(かわらゆおんせん ささゆ)
2011年10月7日閉館
温泉奉行所>群馬県の温泉>川原湯温泉 笹湯 |
八ッ場ダムの問題は政権が民主党に移譲してからその建設が中止されましたが、 その後はいったいどうなったのか? そんな情報は全く流れることなく時間ばかりが流れる始末。 ![]() 流れるモノは時間ばかりではなく、 ここ川原湯温泉では今も昔も良質の温泉が常にかけ流されています。 山間にある鄙びた温泉地を今日も湯めぐりです。 ![]() 良い温泉地には必ずあるといっても過言ではない共同浴場は この川原湯温泉にも3カ所あるそうです。 その内のひとつ、共同浴場『笹湯』を目指して温泉街を散策です。 ![]() 温泉旅館が建ち並んだ一角から坂道を下ること約5分、 谷側の山の斜面に残る建物の基礎群。 以前はそこにたくさんの住居があったことを物語る痕跡は、 ダム建設問題で揺れた爪痕を色濃く残していた。 ![]() そんな遺構を横目に細い通路を案内板に従い下り進んでゆくと、 小さな平屋の木造浴舎が見えてきた。 ![]() 無人の浴舎は入り口の料金箱に大人300円を投入すれば入湯できるらしく、 男女別に分かれた浴室へと向かいます。 ![]() (ピンボケでごめんなさい) 古い木製の引き戸を開けば年季を感じさせる脱衣場と、 振り返ればなんの仕切もなく湯船がひとつ、 私の訪湯を待ちわびていたようだ。 ![]() その寂れた脱衣場とは対照的に湯船や床に施工された淡くカラフルなタイルは 不思議と周囲にとけ込み違和感はなく、 湯船に満たされた湯面と床面がほぼ同じレベルのバリアフリーというべきか、 そんな湯船も今どき珍しい。 ![]() 早速入湯しようとかけ湯するがとっても熱く実測温度は46.9℃。 我慢してゆっくり体を沈めるも1分間も浸かれば 全身たこのように真っ赤となって足の甲やスネがビリビリしびれます。 浴室内は淡い硫黄の香りに満ちていて、 お湯の持つ湯力が体全体にビリビリと伝わり完全にノックアウト。 仕方がないので近くにあったホースを使って加水して 温度を下げてようやくゆっくり浸かれます。 ![]() 窓から差し込んでくる夕陽が湯面にピカピカと反射して 天井や壁に映り輝いてとてもきれいです。 ![]() 湯舟の中に眼をやると、 大きめの白い硫黄系の湯の華もたくさん舞っていて 私の心もいつの間にかこの温泉の虜になってしまう。 ![]() そんな美しい浴室で瞑想するも束の間。 浴場を管理されているおばちゃんが入ってくるなり「時間だから早めに出て下さいね」 一人で貸し切り、独り占めできた『笹湯』をあとにし、 聖天様露天風呂を目指します。 評価について、 温泉は常にかけ流し、 脱衣場と浴室が合体する旧式の浴舎には淡くきれいなタイル張り湯舟がひとつ。 静寂な空間には硫黄の香りと湯の流れる音だけが響き渡り、 外から差し込む日差しが温泉や立ち上る湯気に反射してとても幻想的だ。 評価をさせていただくならもちろん満点の五つ星だろう。 川原湯温泉にご宿泊をお考えのあなた! ↓じゃらんを通して予約すれば宿へ直接予約するよりもお安くできますよ。 じゃらんで川原湯温泉を検索 空室確認もWeb上で瞬時にわかるすぐれもの。 おためしあれ。 |
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2011年10月7日閉館 「かわら版〜今日の川原湯温泉」によると 川原湯の旅館を除く全ての家には、お風呂が有りませんでした。 その為、住民用に存在していたのが「王湯」であり「笹湯」でした。 そんな中、「王湯」を広く一般に開放するようになり「笹湯」が、 住民の為だけのお湯になりました。 しかし、温泉ブームなどもありひなびた・趣のあるお風呂も好まれるようになり 「笹湯」も少しづつ一般の方々にもお使い頂くようになりました。 現在、一部の旅館と飲食店を除き85%の家が移転完了した事により 元来、地元民の為のお湯も引っ越さざる負えなくなった訳です。 入湯を楽しまれていた方々には大変心苦しく思うのですが、 何卒ご理解賜りますようお願い申しあげます。 尚、「王湯」の方は新しい建物が完成するまでは営業いたしますので 引き続きご愛顧のほど重ねてお願い申しあげます。 温泉協会長 八ッ場ダムの問題はこんな小さな共同浴場にも悪影響を及ぼし、 私たち温泉愛好家にも大きなショックを与えています。 古き良き温泉街を守りたいものである。 |
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