(おくいなけんこうのさと)
温泉奉行所>兵庫県の温泉>奥猪名健康の郷 |
豊臣秀吉の埋蔵金伝説が今日までささやかれる多田銀山は 今も山並み険しい山中にあって、平成の現代社会においても ハイテク機器を使ったお宝探しをするグループもあるそうです。 もしそんな膨大なお宝が出現したなら 日本の赤字財政もかなり潤うほどのモノらしい。 ![]() そんなお宝伝説に思いを馳せながら訪れたのは、 兵庫県立奥猪名健康の郷という宿泊棟やスポーツ施設を兼ね備えた野外活動施設です。 コチラ自家源泉を持つと言うことなのですがなぜだか源泉名がない温泉なのです。 山中なのでここまでのアクセスにはかなり苦労するところであります。 一番近い高速のインターといえば 舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口か阪神高速池田線の池田木部。 どちらのインターからも車で70分はかかるらしい。 公共機関だと能勢電鉄「日生中央駅」から阪急バスに乗り継いで 40分というからチョットした小旅行ですね。 ![]() 訪れたのが三連休の中日の日曜日、 さぞや混雑しているのかと思いきや 駐車スペースにはわずかな車しか停められていなくとても静かな様子。 こんな山奥にはもったいないような立派な宿泊施設が威風堂々建てられている。 ![]() 基礎部が持ち上がったような建築は高床式倉庫を連想させられ、 その施設へ入場するアプローチは架け橋チックな渡り廊下が印象的だ。 ![]() 受付で日帰り入浴だと告げると今日の受付は午後4時までで終了したとのこと。 一応17時までの入浴時間があるということで無理にお願いして入湯させていただいた。 コチラの施設、入湯料金はなんとたったの200円と安い上に、 宿泊料金は破格の800円から利用できるらしく、 思わず職員の方に伺ったのですが間違いないようです。 機会があったら是非泊まりたいですね。 ![]() さて、時間にあまり余裕がないので浴室へ急ぎます。 無機質な公共の宿的廊下を真っ直ぐ進み突き当たりに男湯女湯の暖簾が左右にかけられています。 入口前には100円リターン式のロッカーが並べられ そこに貴重品などの荷物を収納できるようになっています。 ![]() 暖簾をくぐりスリッパを脱ぎ脱衣場へ。 金属製で扉のない脱衣ロッカーが並べられただけのこじんまりとした脱衣場ではあるが、 クーラーが良く効いていて扇風機も強風全開ととても寒いです。 素早く仕度をし浴室の引き戸をガラガラッと開けます。 ![]() 大きな宿泊施設だというのに浴室はそれに反比例して小さめです。 扇状の浴室内に同じく扇状の湯船がひとつ。 露天風呂やサウナはありません。 白いタイルが貼られた空間はなんだかチョット物足りない気がした。 湯船の湯は溢れることのない循環加温式ではあるが 滅菌臭は控えめでお湯の鮮度もかなり良さそうです。 ![]() 体を洗ってからゆっくり湯船に浸かります。 無色透明の温泉は泉質含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 という冷鉱泉ということなのですが、 言われなければ限りなく白湯に近い浴感です。 ![]() 誇張して言うなればわずかに重曹の泉質を感じさせるやわらかい湯で、 甘い系の香りが感じられる程度か。 弱酸性の冷鉱泉は湯に含まれる炭酸によるものであろうが、 炭酸を体感することはこの循環湯では皆無であろう。 ![]() いまどき珍しいライオンの湯口からはチョロチョロとヨダレのごとく湯がたれている。 ![]() 夏場の温度設定41.5℃ということでゆっくり温もれば季節柄体の芯まで温まります。 火照った体はそのままでは冷めないので脱衣場へ逃げるか水シャワーで冷ますといいだろう。 ![]() 浴室の窓からの眺望は全くなく建物の一部であるコンクリートが見えるだけなのですが、 ここはひとりゆっくり貸し切り状態の温泉を楽しみます。 ![]() 施設入口付近にあった「源泉」という看板が掲げられていたので受付でどういうことか聞いてみた。 その場所にはフェンスに囲われた茶色く濁った池があって見ても楽しいものではないと言います。 温泉で使用される源泉は別の場所の地下深くからポンプによって汲み上げられているため そこは本来の源泉ではないらしい。 ![]() そんな話をとても親切丁寧に話してくれた職員に対し、 これ以上のツッコミを入れるのはやめて帰路についたのである。 評価について、 温泉は限りなく白湯に近い陳腐な湯ではあるが いまどき入湯料200円はなかなかないだろう。 コチラ職員の実直な対応と大らかな心を持ち合わせた方々に 敬意を表して3つ星評価としました。 猪名川町へお泊りをお考えの方へ。 ご予約は宿へ直接するよりも↓じゃらんを介して予約する方が 猪名川町の宿泊施設をじゃらんで検索 ↑お安くできますよ。 空室状況もWeb上で瞬時にわかる優れもの。 おためしあれ。 |
|
温泉の場所 | ![]() |
![]() |
コメント | 山奥にある名もなき温泉は立派な県立の宿泊温泉施設。入湯料金はなんと200円。 |
温泉の泉質 |
含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉/泉温12.1℃/pH5.79/ラドン5.77マッヘ単位/湧出量250リットル毎分 |
適応性 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、健康増進、疲労回復、病後回復期 |
営業時間 |
13:00〜17:00(受付は16:00まで) |
料金 |
大人200円 子供100円 |
割引情報 | 猪名川町の宿泊施設をじゃらんで検索 |
入浴施設 |
男女別内湯各1で湯舟が各1、有料貸切家族風呂、サウナなし |
備品等 | ドライヤー、ボディーソープ |
連絡先 |
〒666-0201 兵庫県川辺郡猪名川町杉生字奥山1-22 TEL072-769-0485 FAX 072-769-0894 |
アクセス | 電車:能勢電鉄「日生中央駅」から阪急バスに乗り継いで40分 車:舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口インター及び阪神高速池田線の池田木部インターどちらのインターからも車で70分 |
駐車場 | あり、無料 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 |
公式HP | 兵庫県立奥猪名健康の郷のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2011年9月18日(日)曇り |
![]() |
![]() |
---|
Copyright (c)2008-2018 温泉奉行所 All Rights Reserved.