の海岸出口部分には別の湯船が設けられており、
見たところ無色透明の別源泉だと思われた。
波の打ち寄せる音が響き渡りとても開放的な湯船です。

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磯の香りと淡いイオウの香りが磯風でミックスされて心地良い。
洞内の濃厚硫黄泉に飽きてコチラへ移動したものの、
この透明な温泉、更に硫黄や塩分濃度が濃いような気がします。

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注ぎ込まれる湯の温度は42.9度と適温で、
白い湯の華舞い踊る湯は、塩分も硫黄分もかなり濃厚で、
洞内の温泉よりも温度は低いがのぼせ度合いはコチラの方が上。

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コチラの湯船『日昇館』から丸見えになることから
男女の浴室が入れ替わらないのだろうか。
さざ波の弾ける音に温泉の香りを感じつつ静かな時間が経過します。



海を望みつつのんびりゆったり湯に浸かりたいが、
ホテル内には他にも内湯や洞窟風呂があるので再び館内を探索します。
次に向かったのがもう一つの洞窟温泉『忘帰洞』

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館内の連絡通路の長いこと長いこと…、
向こうの端が見えない長い通路はチョッとうんざりですが、
めげずに地図を見ながら『忘帰洞』を探索します。

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チョッとした洞窟探検をしている気分になる連絡通路は、
半島内を貫くトンネル通路。
やっと到着したのだろうか、ここが『忘帰洞』の入り口か?

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イオウの香りが広がる天井が高い洞内には、
高野山で開眼された大日如来『オンアビラウンケン』が祀られ、
男女別の脱衣場入り口があります。

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広々とした脱衣場には、
『紙垂(しで)』が巻かれた四角い木製の箱がありますが、
これは一体何でしょうか?

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とても広い洞内には幾つもの湯船があってまさに温泉パラダイス。
温度も違えば泉質の違いもあるように思える硫黄泉の数々。
細かな解説やうんちくはやめにして温泉を愉しみます。

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脱衣場左出口から出たところにある大きな湯船は、
青白く濁る硫黄泉が溢れ出す完全かけ流し。
チョッと熱めで体感的には46度以上あると思われた。

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脱衣場右出口を出たところにある一番小さな湯船は、
もちろん源泉かけ流しの硫黄泉で温度は一番低い42度台。
やわらかい肌触りでぬるくて入湯しやすいが景色は見えません。

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洞窟の出口に近い位置にある湯船は、
青白く濁る硫黄泉で源泉かけ流し。
熱めの湯ではあるが、海が見渡せて一番景色が愉しめた。

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洞窟から海側に出たところにある露天風呂ももちろん源泉かけ流し。
湯に浸かれば海の景色が見えないが、
振り返ってみると洞窟の全容が目前に迫って迫力があります。

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左へ続く洞窟通路内は冷たい風が吹き抜けとても寒い空間。
そんな中に洗い場があるが、利用する人は誰もいません。
洞窟通路を抜けた先にも湯船がありました。

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天井も低めでまさに洞窟風呂の雰囲気たっぷり。
さらに奥に続く洞窟はその先立ち入り禁止の表示がなされています。
温泉は完全かけ流しの硫黄泉でした。

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海岸に出たところにもありました。
開放感たっぷりの露天エリアに三角湯船は例外なくかけ流し温泉。
イオウの香りと磯の香りがブレンドしてワイルドな温泉だ。

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本館フロント前にはローソンがあるので、
温泉入湯で抜け出た水分の補給をコチラで行って、
さらに館内の探索を続けます。

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山上館へ続く超ロングなエスカレーターは
『スカイウォーカー』と呼ばれた全長154メートルあって
高低差77メートルで三段構えのエスカレーターが続いています。

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所要時間は5分45秒間なのですが、
体感的にはもっと長時間乗っている気がした。
山の上には展望台や浦島稲荷神社などあるので散歩がてら向かってみた。

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33階にある『遥峰の湯』という浴室があるが、
コチラは山上館に宿泊した湯客専用のため入り口は開きません。
狼煙山遊歩道を目指して右往左往。

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山上館の建っている狼煙山は海抜約80メートルあって、
その昔漁師の見張り番が鯨を見つけた時や、
幕末には、熊野灘を航行していた黒船を発見した時に、
のろしを上げたことから、この名前がついたと言われています。
公式HPから)

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ここから太平洋が一望できて気分爽快。
『山成島』は平家物語において平維盛はこの島に渡り、
辞世の和歌を残して入水したという悲しい出来事があったそうな。

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展望台からは那智勝浦側が一望できて遠く熊野の山並みも美しい。
夕暮れ時の展望台には意味深なカップルもいるので早々に退散。
遊歩道はどこまで続くのか。

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浦島稲荷神社の鳥居で手を合わせ、来た道をUターン。
湯上り後、浴衣一枚でここまで来たが、何だか冷えてきた。
薄暗くなってきたので客室へ戻って夕食に備えます。

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本日の宿泊は素泊まりということで、
本館にある食事処『海つばめ』へ事前に予約したので
約束の時間通り向かいました。

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地産地消を追求した那智勝浦近郊の海の幸や、
厳選した地酒が堪能できるらしく、
ネット上での口コミもかなり上位にあるからコチラで予約しました。

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事前に予約したメニューは『海つばめ会席』(4400円税込み)
いきなり出てきたのが画像の刺身盛り合わせ、
新鮮で種類豊富なお刺身はボリュームたっぷり。

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次に出てきたのがマグロのカマ塩、
脂ののったマグロのカマはトロトロで濃厚な味わいです。
これだけでもご飯のおかずに最高ですね。

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横で煮えてきた鍋は『海鮮寄せ鍋』
数種類の魚やエビが濃厚な味わいですばらしい。
お腹はすでに満腹に近し。

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鯛のお頭とゴボウを炊いた『鯛ごぼう』
ゴボウの風味が新鮮な鯛のお頭に染みて味わいよし。
お酒のあてに最高の逸品です。

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まだまだ出ます、『マグロレアカツ』は
周りはサクッとして中身は持ちっとした食感。
おろしポン酢でサッパリいただける。

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熊野牛を使った燻製焼は目の前で燻製してくれた。
低温で焼き上げた熊野牛は濃厚な味わいで、
何か忘れた木のチップ風味が忘れられない。

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海鮮寄せ鍋の雑炊がお腹の隙間に染みわたる。
お腹はすでに限界を迎えてはいるが、
ここの大将は満腹になるまで料理を出してくれるといいます。

終始、鳥好きの女性スタッフがお料理の説明をしてくれて、
旅のお話をしながら食事が愉しめました。
最後、デザートまで出してくれて大満足です。

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最後にご紹介するのは、日昇館にある『磯の湯』
男女別の内湯は玄武洞に向かう途中にあります。
格子の引き戸を明けて入場します。

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脱衣場には日帰り入浴にも対応した貴重品ボックスもあって、
簡易な脱衣かごや脱衣ボックスも揃えられ、
湯客のニーズに合わせて使えるのが嬉しい。

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浴室には二つの湯船があって、
左にイオウの香り漂う透明な湯がかけ流し。
入湯すればなかなか濃厚な硫黄泉で見た目以上にガッツリ効能を感じます。

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右の小さな湯船には青白く濁る硫黄泉、ここでのスタンダードな湯。
常にかけ流された硫黄泉は白いタイル貼りの湯船から溢れ出し、
とても贅沢な気分で温泉が愉しめた。

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湯上り後、客室からの眺望を望みながらクールダウン。
山と崖の景色ですが、就寝時静寂でよく眠れました。
鳥のさえずりと風のそよぐ音のみが辺りから聞こえます。

うわさに聞いていた『ホテル浦島』
いやー良かったですね~、
みなさまに是非訪れていただきたい温泉です。


次は野湯『ゆかし潟温泉廃墟の湯』へ向かいます。

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温泉の場所 きよもん湯の地図【温泉奉行所】
きよもん湯の地図【温泉奉行所】

コメント 洞窟温泉は帰るのも忘れる良き温泉、まさに忘帰洞。
温泉の泉質

源泉名:磯の湯1号泉/泉質:含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)/源泉温度約44.2度/pH78//成分総計3.606g毎Kg湧出量203リットル毎分(動力揚湯)

源泉名:磯ノ湯2号泉/泉質:含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)/源泉温度約46度/pH8.1/成分総計7.11g毎Kg/湧出量162リットル毎分(動力揚湯)

源泉名:磯ノ湯3号泉/泉質:含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)/源泉温度約42度/pH8.2/成分総計8.648g毎Kg/湧出量149リットル毎分(動力揚湯)

適応性 神経炎、筋肉痛、関節炎、五十肩、運動麻痺、うちみ、切り傷、火傷、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復、慢性皮膚病、慢性婦人病、糖尿病等
営業時間
日帰り入浴9:00~19:00(最終受付18:00)
日帰り入浴料金
大人 1,500円(税込) 
お子様 750円(税込)※お子様=3歳から小学生まで。
割引情報 【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!
入浴施設
洞窟風呂2、内湯3、その他1
備品等 シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、フェイスタオル、バスタオル

連絡先

〒649-5336
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町湯川1062
TEL (0735) 52-0880
アクセス 電車:JR紀勢本線 紀伊勝浦駅より徒歩6分
車:熊野大泊ICより約60分
駐車場 無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345(かけ流し)
公式HP ホテル浦島公式HP
温泉情報
入湯日付 2022年3月21日(月)曇り~22日(火)


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