(くろべおんせん しきのゆ)


温泉奉行所栃木県の温泉>黒部温泉 四季の湯

日光東照宮見学後、
牧場のある霧降高原へ向かい車を進めると、
なんとゴールデンウィークにもかかわらずたくさんの雪が降り出した。

見る見るうちに雪が路上に積もって車は走れなくなった。
しばらくすると、除雪車が道の雪を除去してくれて
なんとか霧降高原を通過した。

その高原を越えると栗山村黒部ダムへと突き当たる。
その黒部ダム上流には、こじんまりと佇む『黒部温泉四季の湯』がある。
小さな木造の建物は無人ですが、入湯料金を払うとゲートが作動して入場できる。

無理に入場しようとすると近くのドライブインから監視カメラで見られているので
無茶はしないようにして下さい。

建物内部にある休憩所で食事を楽しむこともできる。
食事を注文すると近くのドライブインから運んできてくれます。

さて入湯です。

脱衣場から露天風呂にある階段を数段下りると湯舟があります。
湯はわずかに白濁した湯でわずかに硫黄の香りを感じます。
少し熱めの湯からはヌメリ感もあって源泉掛け流し。

かなりレベルの高い温泉だ。
湯の味は卵の腐った味がするので硫化水素泉かもしれない。
硫黄分の含まれるアルカリ泉は珍しいです。

泉質はアルカリ性単純泉となっているが十分『硫黄泉・硫化水素泉』で通用するだろう。
周囲の環境もすばらしく紅葉の時期に訪れると最高かもしれない



2010年夏、日光東照宮を目指して旅に出た。
16年ぶりのお参りとなるが、
東照宮よりも密かに楽しみである『黒部温泉 四季の湯』の再訪だ。

お決まりの『華厳の滝』『日光東照宮』へお参り後、
霧降高原を越え16年前と同じルートをたどり
四季の湯に到着した。



周辺のドライブインやガソリンスタンドは当時のまま何も変わっていないが、
浴舎の入り口がかなり変わっている。
当時は無人の入り口だったが、
その入り口は廃止され休憩処からの入場となる。



入湯料金は大人500円子供300円ということですが、
夏のこの時期、露天風呂ではアブがたくさん来るということで
子供料金をサービスしてくれた。
感謝です。



入り口で靴を脱いで入場です。
休憩処を通過してどんどん奥へと進むと浴室の入り口が現れる。



田舎の日帰り入湯施設の象徴の様な安っぽい作りではあるが、
これがまた気分を盛り上げてくれる。



脱衣場も脱衣箱のみでとてもシンプルだ。
ドライヤーや洗面台もないのがチョット不便だが
ここは少し我慢して露天風呂へと進みます。



引き戸を開けると16年前の記憶が髣髴と蘇る。
階段を降りると正面に岩組みの露天風呂が迫ります。



露天風呂は仄かな硫黄の香り漂い
湯舟に注がれる源泉のドーっと流される湯の音のみで
周辺環境はとても静かである。



当時は夜間の入湯で周囲の景色は望めなかったが、
改めて眺めてみると山の緑と、
その山の斜面にある水力発電所の導水管が印象的だった。



正面にある岩風呂にゆっくりとこの身を沈めます。
ほぼ無色透明の湯からは仄かに硫化水素臭のたまごの腐った独特の香り漂う。
驚くことに硫黄泉なのにかなりのツルツル感を享受できる温泉だ。
硫黄泉でアルカリ性の温泉はとても気分のよい温泉のひとつだと思考する。



源泉をそのまま湯舟に注ぎ込み
完全にかけ流されたその湯舟は42.8度と適温。
湯舟の底に塗られたモルタルはアルカリ腐食により小石が露出して
そのザラザラ感がとても心地よく温泉効果を増幅しているようだ。



となりにある岩風呂は16年前には存在していなかったが、
実測温度40.2度とチョット温めの湯船だ。
長湯好きな方には最適なコチラの湯、
ゆっくり浸かっていると時の流れを忘れる至極気持ちよい湯舟だ。



湯から出て湯舟の淵で寛いでいると、
アブがどこからともなく集まってきて、
私のふくらはぎにくらい付いてきた。



湯浴みもほどほどに退散することにした。



評価について、



16年前に一度入湯してからとても気になっていたコチラの温泉だが、
今回思い切って訪れてみて改めてこの湯の良さが再認識できた。

以前の評価は4つ星ですが、
1つ星を増やして満点の5つ星の評価を付与したいと思います。
これからもこの湯を大切に守り続けてください。


温泉の場所 黒部温泉 四季の湯の地図
黒部温泉 四季の湯の地図


コメント のんびりとした静かな完全かけ流しの硫黄の香り漂う温泉です。
泉質 アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)
温泉の特徴 泉温48.9度/pH9.8/成分総計0.168g/kg
適応性

神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

営業時間
午前8時〜午後8時
料金
大人500円
小学生以下300円
入浴施設
男女別露天風呂に湯船が各2
備品等 洗面器、ドライヤーなし

連絡先

現住所:栃木県日光市黒部21
旧住所:栃木県塩谷郡栗山村黒部21
TEL 0288-97-1500 
FAX 0288-97-1055

お気に入り度
塩素消毒臭度  12345
温泉の公式HP 黒部温泉四季の湯
温泉情報
入湯日付 1994年4月30日(土)雪
2010年8月3日(火)曇り


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