川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】
(かわらゆおんせん たかだや)



2010年11月25日閉館

温泉奉行群馬県の温泉>川原湯温泉 高田屋

2014年12月10日更新

一時は建設中止となった八ッ場ダムはその後計画が復活し、
川原湯温泉の水没は決定的となりました。
そんな無責任な計画の中、翻弄されたのがコチラ温泉旅館群である。

歴史ある高田屋さんもそのあおりを受け
その長い歴史にピリオドを打つこととなったことは
大変悲しい出来事です。

2010年11月25日残念ながら閉館となりました。
ありがとうございましたm(_ _)m



2010年8月7日(金)入湯記録

八ツ場ダム建設問題で揺れるここ川原湯温泉は、
政権が自民党から民主党へ委譲したことで
その存在の首の皮が繋がった感がある。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

そのダムが完成すれば温泉街はダムの水面下となって
今の温泉風情は永遠にダムのそこに没すると言うことで
今回は宿泊で訪れることにした。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

周辺はダム建設真っ最中といった雰囲気で
山は削られ新しい道路の建設や架橋工事などで
国道はダンプ行き交い里山ならぬ物々しさ。

それでも川原湯温泉街へ一歩踏み入れば、
老舗旅館のあたたかみと
温泉街特有のスローな時間の経過がまだまだ感じられる。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

本日の宿に選んだのが旅館「高田屋」。
この旅館の歴史は古いそうで寛政年間に創業し、
以来旅館を営んできた川原湯温泉屈指の老舗旅館だそうだ。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

旅館建物自体は古さを感じるが、
和をイメージさせる凝ったリフォームが施され、
旅館内も飽きのこない目を楽しませてくれる工夫がなされている。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

通された客室は意外にも広くて快適な空間、
エアコンも最新型を装備し、
暑かった今年の夏の一夜を快眠できたことは言うまでもないが、
窓からのロケーションはイマイチであった。

温泉旅館にきて重要なのはもちろん温泉ということで、
荷物を部屋に投げ入れとりあえずは温泉へと急ぎます。

コチラ旅館には浴室が2カ所あって、
フロントを左に降りたところには内湯。
奥の突き当たりには露天風呂がある。

オプションとして砂塩酵素風呂や北投石ラジウムミスト岩盤浴などもあって、
ちょっとした街中にあるスパのような存在だが、
私はあまり興味がないのでパスです。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

内湯は旅館にしてはかなり小さめの岩風呂でチョット深めの湯舟に
湯が贅沢にかけ流された山間の老舗旅館といった趣が感じられる。

湯は他の共同浴場と比べると若干加水が多いのか温泉成分は薄く感じられるが、
温度はぬるめの実測41.6度。
湯っくり湯ったり楽しめる。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

湯からは若干パワー感のない硫黄の香りが漂い
それなりには温泉が楽しめたが
やはり少し物足りなさを感じた。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

続いて一番奥にある露天風呂へと向かいます。
脱衣場と浴室が同じ空間にある総檜造りの露天風呂は
仄かに漂う桧の香りと温泉からの硫黄の香りが交わり温泉気分を盛り上げてくれるが、
露天風呂からのロケーションがわずかな隙間から見える空と山の頂のみで物足りない。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

さらに、湯船に張られた湯は見た感じ、
かけ流しではなさそうで温度管理された循環加温式の湯舟。
壁の裏側では悲しくボイラーの排気音が響いていたので間違いないだろう。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

浅めの湯船に寝湯も設けられ、
外気にあたりゆっくり湯浴みすることもできるが、
湯は内湯と同じくかなり加水されたパンチのない湯であった。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

宿泊者が常時利用できるように適温で提供するために仕方のない処置なのであろうが、
わずか数十メートル離れた場所には源泉があって、
こんこんと湧き出る湯を見ているのでチョット残念な気がした。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

旅館内にはマンガの置かれた雰囲気たっぷりの談話室があって
ドクダミ茶などの薬茶が堪能できるスペース。
これはいい。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

生卵を持って川原湯神社へ行けば、温泉卵も約30分で作れる。
外湯も3つあって温泉ファンにはたまらない川原湯温泉であった。

評価について、
旅館の雰囲気作りはかなり良い演出で好感が持てるが、
温泉は源泉にかなり加水されているのかパワーのない湯。

川原湯温泉 高田屋【温泉奉行所】

露天風呂も循環式とチョット残念ではあるが、
旅館目の前には外湯『王湯』があって
宿泊者は無料でかけ流し温泉が利用できた。
温泉自体の評価をするならば3つ星が妥当の線ではなかろうか。

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おためしあれ。



温泉の場所 川原湯温泉 高田屋の地図
川原湯温泉 高田屋の地図


コメント 八ツ場ダムで揺れる温泉街はレトロな雰囲気漂う小さな温泉街。
温泉の泉質

含硫黄−カルシウム・ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)/泉温71.6℃/pH7.1

適応性 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、動脈硬化症。
営業時間
日帰り入浴18:00〜20:00
料金
日帰り入浴1050円
宿泊9000円〜
割引情報
入浴施設
男女別内湯各1で湯舟が各1、男女別露天風呂各1で湯舟が各1
備品等 洗面器、ボディーソープ、シャンプー、ドライヤー

連絡先

377-1302
吾妻郡長野原町大字川原湯乙285
TEL0279-83-2411
アクセス 電車:JR吾妻線川原湯温泉駅下車、徒歩15分位
車:関越道を新潟方面へ〜渋川伊香保IC〜国道353、145号線経由川原湯温泉駅前左折300m
駐車場 あり、無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
公式HP 高田屋のHP
温泉情報
入湯日付 2010年8月7日(金)晴れ


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