信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】
(しがらきおんせん たらおのゆ)



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滋賀県の信楽町は
日本六古窯(にっぽんろっこよう)のひとつである信楽焼のふるさと。
日本六古窯とは(瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前)の六大陶器の産地だ。

近くには本能寺の変の際、
徳川家康が尾張まで逃げたという伊賀越えの道もあって歴史も深く山も深い。
そんな山深い山中にある「信楽温泉 多羅尾乃湯」を今回はご紹介いたします。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

信楽町を貫く国道307号線沿いにはたくさんの信楽焼を扱う陶器店が軒を並べ、
店先にはおびただしいたぬきの焼き物が展示販売されていて
一種独特の雰囲気を醸し出している。

私の感ではあるが、
この並べられた陶器のたぬきは、
信楽町の人口よりも多いのではなかろうか。
そんなことを考えながら一路信楽温泉を目指す。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

ただでさえ山深き信楽町からさらに山奥に佇む信楽温泉は標高600mに位置し、
三重県と京都府の県境に近く、
まさに山賊が出没しそうな場所にあって、
江戸時代には処刑場もあったという御斉峠(おとぎとうげ)は
とても意味深な雰囲気を漂わせている。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

ゴルフ場の施設内にあるという温泉は
そんな山奥にあるとは思えないような近代西洋風のモダンな建物で
どこぞの美術館の様な面もちである。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

周囲は最近降った雪が溶けずにそのまま残っていて、
とてもきれいな雪景色が広がっていた。
それもそのはず、ここ信楽町は近畿でも屈指の気温が下がる地。
氷点下10度近くなることもある極寒の地だ。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

本日晴天ではあるが、気温は3度ぐらいでとても寒く、
勘定奉行(妻)の口からは「寒い」と言う言葉しか発しない。

まあ温泉は寒いときに入湯してこそ値打ちがあるというもの。
あたたかい温泉はもう目の前にあるので入湯がとても楽しみです。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

エントランスは美術館のようなガラス張りで
中庭にある池が一望できる開放的な空間。
受付で入湯料金1000円を支払い入場する。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

ここは無料貸し出しのバスタオルと、
持ち帰り可のフェイスタオルが付いてくるので手ぶら入浴が可能だ。
貴重品がある場合は受付横にある暗証番号式貴重品ボックスへ預けるといいだろう。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

暖簾をくぐって初めて靴を脱ぎロッカーへ収める。
脱衣場の規模は大きくはないが、きれいに清掃され落ち着いたスペース。
静かなオルゴール系のBGMも流された心安まる脱衣場だ。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

こちらの脱衣ロッカーはなんと今時珍しい有料の100円。
いつものように100円リターン式という感覚で硬貨を投入してしまった。
脱衣かごも用意されているのでコチラを活用したいものです。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

内湯は半温室的な構造で、壁の半分はガラス張りに加え、
湯舟上部の天井部分までもがガラス張りでとても開放感溢れる内湯である。
また、脱衣場から内湯に入る床面には湯がさりげなく流されていて、
足元もあたかかく細かな配慮が施されている。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

内湯には長方形の主浴槽にテーマ湯として入浴剤が投入された小さい湯舟、
2つのジェットバスに高温サウナと釜風呂(ミストサウナ)、
サウナ用水風呂などと標準的な設備であるが、
天窓からの採光を取り入れるなど斬新な設計が手に取るように感じられる。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

主浴槽は実測温度43.1度とちょっと熱い目の湯が張られてるので、
関西人には敬遠されるかもしれないが、
メリハリのある入湯が楽しめよう。

そんな熱めの湯は源泉温度30.7度の湯を沸かして循環濾過滅菌を施しいるが、
塩素の匂いも控えめであまり気にならずゆっくりと湯を楽しめる。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

無色透明で若干ツルツル感を感じるその湯は
お肌を優しく包み込んでくれる美人の湯。
おそらく重曹成分由来のものであろう。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

その隣にある薬湯は「蓬湯」(よもぎゆ)ということで、
湯は毒々しい緑色ではあるが、
そんな色に反して湯からはやわらかい入浴剤の香りが漂っている。
温めの湯でゆっくり入浴できるので外の景色を眺めつつリラックスできた。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

十分からだが温まったところで露天風呂へと進みます。
外は晴れたり曇ったりの天気ではあるが、
強風で湯舟からの湯気が巻き上がっている。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

まずは一番近くにある白く円形のジャグジー風呂へ飛び込んだ。
温泉使用のジャグジーではあるが、若干塩素臭が気になる。
前面には奥行きのある景色が広がっていて、
目前にある半凍結した池には水鳥がたくさん浮かんでいたのが印象的だ。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

そこから階段を下りると円形の岩風呂がある。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

湯は同じ温泉使用の循環湯ではあるが、袂には人工の沢で自然を演出。
池に浮かんでいるカルガモやマガモもじっくりと観察できるのだ。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

他には打たせ湯もあるが、手すりに氷柱がぶら下がった強風の中、
あまりゆっくり楽しむことはできなかった。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】
(洋風の浴舎)

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】
(用途不明のオブジェ?)

露天風呂にある意味不明なオブジェを眺めたり、
洋風の浴舎を望みつつゆっくりと露天風呂での湯浴みは、
ひとときの至福な時間を堪能できた。

湯上がり後、ゴロっと横になって眠りたいところだが、
コチラの施設には畳敷きの休憩所などなく、
わずかにフロント前にあるソファーで休息するしかできないようだ。

併設されたレストランでは食事も堪能することが出きるそうだが、
貧乏サムライが気軽に利用できる料金ではなさそうなので今回は利用していません。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

評価について、
近代美術館のような温泉施設で斬新ではあるが、
温泉は循環加温式の平凡な単純泉。

信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】

しかし、とても静かな周辺環境や露天風呂の景色、
ゆっくり入湯できるよう工夫された浴室は勘定奉行(妻)も唸らせるほどだ。

源泉かけ流しの湯舟でもあれば4つ星の評価もできるが、
現状では3つ星で妥当な線だと思う。

ゴルフ場に併設された温泉ではあるが、
ゆっくりとゴルフや温泉を楽しみたい方にはもってこいの
宿泊施設も用意されているそうだ。

↑コチラから宿泊予約をすると、
ホテルへ直接予約するよりもお安く宿泊できる特典つき。
ぜひお試しあれ。


温泉の場所 信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】の地図
信楽温泉 多羅尾乃湯【温泉奉行所】の地図


コメント とても静かな山中にあるゴルフ場に併設された温泉は、俗世間の喧騒を忘れさせてくれる静寂な空間。
温泉の泉質

単純温泉(弱アルカリ性低張性泉)/湧出量:地下1500mから60リットル毎分/溶存物質921.2mg毎kg /pH7.9 /源泉温度30.7℃ /飲用不可

適応性 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・慢性消化器病・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進など
営業時間
11:00〜23:00 (受付は21:00まで)
無休
料金
平日 大人(中学生以上)/1000円 小人(小学生)/500円 幼児(2歳〜小学生未満)/200円
土・日・祝日 大人/1500円 小人/700円 幼児/200円
割引情報
入浴施設
露天風呂/東湯(岩風呂・ジャグジー・うたせ湯)、西湯(岩風呂・桧風呂・うたせ湯)  
内風呂大浴場/東西共通(大浴場・リラックスバス・テーマ湯・水風呂)
サウナ/東湯(高温サウナ・釜風呂)、西湯(高温サウナ・塩サウナ)
休憩所/ロビー兼ねる
リラクゼーション/エステ(女性限定)マッサージ 共に有料
 
備品等 バスタオル(無料貸し出し後返却)、タオル(持ち帰りOK)シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカーカギ付ロッカー(有料100円)、貴重品ロッカー(フロント前無料)

連絡先

〒529-1821  
滋賀県甲賀市信楽町多羅尾1番地
TEL0748−85−0250
アクセス 名阪国道大内インターより車で20分
名神瀬田西インターより車で50分
新名神信楽インターより車で30分
公共機関:信楽高原鉄道信楽駅よりバスで30分
駐車場 無料
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
公式HP ホテルレイクヴィラのHP
温泉情報
入湯日付 2010年2月5日(金)曇り


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