(ゆのみねおんせん こうしゅうよくじょう いっぱんゆ)



温泉奉行所和歌山県の温泉>湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯

湯の峰温泉は秀逸な温泉地であることを示す条件を満たした
温泉情緒タップリの小さな温泉街。

その要件のひとつである「源泉かけ流しの共同浴場があること」は
ここ湯の峰温泉において、
雰囲気タップリの公衆浴場があってその存在価値を高めています。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

そんな公衆浴場は温泉街の中心的施設で外観上、
結構クタビレ系の建物で古き良き温泉侘び寂感を助長しているかのようだ。

受付で温泉施設の内容について聞いてみた。
入浴施設は全部で三ヶ所あってそのひとつは
少し離れた河原の湯小屋にあるあの有名な「つぼ湯」は時間制の貸し切り。

今から入湯するコチラの浴場は源泉に加水して適温に冷ました「一般湯」と
源泉を冷ましてそのまま100%使用した「くすり湯」の二つが
それぞれ独立した浴室で別料金で入湯が可能だという。

つぼ湯を利用すればどちらかの入浴は無料で利用できるそうで、
つぼ湯1時間の利用料金は750円、一般湯が250円、くすり湯は380円だが、
三つを堪能したい欲張りなあなたは1000円を支払えば存分に楽しめるということだ。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

つぼ湯入湯後、誰も入湯していなかった一般湯から堪能することにした。
金属製のロッカーが並べられた脱衣場は
浴室から漂う硫黄の香りに満たされ心地よい。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

支度を整えて期待膨らむ浴室へと向かいます。
鄙びきった浴室内にはツンとした火薬の臭いに似た硫黄の香りが濃厚に漂い、
黒く変色した木製の湯船が大量の湯を溢れさせて迎えてくれます。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

黒く変色しているのは湯船だけではなく、
床や蛇口など温泉に触れるすべての箇所が
成分である硫黄の化学反応によって例外なく腐食していた。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

源泉温度89.6度と高温の源泉を冷ますため、
加水されているという湯船だが、なんのなんの、
これしきの加水ではこの濃厚な温泉そのものの湯力は衰退することなく
ダイレクトにその力を伝えてくれる。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

ツンとした硫化水素系の匂いからピリピリするような刺激のある湯を連想するが、
入湯すると重曹を含んだ温泉はつるつるした感触がとても気持ちよい。
大量の白い湯の華が舞う湯船は入湯するものに感動を与えてくれる。
湯をなめてみると若干塩分をも感じる温泉成分は身体の芯まで温められ汗が噴出してくる。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

実測温度は42.4℃と適温だが短時間の入湯でかなりの満足感を享受できます。
浴室内には窓があるものの、その機能は外の景色を眺めるものではなく、
浴室内に溜まった湯気を排出するためと外光を取り入れる役割を担っているもので、
湯の峰の山並みを楽しめるという期待はないに等しかった。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

スーパー銭湯に慣れ久む若者や都会人には若干抵抗感があるやもしれないこの共同浴場。
その存在価値を今一度見直して生の温泉を楽しむ心を忘れないよう入湯したいものである。

湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】

さあ、次は『くすり湯』へ調査開始!

ここまで読んで頂いた皆様にだけお伝えします。
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湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯【温泉奉行所】
蛇口から供給されるお湯はもちろん温泉だ。

評価について、

源泉を惜しげもなく大量かけ流しで愉しめるコチラの公衆浴場は
宿泊でなくても日帰りで存分に味わえる。
つぼ湯や源泉が湧き出す『湯筒』で作る温泉卵も是非体験していただきたい。

温泉や施設など評価は文句なしの5つ星の評価ですが、
湯の峰温泉において優劣を付けるとなると
不本意ながら4つ星の評価となってしまうか。


温泉の場所 湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯の地図【温泉奉行所】
湯の峰温泉 公衆浴場 一般湯の地図【温泉奉行所】


コメント 趣ある公衆浴場で良質の源泉が格安料金で楽しめるが、若干の加水があるようだ。
温泉の泉質

源泉名:光明湯
泉質:含硫黄−ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉(重曹硫化水素泉)/源泉温度92℃/pH7.8

適応性 リウマチ性疾患・皮膚病・神経痛・慢性婦人科疾患・糖尿病など
営業時間
つぼ湯利用時間6:00〜21:30
公衆浴場利用時間6:00〜22:00
定休日:無休
料金
大人250円
子供130円(12歳未満)
割引情報
入浴施設 男女別内湯1、貸し切りつぼ湯(別料金)、男女別くすり湯(別料金)
備品等 桶、腰掛、更衣ロッカー
温泉くみとり場もあり温泉水を持ち帰ることもできます。
(10リットル100円)

連絡先

〒647-1732
和歌山県田辺市本宮町湯の峰122
TEL0735−42−0074

アクセス 公共機関:JR紀伊田辺駅 ⇒ 龍神バス ⇒ 湯の峰温泉(約100分)
     JR新宮駅 ⇒ 熊野交通バス・奈良交通バス ⇒ 湯の峰温泉(約70分)

自家用車:南紀田辺IC約60km(約70分)
駐車場 100台、無料(民宿瀧よし様横)
お気に入り度
塩素消毒臭度  012345
公式HP 熊野本宮観光協会のHP
温泉情報
入湯日付 2012年8月6日(月)曇り


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