カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

(かむいわっかゆのたき)



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2023年7月再訪

2023年夏、全日本トライアル選手権出場と
カムイワッカ湯の滝を目指す旅の始まりです。
7/9敦賀発苫小牧着の新日本海フェリー『すずらん』へ乗船です。

7/10、20:30苫小牧東港に到着した『すずらん』号から
然別峡温泉を目指して夜の北海道をドライブします。
キタキツネよりもたぬきやアライグマの姿をよく見かけます。

二日目の宿『オーロラファームビレッジ』を早朝にチェックアウト後、
道中、温泉に立ち寄り湯しながら向かったのが、
旅の目的地『カムイワッカ湯の滝』

知床半島北岸を北東方向へ車を走らせる。
道中、オシンコシンの滝や三段の滝など景勝地が目白押し。
三度目の来訪となるオシンコシンの滝は私のお気に入り。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

本日は水量も多くて見応えたっぷり。
近くへ寄れば滝の飛沫を浴びながら雄大な滝が見学できる。
テレビNHKでは03:59に出現する滝の映像はコチラの滝だと思われる。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

知床五湖から先は今も昔もダート道。
約10キロの道のりは30分ほど時間を要する。
30年前の北海道では珍しくないが、今はダート道も少なくなりました。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

カムイワッカ湯の滝への入場は2006年の世界自然遺産登録から規制がかかり、
さらには事故や落石が多く、約100メートル先の一の滝までしか行くことができず、
長年入場制限かかけられ自由に出入りできなくなっていましたが、

2023年その制限が大幅に解除された。
そんな情報をキャッチして27年ぶりに訪れるカムイワッカ湯の滝、
さてどのよう状況になっているのか楽しみです。

長いダート道を経てやってきましたカムイワッカ湯の滝入り口にある駐車場。
辺りは濃霧に覆われて幻想的、
今にも雨が降りそうですが、準備を整え受付へと向かいます。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

カムイワッカ湯の滝へ入場するには前日までの事前予約
料金2000円が必要となりました。
受付ではヘルメットを借りて装着、ガイドさんも同行してくれる。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

長年立ち入りが制限されていた区域なので、
ヒグマ出現の可能性があるという制限区域内へ今から出発!
入り口ロープを外してもらって入場します。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

当初は平坦な岩盤状の川の中を歩いてゆきます。
ほんのり暖かい川の水は強酸性で、
河床に苔は生えないため水の中を歩くようにします。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

沢を登り始めてすぐにある『一の滝』は、
小さな滝つぼ状の窪みに沢水がたまり温水プールぐらいの温度。
以前は子供が浮き輪で遊んでいた場所である。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

『一の滝』から上流は18年間入場制限がかけられていたエリアで、
沢の傾斜や岩盤の角度が急になってきます。
沢を流れる湯の温度も暖かくなってきた。

急な岩盤や岩石の間を縫うようにして歩いていると、
木の上のカラスがやけに騒がしい。なんでだろう?目を向けると…、
その下に黒く大きな物体がコチラに迫ります。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

その距離10メートル以内、なんと恐れていたヒグマとの遭遇です。
襲われても仕方がないと覚悟を決めて逃げずにその場に立ち止まる。
ヒグマはこちらへ少しずつ距離を縮めて来る。

ヒグマも私の存在に気が付いたのか立ち止まった。
10秒ほどか、目と目が合う睨み合いが続いた末に、
ヒグマがくるりとUターンをはじめ山へと進行方向を変えました。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

ヒグマの存在を気にしながらさらに沢を登ります。
『三の滝』付近では沢の水も『お湯』と呼べるほどの温度があって浸かってみたいが、
最奥の『四の滝』まで向かいます。

道中、ヒグマが逃げ込んだ左岸の崖の上では木々が揺れている。
崖の上から突然岩が落ちてきた。
その方向に目を向けるとヒグマの姿が確認できました。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

ヒグマとの遭遇で時間のロスはあったものの、
『四の滝』まで30分弱で到着しました。
以前あった滝つぼプールは落石により完全に埋まっています。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

今回のツアーで登れるのかここまで。
さらに上流部にあるアツアツ源泉が湧き出すところへは行けません。
川の温度を測ってみると実測38.6度とぬるめの湯。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

滝つぼの水深も浅く、
崖の落石が危険なのでここでの入湯はやめて、
少し下の入湯できそうな滝つぼへ場所を変えます。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

少し下がって程よい深さの滝つぼを見つけて、
水着に着替えて湯の中へドボン。
希硫酸のような湯はキズやひげ剃りあと、目に入るとピリピリします。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

ガイドさんに撮影していただいた画像もとてもワイルド。
動画も撮影してくれて良い思い出ができました。
滝の飛沫を吸い込むと鼻の粘膜がツーンと痛いのです。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

今回お世話になったガイドのお二人。
ヒグマを蹴散らすワイルドな男性ガイドさんと、
ヒグマを(私)も魅了する色白美人の女性ガイドさん、

ありがとうございました。

カムイワッカ湯の滝【温泉奉行所】

ヒグマにも襲われることもなく、
滝つぼへ落下することなく、
無事にミッション完了すれば画像のステッカーを贈呈されます。

次に向かったのは本日の宿、
岩尾別温泉『ホテル地の崖(はて)』
雨が本格的に降り出してきた。

ここまで読んで頂いた皆様にだけお伝えします。
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追記(2006年8月)

1996年現在、自家用車でカムイワッカ川まで直接アクセスできたが、
夏休み期間(7月中旬から9月下旬)は乗り入れが禁止されているそうだ。
期間中はシャトルバスでのみ乗り入れが許可されているらしい。
訪れる際は事前に下調べしてから行くことをお勧めする。



北海道の温泉の中でも
秘湯中の秘湯として知名度の高い「カムイワッカ湯の滝」を訪れた。
その名のとおり、流れる川や滝の水が温泉水で湯気が川筋で立ち上っている。

その場所は、世界自然遺産に登録された知床半島の中程にあり、
ウトロから車でダートを走ること約20分程でカムイワッカ川に到着する。
さらにその場所から徒歩で約30分、川を登るとあるそうだ。

『カムイワッカ』とはどういう意味か?
アイヌ語で「魔人の水」という意味があり、
硫黄分の多い湯を大量に飲むと死んでしまうのでこの名前が付いたそうだ。

川に流れるこの温泉は強酸性、
長時間湯に浸かると肌がヒリヒリとしびれるほどです。
屈斜路湖半にある「川湯温泉」にその泉質は似ている。

川湯温泉の泉質は酸性硫黄泉でpHは1.98の強酸性、
10円玉もピカピカだ。味は強酸性特有のレモン水のような強烈な酸っぱさで、
ここの湯の味と共通している。

靴を履き替え、タオルや着替えをリュックに収めて“滝の湯”へ出発。
川の底はすべて岩盤で滑らか、
永年の川の流れや酸性の湯の影響で侵食されたような感じだ。

湯が流れていない所ほど良く滑るのでなるべく川の中を歩く。
途中、小さな滝壷がいくつかあるが入湯するには少し温度が低いようです。
30分程かけてゆっくり川筋を昇ると、“一の滝”と呼ばれる大きめの滝壷が目の前に現れる。

すでにたくさんの入浴客が水着で湯浴みしている。
超自然の中の完全かけ流し温泉で完璧な秘湯温泉ですが、
こんなにたくさんの人いるとせっかくの秘湯感は薄らぎます。

若者は滝壷に飛び込んだり、子供ははしゃいだり、
ゴミを捨てたりする輩までいる。こんな光景を見ていると、
自宅近隣の山へ川遊びに来ているような感覚に陥ってしまった。

お湯に浸かると肌に収斂性を感じる刺激の強い湯で、
長時間浸かっているのは危険だ。
少しの時間湯浴みして早々に川を下ることにした。

下りは登りと違い高低差を感じます。
滝の湯の帰り道に命を落とした方や大怪我をされる方がいると聞くので
くれぐれも注意して川を降りましょう。

評価について、

完璧な秘境温泉で天然かけ流しの湯は自他とも認める5つ星ですが、
観光客の多さやマナーの悪さ、
アクセス時間を考えると、
「わざわざここまで来なくても他にも良い温泉はたくさんあるなぁ」

と思ったのは私だけか?
ということで温泉サムライの独断的な評価は星4つとしました
。話のネタに一度訪問されると良いかもしれませんね。


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温泉の場所 カムイワッカ湯の滝の地図【温泉奉行所】
カムイワッカ湯の滝の地図【温泉奉行所】


コメント カムイワッカ川を流れるのは強酸性の温泉、私はちょっと苦手です。
温泉の泉質

泉質:硫黄泉(強酸性泉)/pHpH1.6-1.8

適応性 神経痛・筋肉痛・関節痛
営業時間
6〜9月以外は通行止め。シャトルバス運行期間(8月7〜16日)はマイカー規制あり
料金
事前予約(2000円)
入浴施設
2006年より一の滝から上は立入禁止
2023年から四の滝まで入場可能(事前予約、有料)
備品等 ヒグマ?

連絡先

北海道斜里郡斜里町岩尾別 知床国立公園内
0152-24-2639 (知床観光案内所)
アクセス 車:旭川紋別道遠軽瀬戸瀬ICから4時間10分
公共交通機関:JR知床斜里駅→斜里バス知床ウトロ温泉行きで55分、終点下車、斜里バス知床五湖行きに乗り換えて10分、バス停:知床自然センター前下車、シャトルバスに乗り換えて50分、バス停:カムイワッカ湯の滝下車、徒歩10分。または車で1時間40分
携帯電話
Wi-Fi
携帯電話圏外
Wi-Fiなし
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345完全かけ流し
公式HP 知床斜里町観光協会公式HP
温泉情報
入湯日付 1996年8月2日(金)
最終入湯日:2023年7月13日(木)


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