![]() |
温泉奉行所>新潟県の温泉>栃尾又温泉 自在館 |
2021年3月『吹割の滝を目指して温泉巡りツアー』出発です。 本日ツアーの二日目、目指す宿泊地は栃尾又温泉『自在館』 ラジウム温泉として有名な宿なので楽しみです。 ![]() 野沢温泉外湯めぐりで時間を費やしたので、時間が押し気味。 それにしても国道252号線のわきにはすごい雪、が積み重なっています。 除雪されなければ道路は通行不可なんでしょうね。 ![]() ここは栃尾川沿いに佇む標高450メートルの山の中、 さらにここから奥にある『駒の湯山荘』は、 冬季は閉鎖された雪深い地なのである。 ![]() 約400年続いているというコチラお宿、 湯守も25代目とその歴史が感じられます。 到着時刻が予定より遅れましたが、宿へと入館します。 ![]() 古いブラウン管テレビがテーブル代わりに利用され、 囲炉裏などあって良い雰囲気が漂う館内、 ソロ旅行者も積極的に受け入れてくれてありがたいです。 ![]() 一角にある小部屋にて作務衣など好きなお色を選んで…、 館内用の靴下やアメニティーグッズもかなり充実しています。 一通りそろえたら客室へと向かいます。 ![]() 本館から指定された客室がある大正館は、 道路を挟んだ向こう側の建物なので、渡り廊下を歩いて渡ります。 館内は迷路のように廊下が四方に続いております。 ![]() さらに、近隣にある二つの旅館『宝巌堂』と『神風館』は 廊下や階段で繋がっているためさらに複雑になっています。 三つの旅館を繋げてどうするの? ![]() それは旅館三軒で浴場を共用しているから。 すべて屋根付きの廊下で三つの旅館が繋がっているらしい。 なかなか面白いシステムなのです。 ![]() 案内人がいないので地図を見ながら館内廊下をしばらく歩いた気がする。 説明ではこのあたりの客室だったと思うのですが、 ありました。 ![]() 廊下と障子一枚隔てただけの和室のお部屋は 古臭いけれどモダンにリフォームされ温かみを感じます。 赤いソファーにロッキングチェアもアクセントで良きかな。 ![]() コチラ大正館の客室にはバスやトイレはなく 窓もなくオマケに部屋の鍵もないけれど、貴重品用金庫はありました。 早速浴衣に着替えて館内探索と温泉へと向かうことにします。 ![]() 囲炉裏の奥にある落ち着いた空間にはストーブが焚かれ暖かい。 こんなシックな雰囲気に引き込まれるのだろうか、 若い湯客が多く訪れているように感じられます。 ![]() 玄関近くの一角に、貸し切り湯の予約票が掲げられています。 3か所ある浴室を45分間貸切ることができるが、 すでに結構埋まっているようです。 ![]() 初めに向かったのは『うえの湯』 旅館から木造トンネルを抜けると奥に立派な建物にある。 そこにある『うえの湯』『おくの湯』は時間によって男女が入れ替わるので注意です。 ![]() 右が『うえの湯』左が『おくの湯』の入り口。 『おくの湯』は2015年に新設された浴室で新しいお風呂が楽しめるそうだ。 まずは男湯の『うえの湯』から調査を開始。 ![]() ラピスラズリのような色合いのタイルが張り込まれた二つの湯船、 大きい方が、栃尾又1号泉の源泉がかけ流されたぬる湯のラジウム泉。 小さい方は循環加温式の加温された湯船は上がり湯として利用されている。
大きい湯船は実測温度33.8度とぬるく冬のこの季節、 入泉するにはちょっと冷たいかも。 放射線量は0.17マイクロシーベルト(参考値)と測定されました。 普段の線量の約2倍ほどラジウムが出ていることを確認した。 測定器の校正を行っていないため目安の数値となります。 ![]() 沸かし湯も源泉が使用されているということで、 計った実測温度は42.4度と適温の湯。 低温の源泉湯との交互入浴がとても気持ち良かったです。 ![]() 次に向かったのは栃尾又温泉を代表する霊泉『したの湯』 したの湯ということだけあって、62段の階段を下へ下へと降りてゆきます。 浴室が一日ごとに男女が入れ替わるので注意しましょう。 ![]() 趣のある木造下り階段をゆっくり降りてゆきます。 少し暗めの照明なので踏み外さないように。 脚立が出しっぱなしなので倉庫に仕舞った方がよろしいかと…。 ![]() 脱衣場前の空間には『飲泉処』もあって雰囲気良し。 夕食時のこの時間、ほぼ入湯するものもなく 静寂なそしてゆっくりと流れる時間を味わえるのだ。 ![]() 脱衣箱のみが設置された脱衣場は共同浴場のような佇まい。 みなが食事に行っている間に独泉できるかも。 準備を進めて浴室へ。 ![]() 小さな照明に照らし出されたタイル貼り湯船がぼんやり目に映る。 サワサワと流される湯の落ちる音だけが静かに響いています。 淡い湯気に満たされた内湯空間はホルミシス効果が期待できるかも。 ![]() 栃尾又1号泉使用の湯船は無色透明ほぼ無味無臭の実測温度37.2度 一度入湯してしまうと出られなくなる不感の湯なのであります。 湯船内にはパンチングパイプが配管されていてそこから熱い湯が供給されていた。 ![]() 気になるラジウム線量は実測0.12マイクロシーベルトと低め。 測定器の校正を行っていないため目安の数値となります。 どこで測定しても数値にあまり変化がありませんでした。 ![]() 左端にある小さな湯船は循環加温式の上がり湯で、 この湯船で身体を温めてから湯から上がるそうです。 いつまでも入っていられる湯船は夕食タイムをも忘却しそう。 ![]() ゆっくり入泉し過ぎて食事の時間を少し過ぎてしまった。 18:30から夕食でしたが18:40に食事処へ到着、 川魚を炭火で焼いた香ばしい匂いが漂っています。 ![]() ![]() カウンター席のような場所に案内されて、 提示されていたお品書きやドリンクメニューを読んでいると すぐにお料理が運ばれてきます。 ![]() 郷土料理にこだわる夕食は、 地元の食材をふんだんに使用した内容となっていて、 優しい味付けで素朴な料理はさらなる健康増進につながりそうだ。 ![]() といいながらも夕食のお供は『秘湯ビール』 このビールは「日本秘湯を守る会」限定で提供されるビールで、 奥入瀬の源流水で生まれた地ビールは麦芽本来の味が生かされて飲みやすい。 ![]() ご飯はもちろん魚沼産コシヒカリが提供され、 素朴なおかずに贅沢な銀シャリでバランスが取れています。 デザートも過度に甘くなくおいしくいただきました。 ![]() 食後や入泉後にはエスプレッソが無料で頂けるサービス。 いつでも頂けるけれど飲み過ぎて夜中、寝られなくなるかも。 飲み過ぎには注意です。 ![]() 食事後は貸切露天風呂『うけづの湯』へ。 「うけづ」とは、対岸の山の名前だそうで、 湯の沢川の渓谷美と自然の風を肌に感じながら入浴できるという。 ![]() こじんまりとした脱衣場ではあるが、 貸切なのでのんびりと準備が整えられる。 暖房の効いた暖かい空間なので快適です。 ![]() 屋根付きの露天風呂は多少の雨ぐらいは大丈夫ですが、 この季節、かなり冷たい空気が肌に凍みるかも。 すぐに温泉へと飛び込みます。
循環加温式ではあるが、 実測温度40.4度とぬるめの湯が気持ち良い。 ラジウム線量は0.12マイクロシーベルト ![]() 積雪が残る山の斜面を望みつつ、 冷たく張り詰めた空気を身体で感じつつ、 栃尾又の温泉をのんびり堪能できました。 ![]() 続いて貸切湯、内湯の『たぬきの湯』へとやってきました。 たぬきの湯は本館の地下1階部にあって、 貸切湯『うさぎの湯』の隣にあります。 ![]() 大人数にも対応できそうな脱衣場で、 設備や備品も小さな旅館のお風呂と同規模程度ありそう。 就寝前の入浴ということでゆっくりできそうだ。 ![]() 石造りの立派な浴室や湯船は高級旅館を彷彿とさせてくれた。 窓からの雪景色も妖艶に雪が反射して幻想的に映ります。 源泉使用の循環加温式湯船に浸かります。
実測温度は39.7度と若干ぬるめで気持ちよく、 ラジウム線量は0.11マイクロシーベルトとコチラも低め。 弱アルカリ性の温泉なのでお肌を優しく包み込んでくれます。 ![]() シャワーやカランもしっかり装備され、 シャンプーなどもあるのでコチラで頭や身体を洗ったりできますね。 湯船の縁には時計があるので貸切時間の確認をお忘れなく。 ![]() 『たぬきの湯』でゆっくり温まり客室へ帰る道中、 栃尾又の霊泉についての説明があった。 約43年前の雨水が地中のどこかで温度とラドンを獲得してくるらしい。 ![]() 次の日の朝早くに目が覚めたので、 男女の入れ替わった『奥の湯』を目指します。 良い温泉場に必ずある動物の剥製を見つけました。(温泉サムライ持論) ![]() 通路には迷わないように各旅館の名前が掲示されている。 奥に進めば神風館、右の階段を昇れば宝巌堂、左に進めば自在館。 背面に進むと共同浴場の建物へ続いています。 ![]() とっても寒い早朝の5時、 辺りはまだ暗く入泉する者もいない館内はとても静かで寂しい感じ。 昨日は女湯だった奥の湯へ入場です。 ![]() シックな脱衣場は整理整頓、清掃状況もよく、 コロナ対策の空気清浄機や暖房器具も完璧だ。 心静かに準備を整えて浴室へと向かいます。 ![]() エル型の湯船はとても広くて気持ちよく、 大きい湯船は源泉かけ流し、 小さい湯船は上がり湯の循環加温式と基本的に他の浴室と同じです。
『したの湯』を近代化したかのような『奥の湯』は、 実測温度34.7度、ラジウム線量は0.12マイクロシーベルトを測定します。 沸かし湯との冷温交互浴を繰り返し朝食タイムを迎えます。 ![]() 大正館の廊下から、大木に囲まれた気になる建物が見えます。 ここは「栃尾又薬師堂」というお薬師様をお祀りするお堂ということですが、積雪で近づけない。 健康祈願、子宝・安産祈願など、お礼参りされる方が絶えないという。 ![]() 朝食は、夕食のカウンター席と違って窓際のテーブル席。 外の雪景色をめでつつ朝食をいただきました。 栃尾又ラジウム温泉で育ったラジウム納豆と魚沼産コシヒカリがうまい。 ![]() 朝食後も予約していた貸切湯『うさぎの湯』へと向かいます。 うさぎの湯は本館の地下1階部にあって、 貸切湯『たぬきの湯』の隣にあります。 ![]() どこの貸切湯も立派な脱衣場は好感が持てます。 整理整頓や清掃状況もよく、 空調設備も完備しており快適空間。 ![]() 朝陽が積雪に反射して浴室内を明るく照らし、 内湯内に充満している湯気の輝きが増しているよう。 循環加温式の湯船ではあるが静かに入湯します。
温度も低く軟らかい浴感のラジウム泉は、 実測温度38.4度、ラジウム線量0.14マイクロシーベルト 栃尾又温泉最後の湯船なのでゆっくりまったり味わって湯につかる。 ![]() 窓はすりガラスや目隠しが施されているため、 外の景色を望めないが、 積雪のシルエットだけが窓を透かして確認できた。 ![]() ぬる湯で長時間の入湯が可能な栃尾又温泉は、 まさに湯治向け温泉地ではなかろうか。 日頃の疲れが蓄積している方には、かなりお勧めできる宿なのであります。 次は宝川温泉『汪泉閣』を目指します。 栃尾又温泉で宿をお探しの方、 宿に直接予約するよりも楽天トラベルやじゃらんnetを介してする方が ポイントが使えてお安く泊まれることが多いですよ。↓
↑空室確認もWeb上で瞬時にわかるすぐれもの 一度お試しあれm(_ _)m |
||||||||||||||
温泉の場所 | ![]() |
|||||||||||||
![]() |
コメント | 低温のラジウム泉に長時間入湯すれば、日頃の疲れも洗い流してくれそう。 |
温泉の泉質 |
源泉名:栃尾又1号泉/泉質:単純放射能泉/源泉温度35.4度/pH8.6/湧出量104リットル毎分(自然湧出)/ラドン含有量:185×10-10CI/KG(50.9マッヘ)/成分総計272.4mg毎kg |
適応性 | 筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり (関節リウマチ、 変形性関節症、 腰痛症、 神経痛、 五十肩、 打撲、捻挫などの慢性期)、 運動麻痺における筋肉のこわばり、 冷え性、 末梢循環障害、 胃腸機能の低下 (胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、 軽症高血圧、 耐糖能異常 (糖尿病)、 軽い高コレステロール血症、 軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、 自律神経不安定症、 ストレスによる諸症状 (睡眠障害、 うつ状態など)、 病後回復期、 疲労回復、 健康増進 |
営業時間 |
日帰り入浴:11:00~14:00 ※受付13:00まで 定休日:土曜休前日・その他宿指定の特定日(正月、GW、お盆、SW、三連休など)の他にも、お受けできない日が多くございます。 |
料金 |
日帰り入浴(完全予約制)1000円 宿泊:一泊二食付き15070円~ |
割引情報 |
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!
![]() |
入浴施設 |
男女別内湯×3(男女入れ替え) 露天風呂×1(貸切) 内湯×2(貸切) |
備品等 | シャンプー、リンス、ボディーソープ、他 |
連絡先 |
〒946-0087 新潟県魚沼市栃尾又温泉 025-795-2211 電話受付9:00~17:00 |
アクセス | 電車:JR上越線小出駅より栃尾又温泉行きバス30分。上越新幹線浦佐駅より送迎あり(要予約) 車:関越自動車道小出ICから国道352号線で約20分。 |
携帯電話 インターネット環境 |
携帯▲ Wifiあり |
駐車場 | 無料駐車場(約20台) |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345(かけ流し) |
公式HP | 自在館公式HP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2021年3月17日(水)~18日(木)曇り |
|
![]() |
![]() |
---|
Copyright (c)2008-2023 温泉奉行所 All Rights Reserved.