登別温泉は江戸時代から知られた北海道屈指の温泉地で、明治時代には温泉宿が建てられ、それ以来観光地や温泉街として有名となりました。ちなみに登別の語源はアイヌ語の『ヌプル・ペッ』色の濃い川の意味があるそうです。
源泉は地獄谷にあり、15の源泉穴と、なんと11種の泉質からなり、そこからは毎分3000リットルという豊富な湯量が湧出する世界的に珍しい温泉だ。2004年には登別温泉地獄谷が北海道遺産に選定されているそうだ。
巨大な温泉旅館が立ち並ぶ中、外湯として唯一あるのが『夢元 さぎり湯』今回はここに訪れてみた。
さぎり湯は温泉街の入口付近にあり「ホテルまほろば」の一階部分に入口がある銭湯。浴室は地下にあるので温泉からのロケーションや露天風呂は期待できない。
銭湯入口右側には鬼の石像と飲泉場があるので、それを目印に訪れるといいだろう。試しに飲泉すると強い硫黄臭と火薬臭が鼻をつく。味は酸味が強く強酸性の温泉であることが伺える。硫黄が含有しているので大量に飲むと身体には悪そうだ。
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銭湯入口 |
ココから地下浴室へ下りてゆく。
男女別浴室入口
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入口の暖簾をくぐるり靴を脱いで入場、左に休憩場があります。入浴料は銭湯料金の390円。
中の雰囲気は銭湯の感じではなく小さなスーパー銭湯といった感じで和風の面持ち。右に進むと地下温泉入り口なので、階段を下ります。 |
脱衣場は清潔に保たれ好感が持てる。浴室も左右に大き目の湯船が設置され地下であることを忘れてしまうほどだ。
浴室には湯船が全部で3つ設置されていて、2種の違った泉質が楽しめる。
右側手前のエメラルド色の湯は「目の湯」、硫化水素の香る湯は強い酸味がある明礬泉だ。
完全にかけ流された湯にドップリと浸かるれば、皮膚の弱い部分や髭剃りあとなどはピリピリとする酸性の湯です。源泉名は登別温泉24号泉で泉質は含鉄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉。
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浴場の入口
すでに硫黄臭が漂っている。
泉質の違う二つの湯船
目の湯の効能書
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目の湯
「目の湯」の説明によると、
「この温泉は地獄谷の目の湯より湧出する
酸性硫化水素泉で高血圧症、動脈硬化、リュウマチ、
糖尿病、皮膚病に適応します。」
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一号乙泉
奥の一番大きな湯船は、青白く濁った硫黄泉だ。
鬼面の湯口から大量の源泉が完全かけ流しで供給されている。
湯口周辺は濃い硫黄臭というか火薬臭で満たされており、
泉温は熱めの温泉らしい温泉だ。
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1号乙泉効能書
この気泡風呂は必要ないかも…
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湯船にゆっくり浸かると、湯船の底から白い細かいドロ状のものが大量に舞い上がる。ゴミなどではなく正真正銘硫黄の湯の華だ。
こちらも酸性が強く肌に刺すような刺激があるが硫黄の香りに包まれての入浴は気分がいいが、酸性湯は長居ができないのが残念だ。
こちらの泉質は含硫黄−ナトリウム−硫酸塩泉(登別温泉1号乙泉)、源泉温度は65.8度
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地下室の浴室は湯気の逃げ場が少なくて、かなり熱気がこもりやすく蒸し風呂状態でしたが、浴室全体に硫黄の香りや火薬臭で満たされ、温泉気分を満喫できる。都会の銭湯のような塩素系消毒臭はもちろん皆無だ。
2種類の泉質でしたが、浴室に満たされた硫黄臭のせいなのかその違いはよく分からず残念だ。銭湯なのに源泉が惜しげもなく完全かけ流しで大量投入されていたのは秀逸です。さすが登別温泉。
評価について、
お湯については強酸性の硫黄泉で、温泉らしい温泉なのですがゆっくり長居ができない泉質なので私は苦手です。さらに熱気のこもる地下室の浴室で外のロケーションがまったく見えなかったのは最大の欠点だ。ということでほぼ満点なのですがあえてマイナス1つ星の計4つ星とした。 |
温泉分析書
温泉分析書
ロッカーキーは酸性の湯で真っ黒
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温泉の場所 |
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