入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】
(しおのはおんせん やまばとゆ)



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ゴールデンウィーク前半、平日の二日間がオフとなり
近くで宿泊できる秘湯はないかと検索すれば…、
奈良県の入之波温泉『山鳩湯』、早速宿泊の予約電話をしてみます。

温泉サムライ:『あの〜、宿泊の予約なんですが…、』
宿の方   :『いつですか?』         
温泉サムライ:『今日なんですが…?』      

やっぱり無理でした。
ということで日帰りでもいいから行ってみよう!
奈良県『入之波温泉』へ向けて車を走らせます。

奈良県川上村は近畿のキリマンジャロ?大台ヶ原の北西部に位置し、
大変山深く、村の人口も1500人前後と大変な過疎地である。
コンビニや気の利いた飲食店などなく昼食を食べ損ねる始末。

昼食は宿でも戴けるということで
山間のくねった道を走り抜け、暗いトンネルをくぐり抜け
ダムの上を渡ったその先にありました。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

ダム湖の畔に佇む温泉一軒宿は道路からその全貌がまったく見えない。
どこに温泉建て屋はあるのかと探したら、
道路から下の急傾斜地に這うように建てられた大変趣のあるものなのです。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

入口からいきなり急な下り階段で迎えてくれるコチラの宿、
トントントンと階段を降りたところに玄関受付がありますね。
受付前にはイノシシの剥製など飾られ良泉の予感です。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

日帰り入浴をお願いし、さらに階段を下って浴室へと向かいます。
バリアフリーなんてどこ吹く風、どこまでもどこまでも階段を降りていくよう。
なんとか男女別浴室入り口前に到着します。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

大変簡素な浴室入口をオープンすれば板張りの素敵な脱衣場が目の前に現れる。
樹脂製の脱衣かごが雰囲気を若干悪くしている感はあるが、
まずは入湯準備を整えることに。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

貴重品は有料コインロッカーの使用を余儀なくされるが…、
まっ、ここは盗難事故のないように。
さて、内湯の引き戸を静かに開けます。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

おおっ、こいつはスゴイ。
床や壁は総板張りの内湯には変形湯船に析出物タップリ付いている。
浴室内は新鮮な温泉にしか感じない鉱物由来アロマがタップリ充満しています。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

しかも誰もいない貸切状態にて湯を頂きます。
茶色く色付く湯船の中は深さや形状は分かりません。
ステンレス製手すりが設けられているのでここから入湯です。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

うん一段段差がある、結構な深さのある湯船はヘソの辺りまでありますね。
源泉かけ流しのコチラの湯、実測温度は40.3度と若干ぬるめで長湯が楽しめる。
ぬるいけど、なんだか肌に優しい刺激を感じます。

肌に泡付きはないけれど、
これは温泉に含まれる炭酸成分による刺激だろうか。
わずかに感じるツルすべ感と塩分の作用でシットリ感がコラボ。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

湯船に付着する析出物は
湯に含まれる大量のカルシウム分によるもので
その自然が作り出す造形美はすばらしい。

湯船の壁際に、元打たせ湯だったのか
天井付近から湯が流されているが
今は波板に覆われしぶきが散らないようになっていた。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

泳げるほどの深さ、広さを兼ね備えた内湯を堪能した後は
窓越しにチラ見えしている露天風呂へと向かうことに。
ドアを開けて外に出ると爽やかな風が肌を撫でてくれた。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

眼下にダム湖が広がる奥深い景色の中、
ワイルドな木製湯船が茶色い湯を溢れさせ迎えてくれる。
山間の静寂な空間に湯が流れる音が響いています。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

お湯は内湯と同様源泉かけ流し。
塩素臭や腐敗臭なんぞまったく感じない極上湯は
実測温度37.2度とかなり温めの湯です。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

お湯の供給源を見てみると、
内湯湯船のオーバーフローがそのまま注がれる仕組みです。
新緑の山の香りに包まれて浸かる温泉はやっぱりいいですね。

もともと木製湯船ではあるが
温泉の析出物によって岩のように変化しています。
ふと谷間を覗いてみれば…、これはすごい。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

温泉が流れ去るその湯道には巨大な析出物が造形されている。
絶え間なく流れ去る源泉とその造形物を見ていると
北海道の『二股ラジウム温泉』にあるラジオシンターを思い出した。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

優しく注ぐ陽射し、新緑の爽やかにそよぐ風の音、
時折聞こえてくる山鳥の声、そしてこのすばらしい源泉かけ流し温泉。
そのすべてがブレンドされこのすばらしい入之波温泉が作り出されているのだろう。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

湯上がり後、源泉の湧き出る井戸端へ寄り道します。
以前の脱衣場跡?の様な板張りを通り抜け、
裸足で歩くには少しチョットホコリっぽい通路を進むと、

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

ありました。
源泉が汲み放題というコチラの湯、
実測温度は38.6度と内湯よりぬるい目だ。

湯船に投入する際、若干加温しているかもしれないが、
このすばらしい源泉は温泉フリークはもちろん万人に愛されるに違いない。
源泉をゴクゴクゴクっ、昼食がまだだからお腹がすきました。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

さらにチョット寄り道、休憩処へ。
大きなガラス窓に囲まれた空間は明るく
ダム湖が見渡せる風光明媚な空間だ。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

壁には著名な方のサイン色紙が張り込まれ、
とっても静かだがなんだか寂しい感じがした。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

さて、遅い昼食を頂くことにします。
フロント奥にある食事処は、板張りの大広間でゆったりしています。
メニューを見ながら『お勧めのメニューはありますか?』と訪ねたら、

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

宿の方:『かも鍋(3200円)がおすすめですよ。』
温泉サムライ:『ではあまご釜飯をお願いします。』
湯上がり後、汗まみれになりながら鍋は食べられないですよね。

注文を受けてから釜飯を茹でるということで若干時間がかかると告げられ、
しばらく待つことに。
スマホの電波もかろうじてセーフ、時間をつぶします。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

固形燃料に火が灯され釜飯から湯気が噴き出しています。
火が消えたらできあがりということでさらにお預けです。
香ばしいお焦げの香りが漂いやっと出来上がり。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

蓋を開けると、あまごは躍動感あるくねった形で登場です。
まんべんなくよくかき混ぜ、あまごの身をほぐします。
淡泊なあまごの身とお焦げご飯がとってもマイウでありました。

入之波温泉 山鳩湯【温泉奉行所】

帰り道、奈良県桜井市にある談山神社へ寄り道です。
ここは中臣鎌足が祭られる奈良時代に建立された元寺院です。
ココの十三重の塔が見たくて寄りましたとさ。


川上村周辺でお泊りをお考えの方へ。
ご予約は宿へ直接するよりも
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おためしあれ。

温泉の場所 入之波温泉 山鳩湯の地図【温泉奉行所】
入之波温泉 山鳩湯の地図【温泉奉行所】


コメント ダム湖湖畔にある一軒宿は源泉かけ流し温泉の極上湯
温泉の泉質

泉質:炭酸水素塩泉/源泉温度39.6℃/成分総計4907mg毎kg/遊離二酸化炭素768.3mg/湧出量500リットル毎分(自噴)

適応性 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、慢性婦人病、ヒステリー、冷え症、うちみ、ねんざ他 9種類
営業時間
日帰り入浴10:00〜16:00 
(木曜定休日)
11月〜3月末まで 火曜日・水曜日 (祭日・正月・連休は営業)
4月〜10月末まで 水曜日 (祭日・連休・お盆は営業)
料金
日帰り入浴
大人800円
子供400円(0〜小学生)
宿泊:1泊2食付11,880円〜(要予約)
割引情報
入浴施設
男女別内風呂各1、露天風呂あり、サウナなし
備品等 リンスインシャンプー、ボディーソープ、無料休憩所

連絡先

〒639-3611
奈良県吉野郡川上村入之波
TEL:07465-4-0262
FAX:07465-4-0209
アクセス 公共機関:近鉄八木駅又は大和上市駅からバスで 湯盛り温泉杉の湯で下車。 乗り換え、入之波行き終点下車。上市駅から約1時間10分
車:南阪奈自動車道 葛城ICから約90分
駐車場 12台あり(無料)
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345 源泉かけ流し
公式HP 入之波温泉山鳩湯HP
温泉情報
入湯日付 2015年4月27日(月)晴れ


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