伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】
(いとうおんせん ようきかん)



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2020年はコロナウイルスの流行り年。
ツアーに行くか行くまいか、思案した挙げ句に決めました。
恒例『温泉文化を探るツアー2020』出発です。

修善寺温泉からスタートしたツアーは早くも二日目、
本日の宿にと選んだのがコチラの『伊東温泉 陽気館』
選んだ理由は、一人旅を積極的に受け入れていること、そして混浴。

東京の奥座敷的コチラ伊東温泉は(私の思い込み?)、
平安時代開湯といわれる歴史ある温泉地で、
源泉数並びに温泉湧出量は日本第三位と本州においては第一位となっています。

巨大温泉街を形成する伊東温泉は、
大型温泉旅館やホテルが乱立するも新旧入れ替わりも感じる温泉街、
10軒もの共同浴場を残す古き良き湯治場の雰囲気も残しています。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

予約時間よりも少し早く到着したが快く受け入れてくれます。
玄関前で荷物を降ろして車を放置、スタッフの方が駐車場へ移動してくれる。
さすがは老舗旅館、受け入れ時の対応もバッチリ。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

赤いじゅうたんが敷き詰められたロビーには落ち着いた空間が広がり、
ガラス窓越しにある池には鯉の泳ぎ滝が水しぶきをあげています。
こんなに寒いのに鯉が元気に泳ぎ回っていますね。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

聞くところによるとこの滝、
温かい温泉の湯を贅沢にもかけ流しで池に放流されているそうで、
鯉も一年中温泉に浸かっていて元気なのだそう。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

この旅館には面白いことに登山電車なるケーブルカーがあって、
傾斜度約45度、距離30mとアトラクション並である。
案内された客室はケーブルカーを経由した上の建物です。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

ケーブルカーからの景色は伊東温泉街の全景を望める。
到着した建屋には混浴露天風呂といくつかの客室があります。
一番奥の突き当りにある客室が今日のお部屋です。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

チョッと広めの和室の間、
仲井さんがお茶を入れてくれたり、
温泉街の今昔物語を語ってくれたりしました。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

なんと驚くことに客室の内湯は岩風呂で、
蛇口からは温泉が供給されているので、かけ流しで温泉が楽しめる。
一人用の湯船はチョッと狭いのが玉にキズ。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

客室からの眺望はご覧の通り伊東温泉の街並みが一望できる。
遠くには相模湾、海の上に浮かぶ初島まではっきり見渡せるのだ。
しばらくウットリ眺めてから館内温泉ツアーへ出発です。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

館内には混浴露天風呂と男女別内湯が各ひとつずつありますが、
先ずは部屋から近い混浴露天風呂へと向かいます。
赤じゅうたんの敷かれた廊下もレトロで素敵でしょ!

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

温泉街を一望できる露天風呂は変形ひょうたん型の岩風呂に
透明な温泉がかけ流しで迎えてくれた。
チョッと深めの湯船で滝のように岩の上から源泉が流れ落ちている。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

滝の近くは温度が少し高めで熱いですが、
端になるほどにぬるくなっていて気持ち良い。
コチラの旅館には二種類の自家源泉があって、

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

この湯船には塩味を感じる塩化物泉が使用されています。
湯船に使用されている岩が黒光りしているのは温泉成分の影響でしょうか?
短時間の入湯でも身体の芯まで良く温まるお湯なのです。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

自分の好みの温度の場所を探して湯船を移動します。
チョッと深めの湯船からは豪快なオーバーフローが見られます。
野鳥の飛来もあってこの日の混浴はこの鳥だけ(^_^)

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

湯船にドップリ浸かると外の景色が見えなくなりますが、
山の上にある露天エリアはとても静寂で
ヒンヤリ冷たい空気がのぼせた身体を素早くクールダウンしてくれる。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

夕食までまだ時間がタップリあるので温泉街を探索してみることに。
JR伊東駅までは徒歩で10分ちょっとで行けるということで
一人でのんびりお散歩タイム。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

伊東駅の東側には華やかな商店街が展開しており、
温泉みやげを探索してり、地元グルメの食べ歩きが楽しめる。
夕食前の散策なので何も食べずに駅までそぞろ歩きます。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

JR伊東駅まで足を運んで帰路につきます。
駅や商店街は外国人観光客もほぼなく、日本の観光客も少な目。
閑散としている商店街はシャッターの閉まったお店もチラホラあります。

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そんな中、商店街には『お湯かけ七福神めぐり』という手湯があって、
スタンプラリーも楽しめるそうな、台紙はどこにあるの…。
豊富に湧き出す温泉地ならではのオモテナシ…。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

商店街を外れると裏通りにはおびただしい数の飲み屋さんがあります。
時間が早いせいなのか明りが付いているお店はないようです。
宿に戻った頃には少し薄暗くなっていた。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

食事の前のお風呂は内湯大浴場で温泉を堪能します。
登山電車で下に降りるとフロント左奥にある内湯は日替わりで男女が入れ替わり、
今日の男湯は小さい方の湯船です。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

和風老舗旅館からはかけ離れたような冷たいタイル張りの洋風浴室に
細長い台形の湯船がひとつ、
透明な温泉がサラサラと静かにかけ流されている。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

湯口から注がれる湯の実測温度が50.5度と熱く、
湯船の実測温度も43.5度と少し熱めの提供となっています。
狭い空間に湯気も立ち込めて若干息苦しさは感じるが、

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

露天風呂の源泉とは別源泉の単純温泉が利用されており、
pH8.1とアルカリ性の湯にはメタケイ酸や重曹、塩分が程よく含有し、
軟らかい浴感である。池の鯉もこの温泉に浸かっているのでしょうか?

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

夕食は部屋食で楽しめるということで、
スタッフの方々が手早く準備をされています。
海が近いのでお刺身がおいしそう、ビールはプランの1本サービスです。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

お品書きを拝読してみると、
トマト鍋の中の『パーナ貝』ってどんな貝?
スマホで調べるとムール貝の親戚のような貝でした。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

トマト鍋はスッキリサッパリしたお味でパーナ貝もおいしい。
アジ、ウマズラの刺身も身が引き締まっています。
牛タンシチューも肉に味が良く染み込んで柔らかいです。

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『凌ぎ』ということでアジのごま茶漬け、
地アジをはじめ地のり、ワサビ、ネギをご飯の上にのせてお茶をかけます。
う~んいい香りだ。満腹だけどこれならまだ食べられる。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

最後まで手抜きなし、季節のフルーツもおいしく頂きました。
ちょっと食べ過ぎですが、外の夜景を眺めながらしばしの休息。
それから夜の露天風呂を堪能するのでありました。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

食後の運動にと登山電車に乗るのはやめて、横にある階段に挑戦です。
約80段あるという階段は1段の高さが少し高いので足腰に堪えますね。
階段の中腹にも客室がひとつ、あります。

旅館内は意外と複雑な構造となっていて、
どこかに繋がっている電気の消された階段や廊下が続いています。
夜の旅館はミステリーな感じでゾクゾクしますね。

早朝に目が覚めたので内湯へと向かいます。がしかし、
あの登山電車は朝6:00から夜10:30までの運転で動いていない。
仕方がないのでまたあの階段を歩いて降ります。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

こじんまりとした脱衣場で浴衣を素早く脱いで準部を整え、
ガラリと内湯入り口扉を開ければ、
窓際に変形四角の湯船が湯気を立ち昇らせています。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

岩を刳り貫いた湯口からは源泉が惜しみなくかけ流され、
湯船の縁からは大量のオーバーフローが床に流れ出し贅沢である。
供給される湯の温度はぬるくなったり熱くなったりと変化がありますね。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

源泉名を『岡165号泉』使用の湯船は泉質『単純泉』
源泉温度が39度と若干低いため加温されているらしく、
湯船の温度はおおむね43度前後で維持されていた。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

時間を忘れて朝風呂を堪能していればすぐ朝食の時間です。
夕食と同様に部屋食で楽しめる朝食も品数豊富で味もよし。
我が家の夕食よりも豪勢な朝食じゃないですか。

伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】   伊東温泉 陽気館【温泉奉行所】

アジの干物は焼き立てで楽しめる。
湯豆腐もアツアツでホッコリできました。、
みそ汁にはアサリまで入っていてとても満足です。

いかがでしたでしょうか?
一人旅も積極的に受け入れてくれる『陽気館』
かけ流し温泉はもとより料理やスタッフの対応などもとても良かった。

混浴露天風呂や登山電車などが存在する浮世離れした空間は
日頃のマンネリ化した暮らしを忘れさせてくれた。
温泉サムライがおススメする温泉旅館ここにあり。


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温泉の場所 伊東温泉『陽気館』の地図【温泉奉行所】
伊東温泉『陽気館』の地図【温泉奉行所】


コメント 登山電車で向かう混浴露天風呂は景色も温泉もかけ流し。
温泉の泉質

①源泉名:岡160号泉/泉質:カルシウム・ナトリウム-塩化物泉(低張性-弱アルカリ性-高温泉)/泉温53.8度/pH7.5/成分総計7.635g毎Kg
②源泉名:岡165号泉/泉質:単純泉(低張性-弱アルカリ性-温泉)/泉温39度/pH8.1/成分総計0.8g毎Kg

適応性 神経痛・筋肉痛・関節痛など
営業時間
日帰り入浴時間:11時から15時
(最終入館2:00p.m.)、1時間以内のご利用となります。
※営業時間は変更になる場合がございます。
料金
日帰り入浴大人税込み1,000円
お子様500円(未就学児は無料)
※伊豆半島内の各市町民の方々は、20%off
(大人 800円 お子様 400円)
割引情報
入浴施設
男女別内湯各1、混浴露天風呂
備品等 シャンプー、リンス、ボディーソープ、ドライヤー

連絡先

〒414-0015
静岡県伊東市末広町2-2
TEL:0557-37-3101
FAX:0557-36-6488
アクセス 電車:JR伊東駅よりタクシー3分、徒歩約12分
車:小田原厚木道路 小田原西ICから約90分
駐車場 あり、無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
公式HP 伊東温泉陽気館公式HP
温泉情報
入湯日付 2020年2月12日(水)曇り



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