（かみゆおんせん　かわらのやとう)

日本一大きな村として名を馳せるコチラ十津川村は 和歌山県の県境に近い奈良県最南部に位置し、 過疎化が進む人口四千人強の山間にある村である。 村の面積のほどんどが1000メートル級の山々に囲まれまさに山紫水明の地。 日本の三大秘境のひとつに数えられているだけあって 山は奥深く前人未踏の原生林がどこまでも続いている。 この村の観光といえば、 山々が織りなす大自然、谷瀬の吊り橋、そして温泉。 温泉は村内すべての温泉施設で源泉かけ流しを宣言しているそうだ。 本日の宿に選んだ『上湯温泉　神湯荘』は 辺境、秘境、密林の最奥にある隠し湯的な温泉で アクセスするにもプチアドベンチャー的な。 谷筋から急勾配の坂道を一気に登り切った傾斜地にあるのが上湯温泉神湯荘。 今回ご紹介しますは、以前に神湯荘が日帰り入湯施設として開放していた 『河原の露天風呂』を潜入調査することに。 早速宿の仲居さんに聞き込み調査開始です。 現在、神湯荘では日帰り入浴の受け入れはしていないということで、 その理由としては2011年の豪雨災害で露天風呂湯船が流れてしまったそうな。 場所は宿の急勾配を下ったその先に、 コンクリ製の道路が続いていたが今はスッカリ崩れてなくなって ガードレールで封鎖しているそうな。 道はないけど湯は湧き出ているだろうと現地へ向かいます。 確かに、道が10メートルほど崩れて跡形もなくなっているが、 その先にはアルミ製の梯子が掛けられているのを発見。 その梯子を降りると旧のコンクリ道へ進めます。 コンクリ道を下って行くと川のせせらぎ音も大きくなってきた。 チョットした広場と古い建物が見えてきます。 さらに下ると美しい川の流れる袂まで来ることができた。 山の水は冷たく清涼感タップリ。 泳げばきっと心臓麻痺でそのまま下流へ流されること必至だろう。 河原をぐるりと見渡せば一条の湯気が立ち上っていることに気付きます。 よく見ると川岸に粗末なコンクリ製『女性用露天風呂』の施設があって その脇の塩ビパイプから勢いよく湯が溢れ出ています。 『おおっ、探し求めていた湯を見つけたぞ〜。』っと手酌で掬ってみると…、 おーあつい。実測温度７１．０度と高温泉溢れまくり。 どおりで湯気の出方が半端ない。 河原の隅に程よい湯だまりを見つけて足湯してみれば これは丁度良い湯温で気持ちいい。 実測温度43.1度少し青い苔が気になるが頗る気持ちいい。 神湯荘で感じたイオウの香りはさらに強く漂い、 さらには湯触りもそのツルすべ感はさらに力強く感じられる。 湧き立ての源泉はワンランク上の味わいを感じ取ることができた。 スコップで掘り下げ岩で囲えば野趣満点立派な混浴露天風呂の完成だ。 あいにく道具と時間を持ち合わせていない温泉サムライは その湯気の向こうに岩風呂の完成を垣間見た気がしたのでした。 評価について、 お湯は源泉かけ流しの満点評価なのですが、 アブがぶんぶん飛び回る河原ではさすがに裸での入湯はむずかしい。 肩までドップリ浸かれる湯壺でもあれば満点評価なのですが。 上湯温泉でお泊りをお考えの方へ。 ご予約は宿へ直接するよりも ↓じゃらんnetや楽天トラベル↓を介して予約する方が 十津川上湯温泉　旅館神湯荘 お安くできるかも。 空室状況もWeb上で瞬時にわかる優れもの。 おためしあれ。
温泉の場所

コメント	流れ落ちる湯は湧き立てホヤホヤの源泉１００％。野趣満点、すばらしい泉質を感じることができる。
温泉の泉質	泉質：ナトリウムー炭酸水素塩泉/源泉実測温度７１．０℃
適応性	気分爽快になれるかも
営業時間	24時間、夜間や増水時は行かない方が良い。
料金	無料（神湯荘で一応確認して下さい。）
割引情報
入浴施設	女性専用露天風呂１（閉鎖中）、河原の湯だまり
備品等	自然石の腰掛け
連絡先	神湯荘の情報 〒637-1558 奈良県吉野郡十津川村大字出谷220　 電話：0746(64)0256　 FAX:0746(64)0923
アクセス	公共機関：近鉄八木線より十津川行バスで4時間。 車：葛城ＩＣから国道24号五条市よりR168号十津川方面へ約2時間
駐車場	なし
お気に入り度
塩素消毒臭度	012345　源泉かけ流し
公式HP	上湯温泉神湯荘のHP
温泉情報
入湯日付	2015年7月28日（火）晴れ

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