(じょうざんけいおんせん じょうざんけいぐらんどほてるべっかんふくじゅえん)
2014年2月23日閉館
温泉奉行所>北海道の温泉>定山渓温泉 定山渓グランドホテル別館福寿苑 |
2014.3.6 日帰り温泉|湯めぐり札幌DX管理人shin奉行様 情報提供です。 shin奉行様によりますと、 2014年2月23日残念ながらこのホテルは閉館したそうだ。 理由はよく分からないが、 1957年創業で半世紀以上の歴史あるホテルは 施設はかなり老朽化が進んでいるように見受けられ、 その改装費の増大や集客がうまくできなかったのではないかと推測します。 活気ある温泉地のなんだか寂しい情報に 落胆を隠し切れない温泉サムライであります。 跡地がうまく利用されますように祈るばかり…。 公式HPにコメントあり http://fukujuen.granj.co.jp/ (現在公式HPも閉鎖されたようです。) |
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札幌の奥座敷と呼ばれる定山渓温泉は 慶応二年(1866)開湯の歴史ある温泉街である。 ![]() 札幌中心部から車で1時間弱で到着できるとあって 観光バスやたくさんの行楽客で賑わっています。 ![]() 開祖である、美泉定山僧の生誕200年を記念して造られたという定山源泉公園には 豊富に湧き出る源泉を利用した足湯や温泉たまごができる「玉ゆらの湯」などあって 入湯客等を楽しませてくれます。 今回宿泊で利用したのは、 定山渓温泉の中でも格安料金で提供している「定山渓グランドホテル別館福寿苑」 本日はコチラでお世話になった。 福寿苑と聞いて一瞬脳裏に浮かんだものといえば、 最近よくあるメモリアルホールのようなネーミングに何かを感じつつ、 温泉街の奥へと車を進めます。 コチラのホテル、特筆する事といえばその宿泊料金の安さです。 大人二人と子供が二人で朝食はバイキング付き。 さらに源泉かけ流しの大浴場や貸し切りで楽しめる露天風呂までついて な、なんと10500円(4人で!)なり。 ![]() とっても魅力的な料金の裏には何かあるのだろうと思い、 その何かに私ひとり興味津々である。 ホテルはチョット古いが中々立派なビルディング。 ![]() フロントロビー前なんて吹き抜けとなった奥行きのある広さでゆったりしています。 何より気に入ったのはフロントで対応してくれたおねえさん。 今回広い北海道を旅して見てきた女性の中では1番の美人さんである。 いつも笑顔で明るく対応してくれるが、 チョット天然さんがチャームポイントか。 写真は撮り損ねたので現地で会ってみて下さい。 なんとこのホテル格安なのにコチラの美人が部屋まで案内してくれます。 エレベーターの異常な動きに家族は驚くが、 私と彼女は全く動じません。 ![]() 階の客室は十畳ほどのよくあるタイプでバストイレ付き。 客室の壁紙の傷み具合といい、 適当にリフォームされたと思われる天井やトイレなどは逆に目立ってしまって アラが丸見えなのはこの料金なので仕方ないだろう。 ![]() 非常階段などの確認に行こうものなら、 壁のモルタルは剥がれ落ち、 雨漏りによる内装の激しい傷み具合は 廃墟チックで何とも言えない魅力を感じます。 そうなんです、私、 廃墟マニアでもあるので人工物が自然に帰ろうとするこんな瞬間がとても大好きです。 朽ちてゆくその色合いやにおい、 時間の経過を感じさせるこんな光景がとても魅力的に映ります。 でもね、こんなボロホテルだけど、 お客さんの半分ぐらいは札幌近郊から来るリピーターさんだったりしています。 客と従業員が楽しそうに会話したり再会を喜んだりする光景は 豪華ホテルには感じられない和やかな雰囲気がココには感じられます。 ![]() 荷物を部屋に置いて早速大浴場へ向かいます。 コチラの内湯は純金箔のタイルが貼られた とても煌びやかな浴室らしいのでとっても楽しみです。 ![]() チョット奥まった場所にある内湯は脱衣場に入った瞬間めっちゃ暑いのです。 40度はありそうな脱衣場にはかなり古めかしいサウナがあって その熱気が脱衣場側に漏れ出し尋常ではありません。 ![]() いいぞいいぞ、と言わんばかりに私の顔はほころびます。 使用されている調度品や冷房器具はその寿命を遙かに過ぎ去ったいわばアンティーク品。 あまりにかわいそうだったのでその電源を切ってお休みいただいたほどだ。 楽しすぎますね。 ![]() さて、大浴場へと潜入します。 薄暗い浴室は眩いばかりの黄金色に輝く…?、 とは参りませんが一応金箔のタイルが貼られています。 しかも剥がれまくりのタイルは湯垢によって その輝きが燻し金となって鈍い光が妖しさを増しています。 ![]() しかし、湯船の湯は完全に源泉をかけ流しで提供されたホンモノの温泉。 床面と湯船の湯がツライチとなったバリアフリー化したコチラの湯船は なんだか斬新さをも感じさせてくれる。 ![]() シャワーやカランはあるけれど、 ココは湯船の縁にドカッと腰を下ろしてダイレクトに湯船の湯をすくって頭からザブリとカブってみた。 その瞬間、幼少時代のことが頭の中で鮮明に浮かびます。 ![]() 家の近くの銭湯に行ったとき、 いつも親父が洗面器の湯を頭からかけてくれたこと、 なぜだかその一瞬を思い出される不思議な湯。 なんだかそのコトで胸が一杯になりつつ温泉を堪能させてもらった。 ![]() 熱めの湯と温めの湯があってそれぞれ43.6度と41.4度。 ほぼ無色透明な湯はお吸い物のような淡い塩加減でとてもやわらかい泉質であります。 ![]() 貸し切りにできる露天風呂もありますが、 あまりの暗さに入浴を断念し早朝に向かうことにしました。 ![]() 朝早く目が覚めたので早速露天風呂へと向かいます。 昨晩に放置してあった浴衣やタオルがそのまま散乱していて印象が悪い露天風呂だが、 ココは我慢しての入湯です。 ![]() 三方が建物の壁で遮蔽された空間は、 景色といえばかすかに見える空の青い色のみではあるが、一応岩風呂。 湯船の縁の大理石は剥がれ落ちたままの手抜き感抜群でこれまた私の心を楽しませてくれる。 ![]() 温泉は手抜きなしの完全かけ流しを実現しているが、 実測温度なんと44.1度ととっても熱い湯に目が覚めます。 ![]() 青いホースで入湯者自ら加水して下さいと言わんばかりに 湯船にホースが突っ込んである様はこれまた滑稽で分かりやすい。 熱い湯の好きな私にとって手動の温度調節は好都合なのでこのまま熱い湯を楽しみます。 ![]() 他のホテルでは到底楽しめないであろうこの熱い湯にいささか幸せを感じつつ、 ひとりのんびり貸し切り露天風呂を満喫し ホテルでの出来事をひとつひとつ回想しながら心の中に刻み込むのでありました。 ![]() (朝のバイキング) 評価について、 ホテルは老朽化が進んだいわゆるボロホテルだけれども、 従業員と宿泊客がこんなにもアットホームなホテルはそうそうないと思います。 温泉は源泉かけ流しで申し分ないのですが、 清掃状況や脱衣場の整理整頓がかなり雑然としていたのでマイナスの3つ星。 フロントの美女に1つ星をプレゼントして総合3つ星としました。 定山渓グランドホテル別館福寿苑で宿泊をお考えの方、 宿に直接予約するよりもじゃらんnetや楽天を介してする方が お安く泊まれることが多いですよ。↓ 一度お試しあれm(_ _)m |
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 老朽化したホテルだが人の温かみを感じられ、源泉かけ流し温泉と共に特筆すべき事項だが、清掃状況が悪く残念でした。 |
温泉の泉質 |
定山渓温泉第11号源泉:ナトリウム塩化物温泉(中性低張性高温泉)/源泉温度 78.2℃/pH6.7 |
適応性 | 神経痛、筋肉痛、病気回復期、疲労回復、虚弱児童、慢性婦人病、冷え性、切り傷、やけど、関節痛、五十肩、運動機能障害、痔疾、慢性消化器病、慢性皮膚病 |
営業時間 |
無休 日帰り入浴時間12:00〜19:00 |
料金 |
大人400円 小人200円 |
入浴施設 |
男女別内湯各1、貸切にできる露天風呂1 |
備品等 | シャンプー、ボディーソープ、ドライヤー |
連絡先 |
〒061-2303 北海道札幌市南区定山渓温泉西4-360 TEL011-598-2121 |
アクセス | 公共機関:JR札幌駅より、じょうてつバスで約80分。バス停湯の町下車 車:札幌市街地より車で50分 |
宿情報 | じゃらんnetで定山渓温泉の宿の料金や空室情報を見る |
駐車場 | 50台無料 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 |
公式HP | 福寿苑の公式HP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 最終入湯日:2011.8.4〜5 晴れ |
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