奥道後温泉 ホテル奥道後【温泉奉行所】
(おくどうごおんせん ほてるおくどうご)



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道後温泉は日本三古湯としてあまりにも有名だが、
その道後温泉から少し離れた山の中には
『奥道後温泉』と言うあまり聞きなれない温泉街があるという。
そこでマイナー温泉大好きな温泉侍は訪問することにした。

場所は道後温泉から東北方向へ約5キロの場所に位置し、
市街地にある道後温泉とは打って変わってとても山深いところにある。
その奥道後温泉にはジャングル風呂と称する名前からして
昭和の遺産的な浴場があると聞いての訪問だ。

ホテル奥道後は松山屈指の巨大温泉ホテルで
訪れたのは平日の月曜日にもかかわらず
たくさんの宿泊客や日帰り入湯客で賑わっている。

奥道後温泉 ホテル奥道後【温泉奉行所】

お目当てのジャングル風呂はホテル本館とは別棟で
渓谷の谷ゾコ附近の傾斜地に立てられた
巨大な温室のような浴舎を持つ独特のもので、
昭和時代の古くさい雰囲気が少し醸し出していた。

奥道後温泉 ホテル奥道後【温泉奉行所】

駐車場から徒歩で国道317号線を横切り
浴場入口から階段を下ってお土産屋を抜けて
さらに渓谷の底に向かってクネクネっと坂道を下る。

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やっと浴舎入口にたどり着くが、
さらに階段を降りて浴室入口前に到着した。

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入湯料金大人550円を券売機で支払って
チケットを番台のおばさんへ渡す。
今回は四国パスポートを使って450円で入湯できた。

暖簾をくぐってから靴を100円リターン式下駄箱へ入れて
脱衣場へと向かうのだ。

脱衣場はとても広くてきれいな設備、
内装も和風で感じ良くとても清潔に保たれている。

100円リターン式ロッカーと脱衣かごの設置があるので
どちらも使用可能ですが、
手荷物や貴重品があるときは
鍵付ロッカーを使用することをオススメする。

浴室は脱衣場から階段を昇ったところに大理石風呂と
階段を降りたところにあるジャングル風呂とがある。
まずはジャングル風呂から入湯することに、

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引き戸を開けると正面には巨大温室のような空間に
バナナやヤシなど熱帯性植物がたくさん植えられた
植物園と見まがう風景の中に、
たくさんの湯舟が隠れるように配置されている。

温室のような空間だが季節柄、
夜間ということもあって室内はとても寒く
ブルブルと震えながら足早に近くの湯舟に飛び込んだ。

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階段を降りると『上がり湯』と表示された湯舟は
冷え切った体で入ると飛び上がるほどの熱さで、
実測温度46度以上もある。

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チョット熱いのでさらに階段を下って小さな湯舟に飛び込んだ。
そこは適温42度前後の湯舟で
大きさも4人用位の手頃な大きさ。

湯は加温ながら完全に掛け流され、
立ち上る湯気からは上品な硫黄の香りがほのかに感じ取れる。
決してしつこいニオイではなく
とても気品溢れる上質な硫黄の香りだ。

泉質はアルカリ性単純硫黄泉で
微白濁色の湯からはツルツル感のあるまさに極上の湯が
惜しげもなく湯舟から溢れ出している。

ちょっと興奮気味の温泉侍ではあるが、
まずは体を十分に温めてジャングル内を探索することにした。

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周囲を見渡すと、
小さな湯舟が多数木々に隠れて点在している。
少し深めの湯舟やぬるい湯、熱い湯、水風呂、もちろんサウナもあり、
源泉をそのまま加温せずに掛け流された湯舟もある。

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一番奥には半円形の大きな湯舟があったが、
子供の遊び場と化していた。
その大きな湯舟はなぜか硫黄の香りは薄くなっていて
あまり温泉を感じ取れない。

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他にもどくだみの湯なんかもあって
十分に楽しませてくれた。
当然露天風呂もあるのでさっそく行ってみることに。

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少し小さ目のではあるが岩風呂で東屋付、
渓谷の縁に造られた湯舟は夜間とても静かで、
聞こえる音と言えば掛け流された湯の流れる音のみ。

天を仰げば満天の星空、
ゆっくり呼吸すれば上品な硫黄の香り、
俗世間からは完全に切り離された別天地が
ここに発見することができた。

お遍路さんで四国八十八箇所めぐりの修行もいいけれど、
温泉に浸かってこころの修行もとても重要ではないだろうか。

この湯にゆっくり浸かっていると、
気分は北海道の秘湯にいるような錯覚に陥るが、
ここは温泉貧困地四国の愛媛県である。

最後に初めに浸かった『上がり湯』に浸かる。
熱い湯が好きな温泉侍は、
55度の湯が注がれている湯口付近でゆっくりと湯浴みする。

あまりの熱さで近くには誰も近寄って来る事がない
激熱エリアなので一人で上質温泉を独占できた。

毎日訪れるという年配の方にお話を聞くと、
『道後温泉は数年前から薬(塩素系消毒剤)を入れるようになってから
泉質が悪くなった。それ以来、ここに来るようになったんじゃぁ』
と言うことだ。

評価について、
さまざまな湯舟が用意されたジャングル風呂
さらに視覚を楽しませてくれるジャングル風呂
上品な硫黄の香り漂う源泉掛け流しの湯
どれをとっても文句なしの5つ星でまったく問題ないはずだ。

追記
上階、大理石風呂は花崗岩と大理石をふんだんに使った内湯なので
コチラでまず体を洗って湯舟でゆっくり体を温めてから
ジャングル風呂へ潜入することをオススメする。

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ちなみにカランから供給される湯は
源泉が使用されているので
頭から浴びれば体は硫黄の香りに包まれ
さらにお肌はツルツルスベスベになる優れものだ。

源泉の飲用は禁止されているが、
試しに舐めてみると強烈なタマゴ臭だ。
ここの硫黄はいわゆる硫化水素型だと思われる。

なお、宿泊の予約は

じゃらんを通じて行なう方がとても安く予約できますよ。



2013年7月 更新

ここの温泉が忘れられなくて
2012年4月のうららかな日、
宿泊にて存分にジャングル温泉を楽しんでみました。

学校も春休みということで家族連れで賑わうここ『ホテル奥道後』は
旅行会社企画による格安ツアーの宿泊先として
国内はもちろんのこと、中国人客も多数訪れています。

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フロントで受付を済ませ客室へと向います。
渓谷沿いに建てられたホテルは横に細長く、
エレベータに乗って廊下をかなり歩いたような気がします。

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チョット広めの和室の部屋には
ゆったり座れるソファーが装備され
旅で疲れた身体をやさしく癒してくれます。

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ソファーに座って眺める外の景色は
清らかな水の流れる渓谷美と
新緑溢れる山並にちらほら見える山桜が美しい。
ジャングル温泉の浴舎も見えてます。

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早速、ジャングル温泉へと向います。
温泉浴舎へは長い緑の廊下を歩いて向います。
チョットした散歩気分を満喫。

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廊下の窓からは、
今は使われていないのか屋外プールの残骸?や
ジャングル温泉の温室浴舎の全貌。

温泉を沸かしているであろう煙突の煙なども望めて
ホテルの裏側的な一面も拝めて温泉気分を満喫します。

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多くの温泉客を収容するホテルの浴室は
脱衣場の規模も大きく自分の脱いだ服の場所を忘れないようにしたいもの。
とてもきれいな脱衣場は好感が持てます。

わずかに漂う硫黄の香りが温泉気分を盛り上げてくれます。

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巨大な温室内にあるジャングル温泉は
屋根まで伸びるヤシの木など南国をイメージさせる植栽が施され
その木々の合間に小さな湯船が隠れるようにしてあります。

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一番大きな湯船は西洋チックなファウンテン風。

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壁の高い位置から湯が注ぎこまれ
浅めの湯船は温度低めでゆっくり浸かれます。

湯船の底に貼られたタイルがとてもきれいですが、
子供たちが来ると温水プールのように泳ぎまわるのが難儀です。
完全かけ流しで、もちろん消毒臭はありません。

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階段下にある岩風呂は打たせ湯付きで楽しめます。
硫黄の香りも良好で子供たちも少なめです。

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『どくだみの湯』と銘打って提供されているイワユル入浴剤入りの湯船。
源泉が良質なので私にとっては無用の長物。
賑やかし的な湯船ではあるが
温泉に飽きた方にはうってつけ。

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三方を竹の垣で囲まれた隠れ家的湯船は水深浅く、
温めの湯に満たされとても気持ちいい。
湯船に浸かるとザッバッーと湯が溢れ出し豪快な気分に浸れます。
私のお気に入り…。

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『美容泉』と名付けられた湯船は薄紫色の湯に満たされている。
どくだみの湯と同様に入浴剤が投入された湯船だろう。

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深くて小さな岩風呂チックな湯船もおススメ。
小さいがために一人で独占できる温泉は
贅沢な気分を味わえるだろう。

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『天狗』と名付けられた岩風呂。
それぞれの湯船には名前が付けられてはいるが、
由来など不明なので入湯しながら考えてみた。

やっぱりよく分からない…(笑)

分かったことといえば
ここの温泉は程よい硫黄の香りに包まれ開放的。
道後温泉本館の重厚な浴舎とは対照的な気楽に楽しめる温泉施設である。

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片隅には水風呂もあるが
ここも子供たちの水遊び場所になる場合があります。
心を大きくし、一緒に遊ぶ気持ちを持ちましょう。

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露天風呂は立派な岩風呂でなかなか豪快なかけ流しです。
実測温度は40.1度と少し温めの湯ですが
外の眺めと新緑の風、温泉からのイオウの香りが入り混じり
至福の時間を過ごせます。

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片隅にはメガネをかけた30代の男性が湯を楽しんでいます。
声をかけても無言のその男性はおそらく中国人だろう。
どんな気持ちなのか聞きたいんですが、言葉が通じません。

表情からして気持ちよさげです。

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露天風呂の向うには、すぐ下に渓谷の流れが見て取れる。
きっとこの温泉、子供から大人まで幅広く楽しめる温泉なんでしょうね。

良質な硫黄の温泉で身体は癒され、
開放的なジャングル温泉では心も開かれ
入湯者同士仲良く会話も弾みました。

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ホテルで提供される夕食と朝食はバイキング。
綿菓子を造るマシンもあったりして子供たちは大盛り上がり。
楽しかったですね。

ここまで読んで頂いた皆様にだけお伝えします。
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温泉の場所 奥道後温泉の地図
奥道後温泉の地図


コメント 硫黄の香りが上品に漂うジャングル風呂は完全かけ流し。湯船の数も両手の指では足らないぐらいたくさんあります。文句なしの5つ星
温泉の泉質

アルカリ性単純硫黄温泉/pH 9.4/泉温38.4

適応性 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、痔疾、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症
営業時間
7:00〜22:00
料金
大人550円
子供250円
タオルなし
ホテル予約割引
割引情報 四国パスポートを使えば安くなる。
入浴施設
男女別ジャングル風呂各1、男女別内湯各1、
男女別露天風呂が各1、湯舟合計26ある、サウナあり
備品等 ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー、タオルなし

連絡先

〒791-0122
愛媛県松山市末町267 
TEL:(089) 977-1111
FAX:(089) 977-5331
アクセス 車:道後温泉から10分
  松山自動車道松山ICより車で35分
お気に入り度
塩素消毒臭度  12345
公式HP ホテル奥道後のHP
温泉情報
入湯日付 2009年3月31日
2012年4月3日〜4日

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