榊原温泉 湯元榊原舘【温泉奉行所】
(さかきばらおんせん ゆもとさかきばらかん)



榊原温泉は清少納言ゆかりの温泉でその歴史は古く、
平安時代からある温泉とされている。


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枕草子に『七栗の湯』としてその名が登場する榊原温泉は、
三重県でも屈指の良質温泉だ。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

十数軒からなる温泉旅館の中でも
2本の源泉を持つここ湯元榊原舘は大正時代からの老舗旅館です。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

日帰り入浴も積極的に受け入れているので気楽に入浴できるのも嬉しい。
日本温泉遺産を守る会によって温泉遺産に登録されている。

入浴料は大人1000円。
平日のみ1500円支払えば展望風呂の利用もできるそうです。

この価格で館内着(作務衣)とタオルがついているので
決して高くはないと思いますが、
一回の入浴時間が決められており2時間以内に出ないといけないそうだ。

券売機で入浴券を購入し、
券は番台のおねえさん(むかし)?へ手渡します。
入り口右側にロッカールームがあるので、
まずはそこで作務衣に着替えて左階段下の浴場へと進みます。

途中右側には畳敷きの休憩用スペースがあり
湯上りには横になってゆっくり休めます。
喫煙所もしっかり分けられているのは好感が持てました。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

階段を降りてゆくと右には女湯、
さらに階段を下がると男湯がある。
日によって男女浴室が入れ替わるそうです。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

神様の影響か画像はピンボケ。
奥には『源泉神社』があって、
この真下から源泉が湧き出しているそうです。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

脱衣所は脱衣籠のみなので貴重品の持ち込みは危険です。
先程のコインロッカーに収めて下さいね。
旅館の浴室なのでドライヤーや化粧品類など備品もとても充実しております。

さて、準備を整え浴衣を脱ぎ捨て浴室へ…。
こちらの旅館には完全な源泉かけ流しの湯舟があるのでまずはそちらへ入湯します。

スカイブルーの小さなタイルが眩しい無色透明の湯船は、
源泉温度は32度程なので少しひんやりしますが
ここはゆっくりと身を沈めます。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

10人ぐらいは入れる湯船は
湯船中央部には黒御影石製の突起物があって、
上部からは気泡とともに源泉がサワサワと溢れ出ています。

その源泉からは仄かで上品な硫黄の香りがあたりを包みます。
もちろん湯船からはオーバーフローが音をたてて流れ出ています。

温度は低いけれども上品な硫黄の仄かな香りと、
pH9.4のアルカリ性でヌルヌルする感触は
他の温泉地ではなかなか感じられないものである。

さらに、今回初めて気がついたのですが、
身体全体には多数の気泡がまとっていた。

10分ほど入浴していると体毛は樹氷のように真っ白に変身。
その気泡により暖かさえ感じられるのだ。
気体の成分は不明ですが、おそらく二酸化炭素だと思う。

内湯には『源泉風呂』と『加温循環式』の湯舟がある。
加温循環ろ過式には消毒臭は感じられないものの、
あの硫黄の香りやヌルヌル感並びに泡付きはほとんど感じることはできません。
限りなく白湯のようだ。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

この日は年末の土曜日、
日帰り入浴客や宿泊客でたくさんの人が湯浴みに来ていましたが、
露天風呂は人気がなくご覧のようにガラガラです。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

入浴してみて分かりました。
やはり加温循環式なので硫黄臭及びヌルヌル感と泡付きはほとんど感じられず、
かわりに消毒の為の塩素臭が強く感じられました。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

循環ろ過によって温泉は痛めつけられせっかくの温泉が台無しです。
温泉なのかどうかも疑うほどのお湯で、
もしかするとただの水かも?と思わせるほどのものです。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

ロケーションも悪く建物の間に無理やりに造られた露天風呂で開放感もなく、
外を覗いても川が流れているだけでした。
さびれている感じではなく寂しさを感じます。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

浴室に備え付けられている檜製の腰掛けと桶は
それなりに雰囲気を醸し出してくれて好印象だ。
シャンプーなどもとり揃えられ手ぶら入浴が可能です。

榊原温泉 湯元榊原館【温泉奉行所】

評価について、
源泉風呂に関しては上質な硫黄泉がかけ流されていて
文句なしの5つ星なのですが、

露天風呂の消毒臭が気になることと、
鄙び感に若干乏しかったことで
総合4つ星とさせていただきました。


展望露天風呂が気になるところですが、
次回のお楽しみとします。

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温泉の場所 三重県 榊原温泉 湯元榊原館の地図【温泉奉行所】
三重県 榊原温泉 湯元榊原館の地図【温泉奉行所】
コメント 神をも感じるほのかな硫黄の香りが心地よい温泉
温泉の特徴 アルカリ性単純温泉含硫化水素/32.5℃→31.2℃/230L毎分/pH9.4
適応性

神経痛・筋肉痛・慢性消化器病 他

営業時間
09:00〜20:00 入館は19時まで
料金
大人 1,000円
子供 500円 
平日(月〜金)は、大人 1,500円で展望露天風呂「天つ木の湯」も利用できる。
割引情報
入浴施設
大浴場・男女各1(源泉風呂・露天風呂付随)、露天風呂男女各1、家族露天風呂2、身体障害者用露天風呂1(浴槽は掛け流しと加温循環がある。)
備品等 シャンプー・リンス・ボディーソープ・鍵つきロッカー・ドライヤー・館内着(ゆかた)・綿棒・化粧品・ブラシ・アルカリイオン水
駐車場 あり、無料

連絡先

【所在地】 三重県津市榊原町5970
【電話】 059-252-0206 
【FAX】 059-252-1705
アクセス 車:伊勢自動車道久居ICから国道165号線約10km約20分
公共機関:私鉄近鉄大阪線榊原温泉口駅→タクシー約10分
お気に入り度
塩素消毒臭度  12345(源泉風呂)012345(露天風呂)
温泉の公式HP 湯元榊原舘公式HP
温泉情報
入湯日付 2016.4.1(修正)
2007.12.29
2006.11.12


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