岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】
(いわまおんせん やまざきりょかん)


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2019年8月、野天風呂を探るツアーと銘打って目指したのは…、
本日、三日目の宿泊先として予約した温泉旅館、
白山山麓にある秘湯『岩間温泉 山崎旅館』です。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

岐阜県側から白山ホワイトロードを通過して石川県側へ
中宮料金所を過ぎて県道53号線を左折し、
険しい崖っぷちの舗装道を再び登ってゆきます。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

道中、猿の集団に出くわしたり、
落石や倒木があったりとスリルを感じる県道を進んだ先にありました。
味わい深き山崎旅館に到着です。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

旅館の片隅に佇む一体の銅像は、
岩間温泉を開拓し山崎旅館創業者の山崎信一氏の胸像だ。
1957(昭和32)年からあるコチラ温泉を本日はご紹介します。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

山小屋チックな外観ですが、
内部は古き良き温泉旅館の雰囲気が流れております。
雪深い地域なので6月から11月までの期間限定営業なんですね。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

案内されたのは本館二階にある小さな和室の客室です。
空調はなく、あるのはこの小さな扇風機のみ。
すでに布団の敷かれた客室はとても静かでなぜだか落ち着きます。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

窓からの景色は、旅館裏に広がる森の緑と
爽やかな風と鳥の鳴き声、虫の声…。
日頃の都会の喧騒を忘れさせてくれる。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

館内には混浴の露天風呂と男女別の内湯があって、
どの湯船も源泉かけ流しで愉しめるそうだ。
荷物を部屋に置き、浴衣に着替えて早速温泉へ向かいます。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

別館の一階にある内湯入り口はリフォームがなされきれいです。
男女別に分かれた内湯内部からそれぞれに露天風呂に通じる出入り口があります。
それでは暖簾をくぐって内湯脱衣場へ入場です。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

天井や壁は木目の美しい板で構成された脱衣場で、
正面ガラスの引き戸を開けると内湯があって、
右へ進むと露天エリアへと続きます。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

ハチの巣状の脱衣箱と
青いタオルは混浴露天風呂へ行く際の腰巻タオルです。
鍵付き貴重品ロッカーは脱衣場入り口前にありましたね。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

先ずは内湯から入湯します。
四角い小さな空間に小さな湯船がひとつ、
湯を溢れさせて入湯者を迎えてくれた。

ほぼ無色透明の湯は実測温度41度と適温で軟らかい浴感の温泉だ。
泉質は『ナトリウム-塩化物泉(弱食塩泉)』と塩分が含まれるため身体の芯から温まる。
注がれる湯の温度は約50度前後だったと記憶しています。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

内湯では温泉を愉しむというよりは身体を洗うスペースだと考えた方が良いかも。
シャワーから供給される湯は温泉が利用され、
シャンプーなどもしっかり備えられている。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

身体も温まったところで青いタオルを腰に巻いて露天エリアへ出てみます。
直線の石畳に椅子が並べられたウッドデッキがあって、
まっすぐ進んだ先に岩風呂があるようだ。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

森の手前に構築された岩風呂は雑草の勢いに飲み込まれそうではあるが、
湯が静かに湛えられて湯気を立ち昇らせていた。
心静かに湯に浸かります。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

湯船の温度は意外と低く実測温度36.7度と夏仕様で気持ちいい。
この温泉は10キロ先にある源泉から湧き出たもので、
源泉温度はなんと97度もあるが、

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

引き湯される間に温度が50度前後まで下がるそうだ。
pH8.8とアルカリ性で、とても『こなれた泉質』は肌に良く馴染みます。
仄かなイオウの香りに包まれ至極極楽気分であります。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

岩風呂中央奥からは実測温度48度の湯がゆっくり注がれ、
飲泉が可能という源泉を少しテイスティングしてみれば、
淡い塩味とわずかな鉄味、イオウの風味も感じられた。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

夜は満天の星空を見ながら温泉に浸かれるそうですが、
本日はあいにくの曇り空、満天の星空はお預けですね。
存分に湯を愉しんだので館内に戻ります。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

客室までの帰り道、廊下には何かを焼いた匂いを感じます。
本館フロント前では夕食の岩魚が炭火で焼かれ、
香ばしい炭焼きの匂いが漂います。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

新旧調度品が取り揃えられた談話室で一服したり、

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

2階にある娯楽ルームでは卓球も楽しめる。
30分300円の有料ですが、相手がいないので見学のみです。
部屋に戻って小休止。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

温泉せんべいを食べながら『湯の道よ永遠に』を少し読みました。
創業者は苦労を重ね私財を投資してこの温泉旅館とアクセス道、
源泉からの引き湯を完成させたという。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

夕食は一階にある個室で頂きます。
客室で食事のパターンはよくありますが、
食事専用の個室はあまり記憶にないかもです。

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岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】  岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

地元猟師が狩るジビエ…地山で採れた山菜料理、
豆腐にも種類があって硬豆腐、コモ豆腐、云々…
料理の説明をとっても丁寧にお話してくれたのは印象的だ。

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岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】 岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

ぼたん鍋、山菜うどん、どれも味わい深い料理の数々。
私はこれだけで十分満足なのですが、
別注料理として、岩魚の骨酒や熊の刺身などが味わえるそうだ。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

部屋にはトイレがないので寝る前に廊下にあるトイレへ向かいます。
廊下の電球が1本切れていてチカチカ光って雰囲気たっぷり。
嫌いじゃないです、こんなシチュエーションは。

電波は弱いがWiFiが使える客室はテレビがなくても暇はしない。
標高約800メートルの高地にある旅館は
夜にはとても涼しくなって空調機は必要なかった。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

朝風呂を堪能した後は朝食タイムです。
夕食と同じく個室の食事処で頂きます。
早朝から準備していただいたスタッフのみなさまに感謝です。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

蓋を開けると湯気がホワ~
軟らかく蒸し上った野菜はホクホクやわらかい。
温泉を利用したせいろ蒸し野菜は温泉の風味を感じます。

岩間温泉 山崎旅館【温泉奉行所】

山崎旅館のさらに奥には岩間温泉の源泉地があって
車でも行ける林道が続いているが、
2019年現在崖崩れで通行できない。

宿泊で仲良くしていただいたパン工場の課長さん、
バイク一人旅のお兄さんお世話になりました。
またどこかでお会いしましょう。

次回この温泉に来るときはこの林道が開通したころかな。
と仲良くなった方達と話をしながら、みんなと別れを告げて
この温泉地を後にしました。


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温泉の場所 岩間温泉 山崎旅館の地図【温泉奉行所】
岩間温泉 山崎旅館の地図【温泉奉行所】


コメント まさに秘境の温泉、源泉かけ流しの混浴露天風呂がある一軒宿。
温泉の泉質

源泉名:岩間温泉/泉質:ナトリウムー塩化物温泉(低張性-中性‐高温泉)/源泉温度97℃/pH8.83/湧出量600リットル毎分(自噴)/成分総計1.826g毎Kg

適応性 貧血、神経痛、リューマチ、弛緩性便秘、水虫、喘息、胃腸疾患、慢性皮膚病など
営業時間
期間営業 (6月 ~ 11月)
日帰り入浴時間/11:00~18:00

料金
大人700円
子供400円
4歳未満無料
割引情報
入浴施設
男女別内湯各1、混浴露天風呂1
備品等 ボディーソープ、リンス、シャンプー

連絡先

〒920-2333
白山市尾添ム4-1
TEL:076-256-7950
FAX:076-256-7951
アクセス 電車:JR金沢駅・北陸鉄道石川線経由加賀白山バスで瀬女(道の駅瀬女)下車。送迎あり(要予約)

車:北陸自動車道小松ICから国道360号線経由約50分。
 :北陸自動車道白山ICから国道157号線と360号線経由約60分
駐車場 あり、無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345(源泉かけ流し)
公式HP 公式HP
温泉情報
入湯日付 2019年8月23日(金)~24日(土)曇り


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