(しおべつつるつるおんせん)
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北見市にある友人の実家を拠点に ここ数年毎年北海道を訪れていた。 目的のメインは温泉巡りではなく、 トライアル全日本選手権への出場だ。 置戸町にある友人の実家から車で20分ほど走ると 読み辛い地名の留辺蕊町(るべしべちょう)がある。 そこにお目当ての『塩別つるつる温泉』はひっそり佇んでいる。 外観はチョット古いがそれなりの雰囲気をかもし出し、 地元の方を中心にした入湯客で賑わいを見せている。 ![]() (パンフレットの画像) 内湯にはそれなりの湯舟があって 湯はかけ流しで提供されていたが、 ここは露天風呂がお勧めということで 早速露天風呂へと急ぎます。 ![]() (パンフレットの画像) 露天風呂は大きな池のような円形の湯舟があって 青みがかかった透明感のある湯からは 硫黄の香りがたちこめる。 ゆっくり浸かっていると、 硫黄泉なのにアルカリ性の湯からは 名の通りかなりのつるつる感があって 秀逸な温泉だと感じとることができる。 湯口からは滝のようにドバドバと供給される源泉を見ていると、 頭の中からはトライアル選手権のことは完全に忘れ去り、 過ぎ行く時間もとてもスローに感じられた。 背景にある裏山の森林からは 森の香りも感じられ 心身ともにリフレッシュできる温泉である。 コチラの温泉旅館はじゃらんから予約できる。 じゃらんから予約すればかなりお安く利用できるのでお勧めします。 お試しあれ。 ![]() この日一緒に訪れたバイク仲間の友人は 2008年に突然他界してしまった。 この場を借りてご冥福をお祈りいたします。 楽しい思い出をありがとう。 |
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2011.8.2再訪 旭川から国道39号線を東へ3時間。 途中、層雲峡温泉や石北峠越えてなだらかな山岳地帯を抜ける国道沿いには 北キツネ牧場や日本最大の淡水魚イトウが観察できる山の水族館など マイナーな観光施設があるのみでいつも通過してしまいがちな留辺蘂町には なかなか秀逸な泉質を誇る温泉地があります。 ![]() 本日の宿泊地として選んだのが「塩別つるつる温泉」。 15年前に何度か日帰り入浴で訪れましたが本日は初めて宿泊での再訪です。 平成の大合併により常呂郡から北見市へと吸収合併した留辺蘂町は人口1万人の小さな町で、 辺りは麦やトウモロコシ畑が広がるごく一般的な北海道の田園風景が広がる田舎町です。 郡から市へと移りゆく行政区分はそんな田園風景までは変えることはなく 以前のままの町の姿がそこにはあります。 阿寒湖でゆっくりし過ぎたために到着したのが17時を過ぎ、 楽しみにしていた北キツネ牧場もすでに閉園し、 道の駅もすでに閉じられ町の主要な観光スポットは全く見学することができずじまいで そのまま宿へと向かいます。 ![]() 国道から北へ少し入ったところにある「塩別つるつる温泉」は 増築や改築を繰り返した温泉旅館で 新館や別館などたくさんの建物や浴舎が建てられた老舗温泉旅館である。 その敷地内には四季折々の移ろいが楽しめるという木々が植えられ旅人の心を癒してくれる。 ![]() 玄関で靴を脱いで早速チェックインを済ませると、 二階にある和室部屋へと案内された。 ![]() 若干湿度を感じるが綺麗に清掃された室内はとても静かで、 窓越しからは奥行きのある景色が広がっている。 さて、今回は一泊朝食付きで予約しいましたので、 夕食は近くにあるレストランで食べようと計画していたがすでに閉店(倒産)していました。
周辺には飲食店がほとんどなく名物料理を食べ損ねた我が温泉奉行所一行は、 コチラ温泉旅館の食堂で個別に注文すれば食べられるということで早速向かいます。 メニュー数はそれほど多くはないけれど、 それぞれ食べたい物を注文できたので良しとします。 食事後はフロントの方がおすすめしてくれた近隣にある池を訪れることにした。 この池ではなんと8月というのに蛍が乱舞しているというから驚きです。 とは言っても北海道ではこの時期に蛍を楽しめるのかもしれないが、 私たちは6月にすでに観賞していたので今年2度目の蛍にとても楽しみです。 蛍保存会のみなさまがテントを張って受付しています。 もちろん無料なのですが、芳名帳に名前と住所を記入して早速蛍の池へと向かいます。 周囲はまだうっすらと明るく蛍が飛ぶにはもう半時間後というが、 池の畔には小さな光を放ちたくさんの蛍がピカピカとお尻を光らせ迎えてくれた。 関西の蛍とここの蛍のヒカリ方に違いがあってとっても新鮮。 北海道の蛍は点滅スピードがとても速くてなんだか少し忙しないのです。 季節の移り変わりが早いせいなのかどうか分かりませんが、 土地が変われば虫達の性質も変わるというのは人間も同じかもしれませんね。 ![]() さて宿に戻ればお待ちかね温泉へと向かいます。 コチラの温泉旅館は大浴場に露天風呂がある浴室と 少し離れた場所にある内湯のみの「竜神の湯」があって、 まずは前者の大浴場へと向かうことにします。 ![]() チョット昔風のヘルスセンター的な休憩室や脱衣場はなんだかとても懐かしい空間で 浴室から漂ってくる硫黄の香りも手伝って以前に訪れた記憶も少しずつ蘇り、 逸る気持ちを抑えて浴室へ向かいます。 ![]() 内湯大浴場は大きなガラス窓が目を引きます。 大きな湯船には わずかに白く濁った透明感のある湯が満々と満たされ湯船からは 縁から湯が溢れ出ています。 ![]() ザザっと体を洗い流して湯船へと体を沈めていきます。 いろんなことが頭の中で回想するなか浴室内は硫黄の香りに満ち溢れ、 湯船に浸かった瞬間身体の表面はすべすべの膜に覆われすこぶる気持ちよい。 ![]() お湯の温度は万人向けの実測41.6度とゆったりできる温度に調節されのんびり湯を楽しめます。 源泉かけ流しの100%天然温泉ということなんですが、 昔に入湯した記憶と少しなのですがツルツル感が違うような気がしてならない。 わずかにこのツルツル感が弱くなっているような感覚が一瞬肌を通して直感しました。 ![]() 気を取り直して屋外にある露天風呂へと向かいます。 夜間ともなると北海道の夜は涼しさを通り越し若干肌寒さも感じさせ、 温泉の楽しみを倍増させてくれます。 ![]() 塩別川を渡った向こう岸に、 森林の袂に抱かれた露天風呂は今も変わらず同じ趣を感じさせてくれた。 ![]() 以前は木製だった湯口は石製となって大量の源泉がそそぎ込まれています。 少し熱めの湯が満たされた湯船はもちろんかけ流し。 ![]() 森の何とも言えぬ緑の香りに混じり温泉が放つ硫黄の香りと相まって そのリラックス効果が倍増したコチラの露天風呂に感動を覚えます。 野外の新鮮な空気と森の静かな空間で時間を気にせず タップリ温泉を楽しめるのはこの上ない幸せを感じる瞬間でもあります。 ![]() 露天風呂で話したおじさんは今さっき、 稚内から10時間かけてこの宿に到着したそうです。 私は明日、稚内へ向けて出発するといった話をしながらのんびり温泉を堪能したのです。 ![]() 明朝、いつものごとく早く目が覚めた私は 昨日入湯できなかった『竜神の湯』を目指します。 大浴場とは別棟にあるため廊下の案内板頼りに浴室へ向います。 ![]() とても小さな脱衣場に同じく小さな浴室ではあるが、 宿の方いわく『つるつる度が濃いですよ』というから楽しみです。 ![]() もともとひとつだった湯舟を中央で仕切って男女に別けたような浴室ですが、 窓も大きく開放的で奥行きを感じる景色が広がる浴室はそんな狭さをあまり感じさせません。 明るい色のタイルが貼られた浴室内には源泉がかけ流された湯舟がひとつ。 早速入湯です。 ![]() わずかに濁る硫黄泉は大浴場の湯と見た目に変わりなく、 硫化水素系のゆで卵に似た香りが辺りに漂います。 湯舟に舞っている白くて柔らかな湯の華を確認しながらジワリと入湯です。 ![]() 確かに内湯で感じたつるつる感よりも若干濃厚でしっとりしているが、 以前に入湯して感じたものとはやはり別物の様な気がする。 一応宿の方にも確認するも源泉は以前と変わっていないと言います。 ![]() いろいろと検証してみると、 体を石鹸でよく洗ってから湯に浸かってみれば、 石鹸のアルカリ分と湯に含まれるつるつる成分が反応するのかしないのか、 すごいツルスベ感を享受できました。 ![]() 当時に感じたヌルヌルスベスベ感はこういった要因で過剰に感じてしまったのかもしれませんね。 もう訪れることはないものと半ば諦めていた温泉地でもあったので この達成感は一生の宝物となりそうです。 ![]() 朝食のバイキングも朝から新鮮な甘エビやイカ刺しまで提供されていて なかなかおいしかったですよ。 ![]() 宿をチェックアウトする時に稚内までの所要時間をうかがってみた。 『3時間ぐらいで着きますよ』だって。 地図上では約350Kmの下道なのですが、 単純に考えて平均速度120Km/hで走行する計算に…。 ![]() 道内の方でも稚内へ行ったことのない人がたくさんいると聞きます。 結局、宗谷岬に到着したのは8時間後の17時頃でした。 途中寄り道はしたけれどこれぐらいはかかりますね。 ![]() ここまで読んで頂いた皆様にだけお伝えします。 塩別つるつる温泉へお泊りをご検討されている方は じゃらんにおいて無料で空室確認ができる機能がお勧め。 煩わしい電話での問い合わせは気が引けるあなたにお勧め。 宿泊料金も正規料金よりお安く泊まれる特典も掲載されるなど 私はいつも確認してから宿泊予約しています。 時には 楽天トラベル【塩別つるつる温泉】 においても 格安プランや高還元ポイントがゲットできるので あわせてチェックしましょう。 ↑空室確認もWeb上で瞬時にわかるすぐれもの 一度お試しあれm(_ _)m 最後に、当温泉地を訪れるにあたり、 もうひとつの私の目的は、 亡くなった私の友人の実家を訪問し菩提を弔うこと。 その願いも達成できたことをこの場をお借りして銘記させて頂きます。 |
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 硫黄泉とアルカリ泉のコラボレーションは最高の一湯だ。 |
温泉の泉質 |
野村5号井と野村7号井の混合泉 |
適応性 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻樺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、尿病、慢性婦人病、きりきず。禁忌症:下痢の時。適応症:糖尿病、痛風、便秘など |
営業時間 |
8:00〜21:00 年中無休 |
料金 |
大人500円 小人200円 |
割引情報 | |
入浴施設 |
男女別内湯各1、露天風呂が1、別棟に内湯『竜神の湯』男女別各1 |
備品等 | ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー、タオルなし |
連絡先 |
北海道常呂郡留辺蘂町字滝の湯201 TEL:0157−45−2225 FAX:0157−45−3097 |
アクセス | 公共機関:JR石北本線留辺蘂駅から北見バス温根湯行きで終点から8km。宿泊は温根湯バス停より送迎あり要予約 車:旭川から北見方面へ国道39号で123km |
駐車場 | あり、無料 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 |
公式HP | 塩別つるつる温泉のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 1995年8月3日(木) 1996年8月2日(金) 最終入湯日:2011.8.2(火)〜2011.8.3(水)晴れ |
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