2020年はコロナウイルスの流行り年。
ツアーに行くか行くまいか、思案した挙げ句に決めました。
恒例『温泉文化を探るツアー2020』出発です。

ツアー初日は朝5時出発、
新名神−新東名を経由して向かった先は、
弘法大師ゆかりの温泉地『修善寺温泉』

言い伝えによるとこの温泉、
弘法大師が修善寺川の岩を手に持つ密教法具『独鈷杵（どっこしょ）』で砕いたところ
そこから温泉が湧き出したとされている。

今でも修善寺川の真ん中には、『独鈷の湯』として
足湯が残されみんなに久しまれているそうな。



温泉名の由来となった『修善寺』も
807年（大同2年）に弘法大師が創建したと伝えられ、
今もなお温泉街にあって霊験あらたかな場所となっております。

さて、午前中に到着した当温泉地、
日帰り入浴できるお宿やホテルを検索すると、
一軒早くて安くて入浴できる民宿を見付けたのでそちらへ向かいます。

温泉街の少し離れた場所にあるコチラ『民宿福井』
『露天風呂が自慢のお宿』と言うキャッチフレーズでとても楽しみ。
車を宿の駐車場ヘ停めてレッツゴー。

宿は正面にある建物ではなくて
奥にある赤い鳥居の横の石段を上がった場所にあります。
先の見えない右カーブの石段がどこに向かうのかワクワクドキドキ～



外観はリフォームされたのかとてもきれいで好感が持てますね。
入浴料金はなんと300円というから格安。
靴を脱いで女将さんに料金を支払って奥にある浴室へと向かいます。

離れにある浴室は、宿から一度外に出て別棟へ。
そこから階段を昇れば浴室入口です。
別棟もとてもきれいですね。



良質温泉宿には必ずある動物のはく製（温泉サムライ格言）。
ここにもありました。
階段上には鹿の剥製が掲げられ良い温泉の予感です。



急に温泉旅館らしくなってきたか？
古めかしく感じるガラス引き戸の脱衣場入り口。
ガラガラガラっと引き戸を開けるとそこは脱衣場だ。

チョット薄暗さは感じられる脱衣場ですが、
民宿の域を超える大きさでゆったり着替えができますね。
準備を整えて内湯扉を開けます。

開放感を感じる浴室には変形四角型の湯船がひとつ。
湯船からは湯気が立ち上り、浴室はその湯気に満たされて幻想的です。
窓からは庭に咲き誇る梅の花が温泉に添えられ付加価値をアップしているよう。

かけ湯を存分にし湯船へとこの身を委ねます。
無色透明ほぼ無臭の若干アルカリ性を感じる温泉は、
泉質アルカリ性単純温泉で軟らかいくお肌を包みます。



わずかに塩味を感じますが、
ほぼ無味と言ってもいいだろう。
実測温度は40.8度、外の梅を愛でつつのんびり湯を楽しみます。



循環加温された湯船ではありますが、
一部源泉？が注ぎ込まれかけ流しが実現されている。
注がれる湯の温度は実測41.8度です。



一人で貸し切り湯を堪能するも、
浴室内の湯気で若干のぼせ気味なので、
屋外にある露天風呂へと移ります。



見てください、小さいながらなかなかの開放感。
手作り感タップリの岩風呂に梅が咲く庭園が奥へと伸びています。
ヒンヤリとした外気にふれながらの入湯はヤッパリいいですね。



コチラも循環加温湯ですが、幸い消毒臭はあまり感じません。
湯には微細な泡が感知できますが何の泡なのか？
湯の温度は実測40.8度と内湯と同じです。



湯上り後は、いっぷくできるスペースも充実しています。
300円で好きなだけ温泉を堪能できて、さらにソファーでくつろげる。
こんな温泉近所にはありませ～ん。流石は湯の町『修善寺温泉』ですね。

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