2018年10月、日本の温泉文化を探るツアーと銘打って
目指したのは群馬県にあるリゾート地『万座温泉』
今日明日と万座の湯を満喫することに。

長野県須坂市側(上田菅平 I.C.)からアクセスするもなかなかの峠道、
クネクネ細い山道走行は対向車も少なく心細くなってきます。
展望台からの景色を愛でつつ峠を登り切った。
こんな深山幽谷な山奥に果たして温泉街はあるのだろうか?
自問自答を繰り返している内に目の前がパッと開けてきた。
紅葉がかなり美しい傾斜地に湯気がモクモク昇っています。
ここは昭和30年代に西武が開発したスキー場を中心とするリゾート地。
1962年の加山雄三主演映画「銀座の若大将」では、
万座温泉スキー場でのシーンが有名だというが私は知りません。
標高は1800メートルと自家用車で行ける日本屈指の高所にある温泉で、
近くには2017年に噴火した白根山や湯量豊富な草津温泉がある。
万座は火山性ガスに覆われイオウの香り漂う温泉街となっています。

到着したのは日暮れ時、辺りはかなり薄暗くなってきた。
本日ツアー初日の宿に選んだのが『万座プリンスホテル』
選択理由としては『一人でも泊まれる』、なんと『混浴』なのであります。
ホテルは温泉情緒など感じない四角く無機質なものではあるが、
女性や子供には喜ばれるとてもきれいで広いホテルなのです。
フロントにてチェックイン
万座プリンスホテルは本館、東館、南館からなる巨大ホテル。
男一人の宿泊ということなのか、
案内された客室は東館の一番端の奥の部屋です。

洋風のツインルームで窓からは遠近感じる高原の景色が一望だ。
一番奥の部屋だと食事やお風呂どこに行くにも億劫になりがちだが、
先ずは部屋に荷物を投げ込み混浴温泉へと向かいます。

傾斜地にあるお風呂場エリアは男女浴室入り口も離れているので
くれぐれも間違わないように注意して。
紺色の暖簾『ななかまどの湯』から入場します。

辺りは硫化水素系の強いイオウの香りに包まれ温泉気分満喫。
白を基調とした脱衣場は少し古さを感じるが、
窓からは万座高原の眺望と混浴エリアの一部も目に映る。
準備を整え先ずは内湯扉を開きます。
強烈はイオウの香りとモクモクと温泉から湧きたつ湯気に満たされた内湯は
窓際に細長い湯船がひとつ、白い湯に満たされております。

岩をも溶かす強酸性の湯はFRP(強化プラスチック)で形成された湯船?で
湯底には白く細かな湯船が堆積し身体を動かすたびに舞い上がる。
チョット熱めの湯は髭剃り跡がピリピリ痛いpH2.5の硫黄泉だ。
身体も程よく温まったところで露天エリアへと向かいます。
スリッパを履いて緩やかなスロープを下がって行くと
二つの男性用湯船が湯気を昇らせています。

半円形の湯船は体感温度44度前後あるのかな?
結構熱めの湯は酸性ピリピリ度も増している様子。
白く濁っているように見える湯は実は透明感のある青っぽい湯なのだ。
隣にある四角い湯船は若干温度も低めの体感42度ぐらい?
標高1800メートルの湯船は星に近い温泉というキャッチフレーズが素敵です。
火薬のにおいにも似た温泉の香りに癒されますね。
ここから奥にあるのが混浴エリア。
樹脂製の竹垣で仕切られた向こうにある湯船に行くには
タオルを巻くことがルールだそうです。
混浴エリアは見事に女性ばかり、
若干気を配りながら湯船に浸かると女性の方から優しく声をかけてくれた。
湯の温度も体感40度ぐらいと適温で気持ち良かったです。
女性の入浴スタイルは専用の浴衣を着て入るか、
大きなバスタオルを巻いて入る方が多いようです。
湯船の場所によって深さや温度が違うのもうれしい設定でした。
長湯が楽しめる適温湯船で10月のこの季節
外気温もそれほど低くなく存分に万座の湯を満喫できたのは良かったですね。
入浴者はほぼ女性、男性は意外と恥ずかしいのかもです。
万座温泉は不思議です。
旧来日本に普通にあった混浴は今では絶滅危惧種なのですが、
この温泉地にはいくつもあります。なぜなのでしょうか?
湯上り後は若干のぼせ気味。
しばらく部屋で休んでからお楽しみの夕食です。
内容はよくあるバイキングです。
会場はたくさんのお客さんで賑わっていて空席を探すのに一苦労。
家族連れでバイキングを楽しんでいますが、
私も愉しみますよ〜

様々な料理を少しずつお皿に盛りつけるも溢れんばかり。
業務用の出来合い料理はなくすべて手作りされています。
中でもローストビーフはホテルの味で美味しかったです。

しっかりと食後のデザートもいただいて
お酒は飲んでないのでコーヒーをゆっくり堪能してから
食後にもう一度温泉に入ってゆっくり休みます。

朝から温泉三昧。
露天風呂にてご来光を拝み温泉ツアーの安全を祈念します。
混浴エリアには女性の姿はほとんどなく私の貸し切り状態です。

ふやけるぐらいに温泉を堪能した後は朝食です。
夕食に続いて朝もバイキング。
混雑時を避けて良い席をゲットします。

昨夜、食べ過ぎたこともあってお粥を選択し、
外の景色を愛でつつのんびり朝食を楽しみます。
嬬恋産のキャベツや真ん中にある野菜スープが美味しかったです。
今回利用したプランは、
『紅葉リフトで空中散歩 リフト往復券と夕朝食付き』15,094円
ということで食後は目の前にあるスキー場のリフトに搭乗します。

ダウンジャケットを持参してきたのが正解。
紅葉はまだ少し早い感じですが、
山の空気は新鮮そのもの、だがしかし一人で乗るリフトは寂しいです。

上にホテルがあるから上から乗って下で降りる。
下には特に何もないので下からまた上に登ります。
冬は一面の銀世界が広がっているのでしょうね。

リフトを降りて周辺の散策です。
『牛池』方向に向けて歩いてゆくと目の前に絵画のような池が現れます。
水面は鏡のように辺りの木々を映しています。美しい。

ホテル前から湯気が立ち昇っています。
源泉湧出地なのでしょうか?大量の温泉が湧き出していますね。
強烈な火薬のにおい、硫化水素系の危険な臭いが素敵です。

最後にホテル全景をカメラに収めてチェックアウト。
今日は一日万座温泉で温泉巡りを楽しみます。
どんな温泉と巡り合うのか楽しみですね。
万座プリンスホテルでお泊りをお考えの方へ。
ご予約は宿へ直接するよりもじゃらんnet↓や楽天トラベル↓
を介して予約する方が
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↑お安くできることがありますよ。
空室状況もWeb上で瞬時にわかる優れもの。
おためしあれ。
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