(さくなみおんせん いわまつりょかん)
温泉奉行所>宮城県の温泉>作並温泉 岩松旅館 |
一の坊で存分に湯浴みした後向った先はお隣にある岩松旅館。 歩いても10分以内にある道程だが、 深々と舞い降る雪の中をサムソナイトを引きずる音が寂しく鳴り響く。 ![]() こけし専門店が道中にあるのは ここが宮城県の温泉街であることを思い返してくれる。 そんなことを瞑想しながら間もなく岩松旅館に到着です。 ![]() コチラ岩松旅館は作並温泉において一番の老舗旅館で 当温泉地を開拓した創始者創業の由緒ある湯宿なのである。 なんといってもこの旅館、 混浴露天風呂があるのでいろんな意味で楽しみな温泉だ。 ![]() 昼前のホテルフロントは閑散としているが、 ひとりの若い女性スタッフが明るく笑顔で対応してくれた。 その場で日帰り入湯料金を収め、 カバンと靴をコチラに預けて浴室へと向います。 ![]() 内湯はひとつ下の階にあるが只今清掃中。なので、 本日のメインエベント露天風呂へ長い廊下と階段を経由して進みます。 ![]() 近代的なホテルの建物から、 少しずつ古めかしくそして秘湯感が増してくる道中は なんだかワクワク心を揺さぶられます。 ![]() 緩やかな下り廊下のその先は…、 渓谷のもう最下部辺りまで来ただろうか? 深い渓谷に積もる雪と川のせせらぐ音がリアルに感じられる。 このまま真っ直ぐ進んだところに露天風呂エリアがあります。 ![]() 手前の右側には、渓谷を一望できる寂れた男女別脱衣場があって 今にも崩れ落ちそうな古い木造脱衣場からは 足元を流れる渓流がワイルドに目に映ります。 小さく簡易な木造ロッカーは一応カギ付きなのですがオマケ程度。 やはり貴重品はフロントに預けたほうが安心だろう。 心静かに準備を整え、 露天風呂を仕切るガラスの嵌め込まれたレトロな引き戸を ガラガラガラっと徐に(おもむろに)開けます。 ![]() 渓流に寄り添って奥に続く露天風呂は天候不順が原因なのか若干薄暗く、 しかも渓谷を流れる水の音がなんだか寂しげだ。 水の流れと同方向に吹く風とマダラに積もった積雪を もろ肌すべてで受け止めれば、もう温泉に入らずにはいられない。 混浴露天風呂には女性の姿はありませんが、 細長く伸びる大きな岩風呂と山側に二つの小さな湯船、 さらに下流には川の飛沫を浴びるほど渓流に近い湯船がひとつ鎮座する。 ![]() 先ずは、一番大きな岩風呂の湯船湯尻からゆっくり入湯です。 とっても透明度の高い温泉はわずかにトロミを感じる極上湯。 美人の湯系であろう重曹成分をかなり含んでいるようなまるで化粧水。 ![]() 嬉しいことに消毒など塩素臭さのない純然たるかけ流しで 湯からは淡く甘い重曹の香り漂い、湯気と共に辺りを包み込む。 人泉一体となって心と身体を存分に癒してくれた。 泉温実測44度前後、川の上流方向に向って徐々に温度が高くなり、 注がれる湯は49度と高温なので注意が必要ですが、 源泉が持つ本来の持ち味が存分に楽しめる。 ![]() 積雪が織り成す渓谷美を眺めつつ、 脈々と流れる渓流と立ち昇る温泉の湯気を愉しんだあと 一番下流部にある湯船へと場所を移してみることに。 ![]() (河原の湯) 清掃が終わった直後なのか湯船にはお湯が半分もなくしかも熱い。 実測温度44.8度、蛇紋岩系の緑色した岩がなんともきれいで、 温泉を引き立てているかのように映ります。 ![]() 川の増水時、この湯船は渓流に呑み込まれるのかな? なんて考えながら半身浴を楽しみ、 ゆったり流れる時間の中タップリ温泉を堪能します。 平日の真昼間、温泉を利用するものはわずかに数名。 渓流の水音が響く露天エリアに旅行者らしき女性の方が独りやってきました。 温泉に入るのか…? と思いきや、女性はカバンの中からデジカメをおもむろに取り出し 露天風呂エリアの撮影を始めだした。 と同時に私は湯船の中に隠れます。 なんといっても有名混浴露天風呂なので仕方ないのですが、 立場が逆になればただの変体野郎ですね。 と…、入った湯船はエリア中心付近にある四角い湯船。 ![]() コチラも湯が半分以下でしかもかなり熱いが、 新鮮な源泉が存分に楽しめる。 源泉温度は44度と半身浴にはもってこいである。 さっきのデジカメ女性は写真だけ撮って入湯せずに帰ったみたい。 最後に浸かった湯船は入り口近くにある一番小さな岩風呂。 一人の男性が終始浸かっているこちらの湯、 かなりぬる目の湯は温度40度前後と長湯が楽しめる。 岩盤をくりぬいたようなコチラの湯船、 やわらかい泉質はいくら浸かっていても指先はシワシワにならず、 お肌をしっとりフワフワに仕上げてくれる。 ![]() 日常生活の空間や都会の喧騒から完全に切り離された異空間と、 完全にかけ流された温泉に澄んだ山の空気。 これだけ揃えば日頃の疲れも完全に癒される。 さて、内湯はどうかな? せっかく来たので帰り道、寄ってみることにした。 ゆったりした脱衣場にカゴがたくさんあって開放的。 ![]() 清掃作業も丁度終わったところで早速内湯へ向います。 内湯面積の半分近くを占める変形湯船には ナミナミと大量の源泉が注ぎ込まれ贅沢な完全なるかけ流し。 ![]() 湯船の縁からザンザン湯が溢れ出る。 ガラス窓からは渓谷沿いに建つ温泉旅館も望めて 露天エリアとは違う持ち味で入湯者を楽しませてくれた。 ![]() 湯の温度は42.3度にうまく調整されいつまでも入湯できそうだ。 おっと、あまりゆっくりはしていられないぞ。 山形行き電車の時間が迫ってきたな。 ![]() 昼食として館内にある食事処で蕎麦を食べたが…、 うん、普通のお味で特段紹介することもないだろう。 ![]() 駅から少し離れた作並温泉ではあるが、 電車の時間に合わせて送迎バスの運行がとっても便利なサービスで 日帰り入浴者から宿泊者まで別け隔てなく利用できるのは嬉しいですね。 ![]() 評価について、 完全かけ流しで温泉を提供し、 趣きある渓流沿いの混浴露天風呂はまさに日本の温泉遺産に指定したい。 満点評価で温泉サムライが自信をもってお勧めする温泉である。 宮城県作並温泉で宿をお探しの方、 宿に直接予約するよりもじゃらんnetや楽天トラベルを介してする方が お安く泊まれることが多いですよ。↓ 一度お試しあれm(_ _)m |
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 渓谷沿いにある露天エリアは野趣溢れる混浴岩風呂が魅力的。 |
温泉の泉質 |
泉質:(河原の湯)ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)/泉温54.6度/湧出量毎分10.7リットル毎分/pH8.3/他源泉4本あり |
適応性 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進 |
営業時間 |
日帰り入浴時間 平日11:00〜14:00 日祭日11:00〜13:00 |
料金 |
大人1500円(タオル付) 小人800円 幼児無料 宿泊11000円〜(じゃらんnet価格) |
入浴施設 |
内湯大浴場男1女2、混浴露天風呂1、サウナ男女各1あり |
備品等 | ボディソープ、リンス、シャンプー、ドライヤー |
駐車場 | あり(無料) |
アクセス | 公共機関:JR仙山線作並駅から無料送迎バス運行 車:東北自動車道〜仙台宮城IC〜国道48号線を山形方面へ21km約25分 |
連絡先 |
〒989-3431 宮城県仙台市青葉区作並元木16 TEL022-395-2211 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345源泉かけ流し |
公式HP | 作並温泉岩松旅館のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2014年3月14日(金)にわか雪 |
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