(ゆのかわおんせん ひのでゆ)
残念ながら2011年12月29日廃業したそうだ。
独自の自家源泉を持つ温泉銭湯は激熱のお湯だ。
温泉奉行所>北海道の温泉>湯の川温泉 日乃出湯 |
この日宿泊した旅館の循環式加水塩素温泉に納得できない私は、ネット検索で下調べしておいた銭湯、日の出湯を訪れた。 朝は早朝6時から営業ということで5時に起床し旅館を出発です。 場所は旅館街の東側で目と鼻の先ほどの距離にある。徒歩10分ほどの距離にある函館市営熱帯植物園の向かい側にある。 外観は普通の銭湯ですが、自噴する自家源泉を独自に持つ立派な温泉銭湯です。 |
![]() |
||||
![]() 懐かしい番台 ![]() 脱衣場 |
朝の6時過ぎに銭湯に入場したのですが、すでに地元の方3名の方が入浴していました。浴舎内は昔ながらの番台があって懐かしい雰囲気です。 |
||||
浴室には上下に高低差のある湯舟が2つあり、奥の小さな湯舟は41℃前後の入浴適温の湯、手前はなんと48℃以上ある激熱のお湯で源泉が完全かけ流しで補給されています。 まずは奥のぬるい湯舟で体を温めます。 |
![]() 脱衣場から湯舟を望む ![]() 青系の湯が張られた激熱湯 ![]() 光によってはウグイス色にも見える不思議な湯 |
||||
![]() 旅館のお湯とはまったく違う濃厚な浴感で、 しっかりしたものを感じます。 湯舟にはカルシウムの析出物が棚田のようにビッシリと付着しており、 改めてその泉質の濃厚さを感じさせてくれる。 |
|||||
![]() 源泉の通路 ![]() この土嚢を外すと激熱湯が湯舟へ流れ込む |
源泉からの給湯方法は、源泉井戸から一旦貯湯タンクにお湯をため、湯の温度を下げてから壁伝いにある溝を流れて湯舟に供給されている。 溝から湯舟への給湯口には土のうが置かれており、その土のうを給湯口から外すことにより湯舟の温度調節を行っているようだ。 その溝に流れる源泉温度は50度以上あるので、土のうの取り扱いには注意が必要です。溝のそばには飲泉用のコップが置かれているので飲泉すると、思ったほどの塩辛さはなく「少し濃い目のお吸い物」のような味がしました。 次は激熱の湯舟に挑戦です。 地元の方は5分以上ゆっくり湯舟に浸かって気持ちよさそうですが、私は足を入れた瞬間「あつ!」と口にした。 銭湯の方に聞くと、 初めての入浴者は激熱のお湯に浸かれずそのまま帰る人がほとんどだそうだ。 地元の方の白い目線を感じながら気合を入れて再入湯、熱いのを我慢してゆっくりと体を沈めると、湯舟の深い部分の温度は若干低く、少しの間浸かることができました。 短時間ながら数回入浴を繰り返すと体全体がタコのように真っ赤に染まり、足の甲と手の指先がお湯の熱さでジンジンとしびれます。 地元の方はこの激熱の湯にさらに熱い源泉を注ぎ込みお湯をかき混ぜながら気持ちよさそうに浸かっていました。 北海道の朝は夏でも20度以下で少し寒さを感じますが、温泉入湯後旅館までの道のりを、一人大量の汗をかきながらトボトボと帰る私です。 |
||||
評価について、 大型温泉旅館にはない源泉かけ流しで、濃厚なお湯の力をダイレクトに伝えてくれる温泉。このすばらしいお湯と地元の方に敬意を表して満点の5つ星を付与します。 |
![]() |
||||
温泉の場所 | ![]() |
||||
![]() |
|||||
2009.2.24再訪 ホテル朝5時に起床して窓の外を見るとまだ辺りは真っ暗、 外湯巡りの準備と着替えを済ませて5時30分にホテル雨宮館を出た。 向かうは湯の川温泉の温泉銭湯『永寿湯』だ。 ここは朝5時からの営業と言うことで 外湯巡り計画第1番目の目的地です。 目的地はホテル雨宮館から500メートル以内にあって 歩いても10分ぐらいで到着予定だったが、 函館の歩道や裏道は降り積もった雪が堅く凍結していて その歩く速度は普段の半分ほどの早さになってしまう。 おまけに周囲は日の出前で薄暗く、 土地勘のない住宅地内を荒い地図を頼りに訪ねるのは 少し無謀なのではないかと少し後悔しながらも 何とか5時50分永寿湯前にたどり着いたが…、 なんと営業していない。 営業時間を確認すると、 5時から6時に変更されているようだった。 じっと開店時間まで待っていようかとも思ったが、 函館の朝はとても寒く気温は氷点下5度以下で 銭湯前で待つことはできなかった。 そこで第2の目的地である根崎湯を目指すことにする。 永寿湯からさらに歩くこと15分、 植物園前にある根崎湯へ到着するも、なんと定休日。 仕方がないのでお隣の日の出湯を再訪してみた。 そこには重厚な湯の花が付いた 青みがかった激熱の湯舟があって、 他所からの入湯者はその熱さに恐れおののき 尻尾を巻いて帰ってしまうほどだ。 ![]() 開店早々常連さん3名が早くも入湯している。 激熱湯舟に浸かっている方に聞いてみた。 『今日も熱いですか?』 常連客:『今日はぬるい』という。 油断禁物である。 最初は奥にある低温の湯舟から体を慣らしていく。 ![]() その低温湯舟の温度は実測42.3度 至って普通の温度で気持ちよく入浴できるが、 先程の常連さんが『こっちへ入れ!』と呼んでいるので 気合を入れて入ってみた。 ![]() ゆっくり足から湯舟に浸けていくが、 それほど熱くなくすんなり入湯できてしまった。 温度を測ると実測46.5度 今日はとてもぬるくてゆっくり湯舟に浸かることができた。 常連さんは『今日はぬるくて風邪引きそう』と冗談を言いながら 激熱源泉を注ぎ始めた。 その源泉の温度は実測59.8度あるので 短時間で湯舟の温度は48度を超えてきた。 常連さんも気さくに話をして頂き 温泉の感想や客層の違いなど楽しいお話を聞かせて頂きました。 みなさんありがとうm(_ _)m 久々の激熱ビリビリ温泉に感激して 短時間ながら日の出湯を後にした。 函館周辺で宿をお探しの方、 宿に直接予約するよりもじゃらんや楽天を介してする方が お安く泊まれることが多いですよ。↓ 一度お試しあれm(_ _)m |
|||||
2014.1.28追記 「日帰り温泉 湯めぐり札幌DX」奉行様の情報提供です。 ありがとうございます。 なんと、湯の川温泉の名物的銭湯であるコチラ『日乃出湯』さんが 2011年12月29日をもって廃業したということです。 理由として、 2011年11月頃から源泉湧出量の急激な減少や泉温低下が最大の要因で、 古くなった設備の更新や井戸の掘り直しなど多額の費用も必要だという。 関連記事(2011年12月29日22時51分 読売新聞) 初めて訪れたとき、 激熱温泉銭湯の洗礼を受け 湯の川温泉の奥深さを垣間見たことを思い出します。 日乃出湯さんありがとう。 銭湯で出会った常連さんありがとう。 熱かったあの温泉とみなさんの心は一生忘れませんよ。 |
コメント | 自然湧出する自家源泉を独自に持つここ「日乃出湯」は加水循環滅菌を一切せず生の源泉を楽しむことができる最高の温泉だ。熱いお湯に体を沈めるとアドレナリンも全開となり頭も気持ちよく冴えてくる最高の温泉です。 |
温泉の泉質/泉温 | 含重炭酸土類石膏食塩泉/源泉温度65 ℃ |
適応性 |
リュウマチ、打ち身、ねんざ、婦人病、肩こり、腰痛、神経痛、胃腸病、疲労回復 |
営業時間 |
6:00〜22:00 月曜日休み |
料金 |
銭湯料金 |
入浴施設 |
男女別内湯それぞれ高温と低温の湯舟が2、サウナなし |
備品等 | |
連絡先 |
北海道函館市湯川町3-2-17 TEL:0138-57-8692 |
アクセス | JR函館本線函館駅から日吉営業所行きバスで20分弱、「熱帯植物園前」バス停下車すぐ。 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 |
公式HP | |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2011年12月29日廃業 2009年2月24日再訪 2007年8月30日 |
![]() |
![]() |
---|
Copyright (c)2008-2014 温泉奉行所 All Rights Reserved.