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2022年の夏休み『新潟、福島、栃木の混浴温泉を求めて』をテーマに 5泊目の宿泊地に選んだ温泉地は、栃木県『北温泉北温泉旅館』 コロナオミクロン株も下火になってきたので作戦続行中だ。 2010年に入湯を果たせなかった『那須湯本温泉鹿の湯』へリベンジ入湯、 この日は泉温48度の湯船が44度ほどしかなく、あつ湯愛好家たちは 『ぬるい!』 湯船に浸かりながら愚痴を呟いていた。 ![]() 一通り湯船に浸かって早々に後にして、 ここから更に山上にある北温泉目指して全速前進。 約5.8kmの道程は約10分でその駐車場へ到着です。 ![]() この駐車場は観光用なのか宿専用なのか分かりませんが、 ここから宿まで400メートルの徒歩前進となります。 荷物をまとめて下り道を進みます。 ![]() この看板の示す方向に北温泉があります。 日帰り入浴も受け入れてくれる旅館は一体どんな旅館なのか、 今からワクワクドキドキなのです。 ![]() クマザサが覆い茂る山の道だが、 軽トラぐらいは通行できそうな舗装路が続いています。 途中分岐路があるが近いか遠いかの違いで同じ場所に出てきます。 ![]() 北温泉は約1200年前に天狗が発見した温泉だとされ、 サスペンスドラマなど時々テレビで目にする温泉は、 映画『テルマエ・ロマエ』にも登場した有名な温泉なのだ。 チョッとしたお寺のような佇まいの温泉一軒宿。 左の奥からは滝を流れる水の音が響き渡り、 右には養殖池のような四角い温泉プールが横たえています。 ![]() 湯気の立ち上がりもあまり感じられないが、 結構な広さのある温泉プールです。 水着着用、タオル巻き必須という混浴温泉だが誰も入っていませんね。 ![]() コチラのお宿は江戸時代は安政期に建てられた客室があって超アンティーク。 他にも明治時代の建物や昭和時代の新しいゾーンもあるので、 古いのは苦手な方は新しい客室を選ぶこともできます。 ![]() チェックインを済ませて、うら若き女性スタッフの方に客室まで案内していただいたが…、 右や左、階段を昇って左右、足の速い女性は私の目の前から消え去って迷子状態に。 微かな足音を追いながら何とか客室へ辿り着く。 ![]() 私が選んだのは一番安い江戸時代の客室。 バス、トイレなしの六畳の間に小さな冷蔵庫がひとつあるのみ。 だがしかし、帳場の上にある部屋なのでなんとWi-fiが使えます。
コロナ感染症蔓延防止対策のためか食事の提供はなく、 自炊OKの素泊まりのみの提供なので、 事前に食料品を買い込んでのチェックインとなりました。 ![]() 早速浴衣に着替えて館内湯巡りへと向かいます。 江戸時代に建てられたとされる旅館内部は忍者屋敷のように入り組んでいます。 フロントで女性スタッフにお風呂の場所を再確認。 ![]() まず手始めに向かったのが、 男女別露天風呂の『河原の湯』を目指して右へ左へ。 段差多数、新旧入り混じる調度品はノスタルジック空間を演出している。 ![]() チョッとした待合所のような場所から左に入れば男性の脱衣場です。 壁や柱には『盗難注意』の貼り紙が多数見受けられるので、 貴重は持ち込まない方がいいだろう。。 ![]() 余笹川の袂に造られた露天風呂は大量の源泉かけ流し。 目の前にあるコンクリ製の砂防堰堤が景観を台無しにしているが、 奥行きのある渓流せせらぐ山の景色は美しい。 ![]() 大量に注がれる癖のない無色透明の湯は加水された単純泉。 実測温度42.7度とチョッピリ熱めのかけ流し温泉だ。 わずかながら鉄、ドロ、イオウ系の香りも感じられて心地良いのだ。 ![]() ちなみに注がれる湯口の温度は48.0度と高温で、 湯船がぬるくなることなくいつでもこの温度で楽しめる。 余笹川の堰堤を流れ落ちる水の音がザッーっと響き渡ります。 ![]() 露天風呂で湯浴みした後は正面にある温泉プールへ。 館内には所狭しとアンティークな調度品が展示?されていて飽きがきません。 どの様に使われていたのか?説明が添えられさらに引き込まれてゆく。 ![]() 再度フロントの女性に温泉プールの入浴ルールを確認した。 入浴の際は水着着用かタオル巻きでお願いします。 ということで玄関わきの専用通路を潜りぬけ、屋外へ出ていきます。 ![]() 袂にステンレス製滑り台付きの温泉プールはやわらかな湯気を湧きたたせ、 湯口からは大量の源泉が注ぎ込まれ、とっても開放的。 どこで衣服の脱衣をすればいいのかな? ![]() プール傍にあるベンチで適当に浴衣を脱いで、 そのまま温泉プールへドボン。 チョッとぬるくて気持ちいい。開放感も最高だ! ![]() 実測温度は38.5度と一般の温泉プールよりは温度が高め。 いつまでも浸かっていられる気持ち良さで、思わず泳ぎたくなる。 湯底は若干苔など堆積していてツルツルするがこれは仕方ないかもです。 ![]() 映画『テルマエ・ロマエ』では湯底で古代ローマと繋がっているという設定だったので、 途中で溺れないように湯口に向かって泳いでみました。 泳いで疲れるというよりは熱さでのぼせて溺れそうになる。 ![]() ザッーっと注がれる湯の温度は50.5度。 近付くと結構な熱さを感じる源泉は明瞭な泥や鉄の香りを感知できた。 巨大温泉プールを独り占めできてとてもリッチな気分にさせてくれる。 ![]() 温泉プールの湯口袂にある『相の湯』へ寄り道。 この浴舎は明治時代に建築されたそうで昔はここのみ混浴だった というのが名前の由来らしい。 ![]() 脱衣場も超簡素、鍵のかかるロッカーなどなくあるのは脱衣かごのみ。 公式HPの説明によるとここで脱衣してから温泉プールへ向かうそうだ。 反省m(__)m ![]() 古い木造の浴舎は隙間だらけで風通しが良い。 そのお陰なのか内湯は湯気の充満もなく快適に湯が愉しめる。 コチラ湯船も大量のかけ流しで湯船の縁から湯が溢れ出ています。 ![]() 実測温度は45.5度と当温泉旅館では一番熱い湯船となっている。 短時間の入湯でガツンと効能のありそうなあつ湯からは、 明瞭なドロ、鉄の香りが感じられ体の芯まで良くあたたまる。 ![]() 帳場前では温泉ネコのおまんまタイム。 ネコを愛でつつ若い女性スタッフとおしゃべりが楽しいな。 この旅館には一体何匹の猫がいるのか?聞いておけばよかった。 ![]() 帳場横にある『謎空間』へ突入してみれば、 ここはチョッとした雑貨店のようで、簡単な食料品やお酒などが販売されている。 自在鉤など現代社会では見られなくなった品々が異空間を演出しています。 ![]() 帳場のお嬢さんに天狗の湯の場所を聞いて、 建物一番奥にある浴室エリアへやってきました。 入り口には電灯式ローソクが添えられた神棚は何だか意味深だ。 ![]() 湯船の隣にある男女別に分かれた脱衣場で浴衣を脱ぎ捨て、 北温泉を象徴する天狗の湯船へとこの身を誘います。 天狗のお面と対峙する異様な雰囲気が何処か異次元の空間に居る様な錯覚に陥ります。 ![]() 大中小三体の天狗が睨みをきかせる湯船は 宿泊時間は混浴、日帰り入浴時間は男湯で提供されていて、 真夜中に訪れたときは一組のカップルがコッソリ湯を愉しんでいた。 はっと気が付いて入浴は遠慮して屋外の真っ暗な『河原の湯』へ行けば、 上空に拡がるすごくきれいな満天の星空! 夜間は河原の湯がおススメかもしれませんね。 ![]() 湯船の温度は実測43.7度。 ラブラブカップルもこの湯船でいちゃつけば、すぐにのぼせたでしょうね。 無色透明な湯は癖のない完全かけ流し温泉です。 ![]() ここから窓の外を覗けば 崖を流れ落ちる湯の滝が目前に迫ります。 この旅館はどこもかしこも私の概念の規格を外れ飽きがこないです。 ![]() 天狗の湯から引き戸を開けと屋外へ。 左側には『打たせ湯』と貸切で楽しめる『家族風呂』と続きます。 階段を昇った先には『鬼子母神』を祀ったお堂があります。 コチラに祀られた『鬼子母神』にお参りしてから 天狗の湯に浸かると子宝に恵まれるとか。 お悩みのある方はお参りされるといいかもです。 ![]() 打たせ湯は天井から湯が滝のごとく落とされて、 温泉で滝行の体験が楽しめた気分になる。 黒不動が祀られているというが、お姿は見つけることができない。 ![]() 宿泊者専用の家族風呂『ぬる湯』は小さな個室空間に湯船がひとつ。 前面の景色もすこぶるよく、 古道具でごった返した暗い館内からは対照的な場所である。 ![]() 湯船の一部は寝湯になっていてチョッと狭い湯船は源泉かけ流し。 床面やモルタル仕上げの壁がかなり傷んでるように感じます。 脱衣かごもホコリタップリなのでもう少しお掃除をお願いしたい。 ![]() 温度調整できるように加水できる蛇口ホースがありますが、 あまり水を入れすぎるとぬるくなり過ぎて 昇温するのに時間を要するので注意です。 夜間に入浴すれば何だかミステリーな感じの浴室なのです。 ジャンプーやリンスはどこの浴室にも姿を見なかったので、 必要な方は持参することをお勧めします。 ![]() 映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地とあって 様々な展示があって楽しめる。 上戸彩さん、かわいいです。 ![]() 古びた旅館内の廊下、 この場所でも映画の撮影がなされて、 そのワンシーンが映画でも楽しめる。 ![]() 旅館の一画に、神社のようなスペースがあります。 前に流れる温泉で足の裏を清めて、 靴か長靴を履いて正面の階段を昇っていけらしい。 ![]() 次の日の朝早く、 その急勾配の石段を昇ってみると、 突き当りには温泉神社の社が見えてきます。 ![]() 振り返るとこんな感じの風景が広がります。 紅葉時期はもみじが色付いてとっても綺麗なんでしょうね。 ネコちゃんもこの辺りで散歩を楽しんでいます。 ![]() 温泉神社は北温泉の守り神をお祀りしているそうです。 色鮮やかな天井画がとてもきれいで、 日光東照宮を彷彿とさせてくれた。 ![]() 自炊エリアを見学します。 長期滞在されている方はコチラで自炊をしながら湯治をします。 使用に際して約束事があるのかは分かりませんが、清潔を保ちたいですね。 ![]() ご紹介したいところは山ほどありますが、 あとは現地に行って探索、入泉を実体験して楽しんでください。 さて、2022年夏の旅も最終日、明日から現実社会で頑張ります。 ![]() 駐車場から見える『駒止の滝』を最後に眺めて 旅の安全祈願をして、 帰りたくないが一路京都へ帰路につくのでした。 周辺で宿をお探しのあなた。 宿に直接予約する前にじゃらんnetや楽天トラベルで予約する方が ポイントが使えてお安く泊まれることがありますよ。 空室確認もWeb上で簡単に確認できるすぐれもの↓
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 悠久の歴史を感じる混浴かけ流し温泉。 |
泉質 | 源泉名/那須温泉 天狗の湯/源泉温度53.6度/pH6.3/0.738g/kg湧出量400リットル毎分(自然湧出) |
適応性 |
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・疲労回復・健康増進など |
営業時間 |
年中無休(要問合せ)
日帰り入浴時間8:30〜16:30 |
料金 |
大人700円 小学生以下400円 |
入浴施設 |
混浴泳ぎ湯(タオル巻き、水着着用)天狗の湯(17:30〜8:30間混浴)男女別露天風呂、男女別内湯、女性専用内湯。 |
備品等 | 洗面器、ドライヤー |
連絡先 |
住所:栃木県那須郡那須町大字湯本170 TEL 0287−76−2008 FAX 0287−76−4171 |
駐車場 | あり、無料 |
携帯電話 Wi-fi |
携帯電話ギリギリ圏内 帳場付近のみWi-fiあり |
アクセス | 公共機関:那須塩原駅・黒磯駅下車、関東バスで北湯入口下車 徒歩40分 車:那須I.C.から約30分 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 完全かけ流し |
温泉の公式HP | 北温泉旅館のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2021年9月30日(金)曇り〜10月1日(土)晴れ |
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