葛温泉 駒留めの湯
(くずおんせん こまどめのゆ)



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葛温泉 駒留めの湯

この日の午前中、大町温泉郷を抜け扇沢で車を降り、
そこからトロリーバスを乗り継ぎたどり着いた黒四ダム。
富山県側にある日本で一番大きいそのダムを見学後、
高瀬川上流にあるという高瀬ダムの見学にも足を運んだ。

葛温泉 駒留めの湯
エメラルド色をした高瀬ダムのダム湖


高瀬川テプコ館からマイクロバスで案内してくれるので
お金も体力も使うことなくダムに到着できる。
この高瀬ダムは日本で2番目の規模で石積みのピラミッドのような印象を受ける。

そのダムには、
地底に伸びる霞のかかった地下トンネルを進むと超特大の地下発電施設があるが、
映画ターミネーター3で見た地下核シェルターへ潜入するような気がした。

黒四ダムへ訪れた際は合わせて高瀬ダムもセットで見学することをお勧めします。
話がそれましたが、2つのダムを見学後近くにある葛温泉を訪れた。

葛温泉 駒留めの湯

大町温泉郷から日本で2番目の規模を誇るダム「高瀬ダム」方向へ向かうと
高瀬渓谷入口付近に佇む小さな温泉街「葛温泉郷」がある。
この葛温泉には源泉掛け流しの日帰り入浴施設があるというので訪れてみた。

その日帰り入浴施設「静山荘 駒留めの湯」は、
静かな別荘地「高瀬ハイランド」内にあって、
近くには劇団四季の稽古場があり、
この稽古場にも葛温泉が引湯されているという。

山裾にある葛温泉駒留めの湯の建て屋は
築300年の豪農屋敷を移築したということで、
入口が忍者屋敷のような門構えとなっていて
江戸時代にタイムスリップしたような感覚に陥る。
その入口右側で入湯料金400円を支払う。

葛温泉 駒留めの湯

ご主人いわく、「施設は古くさいが、湯は源泉掛け流しの日本一。
もし気に入らなければ入湯料金は返します。」とのこと。
子供料金は無料なのか受け取ってくれませんでした。

料金を支払ってクルリと振り返ると施設内へ通じる廊下が見えた。
靴を脱いで廊下を進み休憩場を経て男女別の脱衣場へ。

葛温泉 駒留めの湯
雰囲気たっぷりの休憩場

葛温泉 駒留めの湯
浴室入口

葛温泉 駒留めの湯

脱衣場の設備は古く、
天井の壁紙が剥がれまくっていたりして
温泉マニヤ向けの雰囲気がたっぷり漂っているが、
鍵付きロッカーやドライヤーなど必要最小限の備品が揃っているのは嬉しい。

浴室の引き戸を開けると正面に長方形の湯船が目に映る。
その湯船の湯面に映りこむ窓からの木漏れ日と
木の緑色が満たされた湯に映りきれいに同化している。

葛温泉 駒留めの湯

10畳ほどあるゆったりとした湯船にはコンコンと源泉が完全に掛け流されている。
ゆっくりと湯船に体を沈めると湯の温度は41度前後でちょうど良い。
泉質は単純硫黄泉ということで、極わずかな硫黄の香りと上品な鉱物臭と共に、
しっとりさっぱりとしたお湯全体に覆っていて優しく体を包み込んでくれる。

葛温泉 駒留めの湯

湯口からは熱めの源泉が掛け流されているためその周辺は少し熱めですが、
湯口から遠くなればなるほど湯の温度も低くなってくる。

葛温泉 駒留めの湯
掛け流しの様子

窓からの景色は山々の緑が一面に広がっているのみだが、
目には優しく映りこんでくる。

心の中までもが洗われてゆくようなこのまろやかな温泉に
感動してしまったのは私だけではないはずです。

葛温泉 駒留めの湯

露天風呂はないものの完全に掛け流された湯と、
静かな自然に囲まれた温泉地、とても鄙びた建物と静寂感は魅力的だ。
マニヤにはたまらない温泉遺産にでも登録したい一湯だ。

葛温泉 駒留めの湯
湯船の中

大町温泉郷、葛温泉郷の中でも最高クラスの温泉及び施設だと直感的に感じた。
よって評価も文句なしの満点5つ星とします。

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温泉の場所 葛温泉 駒留めの湯の地図
葛温泉 駒留めの湯の地図


コメント 源泉掛け流しの静寂な温泉施設。
温泉の泉質

単純硫黄泉(弱アルカリ性低張性高温泉)/源泉温度 84℃/pH8.37/蒸発残留物611mg

適応性 神経痛、筋肉痛、冷え性、疲労回復 ほか
営業時間
9:00〜19:00
木曜定休日
料金
大人400円
入浴施設
内湯男女各1
備品等 ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー

連絡先

長野県大町市平高瀬入2112-108
TEL0261-22-1227
お気に入り度
塩素消毒臭度  12345
公式HP
温泉情報
入湯日付 2008年8月6日


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