(なべやまのゆ くろゆ)
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2009年夏の九州旅行も今日が最終日です。 その最後の日に訪れたのが別府の秘湯系温泉「鍋山の湯」である。 鍋山の湯は別府市内から西の方向にある山中にひっそりと佇んでいて、 その道程は険しく、林道はかなりの悪路でおまけに周辺地域は 山賊まがいの車上荒らしまで出没するというこれまでにないタイプの秘湯温泉だ。 早朝起床というか、勝手に目が覚めたその足で、 訪れるか否か迷いながらもとりあえず出発した。 途中、峠道からは鉄輪温泉の湯煙が別府湾をバックに立ち上る光景が目に映る。 車を止めてしばしその光景を眺めていた。 水溜りが多数あるダート道をさらに進むと三叉路に出る。 三叉路を左へ行くと 最初の目的地「へびん湯」へ辿り着いた。 へびん湯入湯後、 先ほどの三叉路とは反対方向へ進むが、 ここからの道はさらに悪路が続くとネットで掲載されてはいたが、 比較的整備された林道だったので難なく突き当たりまで到着した。 「鍋山湯源郷」と掲げられた怪しげな石柱が木陰にひっそりと建てられている。 車止めが施されたその場所からは徒歩での前進しかなく、 入浴セットを担いで徒歩で前進だ。 「車上荒らしに注意」と看板があるので、 こちらに車を駐車するときは貴重品など置かないようにし、 施錠をしっかり確認して出発して欲しい。 ] 林道はコンクリート舗装が施され歩きやすく、早朝のハイキング気分。 しばらくすると前面に崖地が見えてきた。 その袂からは湯気も確認できる。 国土地理院発行の地図で確認すると標高は約500メートル。 別府温泉中もっとも高所温泉であろうこの地は、 街中とは違い空気は新鮮で澄んでいる。 こんなところで朝の散歩は至極気持ちいいものだ。 かなりの朝靄の中、 その湯気目指して進んで行くと、見つけました。 上下に並んだ岩風呂と大きな岩陰に見えるは湯が噴き出す噴気口。 周辺はかなり濃厚な硫黄の香りに包まれ秘湯気分満開。 誰もいないその岩風呂は源泉が掛け流されていて 私が来るのを待っていたかのようだ。 入湯前の期待が膨らみます。 脱衣場などなくその辺の岩の上で服を脱ぎ捨て、 生まれたままの姿で湯舟に向かって飛び込んだ。 上下に分かれた岩風呂は、 一見黒く見える湯ではあるが透明感のある硫黄泉。 湯舟の中の岩が硫黄分により黒く変色しているため湯が黒く見えるようだ。 上の湯舟は源泉掛け流しの湯、 下の湯舟は上の湯舟がオーバーフローした湯に沢水が加水されている。 下の湯舟に飛び込んだはいいが、 実測温度27.9度と冷たく、 真夏の暑い時期ではあるがさすがに肌寒い。 ] 上の湯は手を浸けてみてビックリ。 実測温度53.2度の激熱の湯舟になっていたため、 入湯を断念せざるを得なかった。 湯は肌に刺激のある酸性泉と思われ、 しっかりとした硫黄の香り漂うまさに秘湯の湯。 早朝に訪れたため入湯する者なく一人で独占できたが、 湯が適温でなかったのがとても残念であった。 水風呂に浸かった体は車までの道程、 汗をかくことなくたどり着けたのは不幸中の幸いであった。 宿に帰ってから気が付いたのだが、 今入湯した「黒湯」の近くに「泥湯」という泥の湯舟があることを知った。 今から再度行くこともできず、 あきらめて帰路につくことにした。 次回訪湯の際の楽しみにとっておくことにする。 アクセス時に参考にしたサイト ドットNETA 別府温泉で宿をお探しのあなた。 宿に直接予約する前にじゃらんや楽天トラベルで予約する方がお安く泊まれることがあります。 空室確認もWeb上で簡単に確認できるすぐれもの↓ |
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