九十九島温泉 花みずきSASPA【温泉奉行所】
(くじゅうくしまおんせん はなみずきさすぱ)



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長崎県北部は温泉の少ない地というが、
今回は佐世保市西部にある九十九島温泉を訪れてみることにした。

九十九島温泉花みずきSASPA

2009年夏の旅行は九州と決め、
一泊目がココ、『九十九島温泉花みずきSASPA』での宿泊だ。

ヤツデの葉のような形をした佐世保港には、
米軍や海上自衛隊の軍艦が多数停泊していて少し物騒だが、
そこから西へ約3キロほど走ると鹿子前港が見えてくる。
コチラの港はそんな軍港とは違い、
ヨットやクルーザーが係留されていて見るからにリゾート地。

九十九島温泉花みずきSASPA

そんな環境の中にあるのが『九十九島温泉花みずきSASPA』だ。
その昔、コチラのホテルは旧日本海軍用地であったそうで、
周囲は鬱蒼とした森林に囲まれている。
敷地内には戦時中の壕跡も残されていて生々しい。

九十九島温泉花みずきSASPA

ホテル前面にはリアス式海岸の入り組んだ小さな入江、
そんなロケーションに洋風2階建てのホテルがある。

九十九島温泉花みずきSASPA

内部はゆったりした空間で落ち着いた雰囲気。
入口で靴を脱いで裸足になってホテル内へ進む。

九十九島温泉花みずきSASPA

チェックイン後、2階の部屋に通され荷物を置いて早速入浴だ。
1階にある浴室はホテルの設備ということできれいで立派です。

九十九島温泉花みずきSASPA

脱衣場もきれいに保たれていて
一角には畳の敷かれたテレビ付きのゴロ寝スペースがあるので
日帰り入浴者はこちらでのんびりすることができるだろう。

九十九島温泉花みずきSASPA

さて、浴室へ。
前面に入江の見える大きなガラス窓。
その窓前面に曲線のきれいな変形した湯舟があって透明な湯が満たされている。
わずかに塩素の臭いが感じられたので、
白湯で循環加温式と思われる。

九十九島温泉 花みずきSASPA
(チョット不気味なオブジェと前面に見えるの入江)

とても広くて開放的ではあるが、白湯では気分は盛り上がらない。
グルっと周りを見渡すと、他に小さ目の湯舟が3つ確認できる。

海水を利用した湯舟。
冷たい源泉を掛け流した湯舟。
源泉を加温して掛け流しで提供している湯舟。

九十九島温泉花みずきSASPA

源泉を加温して掛け流している赤茶く染まった湯舟に多数の入湯者がいる。
どうもコチラが一番人気の湯舟らしい。

有馬温泉の金泉を彷彿とさせるこの湯は
湧き出たときはほぼ無色透明だが、
時間が経過すると湯に含まれる鉄分が空気に触れて酸化し
赤茶く変色するという。

湯は成分総計21,630gととても濃厚で、
まったりと包み込むような浴感です。
湯舟に入ると底に沈んでいる赤茶の湯の華が大量に舞い上がる。

鉄臭さの中にもわずかな硫黄やヨウ素?の香りも感じられ、
湯舟からはザーと湯が溢れ出て気分よく、
とても力強い湯だということが分かる。

九十九島温泉花みずきSASPA

サウナの水風呂に兼用された源泉掛け流しの湯舟は、
実測温度20.3度の冷泉でわずかに笹にごりで鉄臭い。
冷たくて気合を入れないと入れないが、
思い切って首まで浸かれば意外と長湯できてしまう優れもの。
成分が濃厚なのであまり冷たさを感じないのかもしれない。

九十九島温泉花みずきSASPA

源泉の湯口で透明な冷泉を飲泉してみると、
鉄味に混じってエグ味と塩辛さが口に残るもので
決してたくさん飲泉できるものではなかった。

九十九島温泉花みずきSASPA

浴室一番奥にある『天然潮湯』は海水を高性能ろ過機でろ過し、
加温して提供されているという。
湯に浸かればほんのりコンブのような潮の香り漂い心地よい。

九十九島温泉花みずきSASPA

海水ということだけあってかなり塩辛く、
髭剃りあとの顔や目に入るとヒリヒリしてとても痛い。
天然ミネラル成分が含まれていてアトピーなどに効きそうだ。

タラソテラピーという自然海洋療法の効果が期待できるという。

塩分が濃いので長湯するとのぼせてしまうが、
源泉の冷泉に浸かれば一気にクールダウン。
何度も湯浴みが楽しめるというコチラの温泉がとても気に入ってしまった。

九十九島温泉花みずきSASPA

今回は素泊まりでコチラのホテルを利用したが、
ホテル内に併設されたレストランでの夕食は
地元でとれた魚をふんだんに使用した料理が
リーズナブルな価格で提供されていてとてもおいしかった。

九十九島温泉花みずきSASPA

地元の方も多数食事だけの利用で訪れていたので
味は折り紙付かもしれない。

九十九島温泉花みずきSASPA

評価について、

温泉として冷泉ながら源泉掛け流しで提供されていて
生の源泉をダイレクトに楽しめるのは評価が高い。

源泉加温式の湯舟はろ過機を通さない湯の華タップリの湯で
鉄、硫黄、ヨウ素?などの香り豊かな湯が身体を包み込む。
タオルも赤く染まるほどの濃厚な湯にウットリしてしまう。

海水利用の湯も昆布の香りがしていて優しい浴感だ。
成分の薄い都会のスーパー銭湯よりもはるかに気持ちよい。

欲を言えば海が望める露天風呂があればさらに良かっただろう。
評価はズバリ4つ星とさせていただく。



なお、コチラのホテルへの予約は、
直接ホテルへ予約するよりもじゃらんを通す方が
お安くできますよ。



温泉の場所 九十九島温泉花みずきSASPAの地図
九十九島温泉花みずきSASPAの地図


コメント 温泉の少ない長崎県北部にとって貴重な源泉掛け流しの温泉だ。
温泉の泉質

花みずき温泉
泉質 含鉄(UV)-ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物泉/pH 6.8/泉温 19.4℃

適応性 神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、打ち身、くじき、五十肩、疲労回復、痔疾、慢性皮膚病、やけど、慢性消化器病、慢性婦人病、月経異常など
営業時間
年中無休24時間
料金
大人(中学生以上)800円
子供(3歳〜小学生)500
※24時から6時の入浴は1500円加算。

入浴施設
男女別内湯各1で湯舟が各4、サウナあり
備品等 ドライヤー、ボディーソープ、リンスインシャンプー、くし、カギ付ロッカー

連絡先

〒858-0922          
長崎県佐世保市鹿子前町1129
TEL0956-28-5151
FAX
0956-28-2128
アクセス JR佐世保駅より車で10分、みなとI.Cより10分。
駐車場 110台 無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  白湯:012345 源泉湯:012345
公式HP 九十九島温泉花みずきSASPAのHP
温泉情報
入湯日付 2009年8月3日(月)晴れ


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