(ざおうおんせん ざおうこくさいほてる)
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みちのく〜ひとり〜旅♪ 山本譲二じゃないけれど、 鼻歌交じりでやってきたのは雪降る蔵王。 冬季ももうすぐ終わりの3月中旬だけれど、 流石はスキーのメッカ見渡す限り一面の銀世界。 ピンと張り詰めた空気は氷点下、 都会では感じ得ない雪の香りと、 雪面を反射する光線からは温かい春先の日差しをも感じる新感覚なのだ。 この白い雪に負けないのが地元女性のお肌。 透明感ある色白美肌はまさに東北美人と呼ばれる由来なのでしょうか? 存分に雪景色と色白美人を堪能したあとに温泉を堪能します。 温泉街は湯気と硫黄の香りに包まれた蔵王温泉は 日本第2位といわれる酸性温泉で湧出量も豊富。 入湯するまでもなく良泉ということはすでに織り込み済みでございます。 さて、湯の町蔵王にて温泉以外に賞賛できるものはないかと探索してみれば…、 ありましたよ。 本日泊まった蔵王国際ホテルで見つけたもの、 ご来所して頂いたお奉行様にだけ特別にご紹介させていただきます。 コチラホテルかなり人気のあるホテルらしく、 じゃらんnet『☆2年連続☆山形エリア売上g@の人気宿♪』 と不動の第一位を獲得するなどみなが評価するホテルに期待が持てます。 ホテルに予約する際、電話したときのやり取りです。 温泉サムライ:『あの〜、革靴で訪れても大丈夫ですかぁ?』 ホテルスタッフ:『それは絶対無理です。スベってこけますよ。』 なんて、電話対応も明るく丁寧な様子でした。 ![]() 作並温泉から在来線に揺られて到着したのはJR山形駅、 積雪なんて微塵も感じられない駅周辺は春の日差しが感じられた。 ![]() ここから蔵王温泉行きバスに揺られること45分、 市街地を抜け、峠道に揺られつつ、辺りの景色も雪景色へ移り行く。 あっという間に蔵王バスターミナルに到着です。 ![]() 標高850メートルともなると山々は真っ白、 道路上の雪は除雪されてはいるが、気温は氷点下5度とさむ〜い。 灰色の空と一面の銀世界は視覚からもその寒さを増幅させる。 ![]() ここからホテルまで歩けば15分ほどで到着ですが、 ホテルに電話をすれば送迎車が迎えに来てくれます。 しばらくすると白いワゴン車が迎えに来てくれた。 ![]() サービス精神旺盛なドライバーさんは明るく親切で、 軽快に送迎車を運転しながら 蔵王温泉について簡単な観光案内を聞いているうちにホテル玄関先へ到着です。 ![]() ホテルフロント前ではすでにイオウの香りに包まれ温泉気分夢気分。 通された客室は一人では広すぎる和の空間で、 窓からはゲレンデが遠くに見渡せ一面の銀世界! ![]() 雪面に幾何学模様のシュプールが幾重にも重ねられ、 スキーヤー達の躍動が手に取るように望めます。 普段見慣れない光景にウットリ。 ![]() 冷蔵庫にはウェルカムフルーツとして 赤く熟れた甘そうなメロンとリンゴが冷やされているが…、 美味しそう…、嬉しいけれどそんなのは後まわし。 ![]() さてと、気になってきたのが温泉。 荷物を部屋にほおり投げ、まずはホテルの浴室エリアへ向います。 長い廊下、フロント前を経由し、別棟へと続く回廊をゆっくり進みます。 ![]() ホテル客室部は洋風な面持ちだが、 浴室へ向う回廊は徐々に和の空間へと誘ってくれる。 通路小窓からの雪景色は趣きがあって美しい。 ![]() 浴室に近付くにつれ硫黄の香りが強くなり気分も盛り上がる。 浴室前の静かで落ち着いた休憩処は洗練されたインテリア。 一角の足湯がある窓からは一面広がる蔵王の町並みが心に響く美しさだ。 ![]() 『八右衛門の湯』と命名されたコチラの湯、 『おおみや旅館』湯主の名前が由来になったという浴室は 平成16年に客室だった西館を解体してリニューアルしたらしい。 ![]() 暖簾をくぐって中に入ると 天井の梁がむき出しの古民家風で 天井までの高さが6.5メートルもある吹き抜けはホテルの雰囲気とは異空間。 ![]() 湯気で真っ白な靄(かすみ)がかかった浴室に ボンヤリ光る青白い湯船がひとつ不思議に浮かんで見えます。 ![]() よく見ると木製湯船に蕩蕩と注がれた酸性温泉が湯船の縁から溢れ出し、 鼻にツンと刺激ある硫化水素系温泉はしっとりつるスベ感をも享受でき そんな強酸性を忘れさせてくれます。 ![]() 天井、湯船、床面においてすべて木造と 温泉情緒を醸し出した浴室は温泉好きにはたまらない佇まい。 床面がすべるので注意してくださいね。 ![]() 冷え切った身体を清め、ゆっくり湯船に浸かります。 『あ〜』っと思わず声が漏れてしまうほどに気持ちよい湯は 実測温度42.1度と気温が低いせいなのかぬるく感じます。 硫化水素のツンとする刺激臭と甘い硫黄系の香りが混在するコチラの湯。 青緑色に見える湯は意外と透明感があってまろやかだ。 湯底には細かく積もった白い湯花が舞い上がり至極至福のひと時です。 口に含めばレモンの様な酸っぱさと、髭剃り痕がヒリヒリ痺れます。 窓の向うに広がるは積雪がスゴイ露天風呂。 浴室内の湯気にのぼせ気味なので露天風呂へと場を移すことに。 ![]() 屋外に出ると今までのぼせていたのがウソのように落ち着いて それどころか身体はこの寒さによってブルブルと震える始末。 気温は氷点下10度に近いんじゃないでしょうか? 慌てて岩風呂に飛び込むもなんだかとってもぬるい感じ。 湯に浸かっても身体の震えは止まりません。 お、お、温度を測定してみると42.2度とぬるくはないのですが…。 2つに区切られた小さい湯船が高温湯らしく、慌てて向こうへ移動です。 ![]() うん、チョット熱めのいいお湯です。 中央部から噴水の如く湯が注がれたコチラの湯は43.8度と熱めの湯。 しかし、湯船が浅いので寝るようにして入らないと身体が外気に触れて凍りそう。 ![]() よく見ると岩風呂の向うは急角度の雪の斜面が、 今にも雪崩が発生しそうな雪景色を眺めつつ、 岩風呂と雪降る屋外を出たり入ったりを繰り返す。 ![]() 2ヶ所ある出入り口のひとつ、 木製引き戸のトビラはこの寒さで凍りつきまったく動きません。 この湯船がなければすぐに凍死してしまう勢いだろう。 ![]() もう少しゆっくり湯を堪能したいが 蔵王温泉湯外湯巡りの時間がなくなりそうだ。 慌てて浴室をあとにし外出の準備を進めます。 蔵王国際ホテルには姉妹店として『おおみや旅館』と 『蔵王四季のホテル』の2ヶ所があって入浴が無料で利用できるらしい。 他にも温泉街には共同浴場など盛りだくさん。 フロントで温泉マップをゲットして さっきホテルまで送迎してくれたドライバーさんに聞いてみた。 『あの〜、おおみや旅館まで行きたいんですが、どうやって行けばいいですか?』 『歩いていくにはチョット距離があるので車で送りますっ。』 前の金融担当相だった竹中平蔵氏にどこか似ているドライバーさんは とってもやさしく物腰の柔らかさ。 大きなワゴン車で私ひとりをおおみや旅館まで送迎してくれた。 車の中ではおおみや旅館は女優の朝丘雪路と関係がある旅館だといったお話や 旅館の歴史などの話をしてくれた。 なんていい人なんだ。 各共同浴場を巡って湯の街を歩いていた時のこと。 あのドライバーさんが目の前を通り過ぎた。 『温泉サムライさん、よかったらホテルまでお送りしましょうか?』 なんて声をかけてくれるなんて嬉しいじゃあ〜りませんか。 しかも私の名前まで覚えていてくれるなんて。 なんていい人なんでしょうか。 でも、湯巡りもあと1ヶ所を残していたので車には乗らずじまい。 『夕食の時間までには帰ってきてくださいね。』 『湯巡り終了後、迎えに来てください。』なんて言えませんでしたけどね。 湯の街蔵王も陽が落ち薄暗くなってきた。 ![]() これも雪の影響なのかどうか? 辺りは濃い青色に包まれ幻想的。 路上ではコンビニ前の除雪をしていたり ![]() 道路側面に盛り上げられた雪の多さにビックリしながら 夕食タイムになんとか間に合った。 ![]() 緑系と青系の浴衣があるので緑系の浴衣に身を包みますが、 うん?帯がない。 電話して持ってきてもらってから食事へ向います。 ![]() 雛壇が飾られた食事処は、純和風浴室とは間逆の洋式です。 家族連れの賑わうテーブルの片隅で私ひとりの夕食タイム。 さて、どんな食事が供されるのか楽しみ。 ![]() まずはビールを注文し前菜を堪能します。 地元で収穫された食材を中心としたお料理で舌鼓を打ちます。 食べつけないものばかりでうまく説明はできないが、 素朴な味わいと心のこもった料理は奥の深い味わいでビールが進みます。
太麺のおそばと芋の入った汁物は田舎の味がした。 蔵王牛のすき焼きは単純においしいです。 山形米の『はえぬき』は真っ白でやわらかい。 グルメが目的でない私にはもったいないぐらいのご馳走で おなかも満腹となり旅の疲れも癒された感じがしました。 さて今からもうひと風呂浴びて明日の湯巡りに備えるか。 空調音も静かで、あたたかい布団でゆっくり眠れた蔵王の夜も明け、 昨日のウェルカムフルーツを今頃食べて 昨日予約が取れなかった貸切風呂へと向います。 ![]() 場所は大浴場のさらに奥、 山小屋まで誘われるかのごとく木製廊下の先には三つの貸切風呂がある。 別荘チックな個室は秘湯ムード満開だ。 ![]() フロントで貸してくれる手篭の中には ドライヤー、お風呂場のカギ、『入浴中』の札。 この札を入り口前に掛けてからイザ入場です。 ![]() どうですかこのシックな空間美。 私の書斎に欲しいぐらい美しくそして静寂です。 窓からは谷間の雪景色も美しく、バルコニーへ出られるみたいだけど 今は遠慮しておきます。 ![]() 隙間風が少し寒いが空調もしっかり機能する脱衣場で用意を整えて 今日の朝風呂をタップリ堪能します。 みなさま、朝からこんな贅沢してごめんなさいm(_ _)m ![]() 4人は入れる四角い湯船に惜しげもなく蔵王の湯がかけ流し。 こんな小さなお風呂にも手抜きなくガッツリ硫黄泉が楽しめる嬉しさは何物にも変えがたい。 湯に浸かるとザザッーっと湯が豪快に溢れ出しまさに贅沢の極み。 ![]() 湯底に沈んだ湯の華がパッと舞い上がり、 息を吹き返した小さなエンゼルのよう。 やさしく身体を包み込んでくれる湯は甘い硫黄の香りが感じられ 酸性ではあるがツルツル感もあって心地よい。 ![]() 実測温度は41.5度といつまでも浸かっていられる温度が 身体と心を天にも昇る気持ちに誘引されそうだ。 ちなみに注がれる湯は44.6度、 放射線量は0.12マイクロシーベルトと正常値であった。 ![]() アメニティーもほぼ完璧に揃っており、 トイレはウォシュレット付の清潔なものが用意されているため、 大浴場が苦手という方や外国人にもお勧めできるだろう。 ![]() たっぷり貸しきり湯を堪能したあとは朝食タイム。 朝はバイキング形式ということで 和洋折衷おかずを皿に盛り付け英気を養います。 朝からプチケーキを提供してくれるのは嬉しいなぁ。 食事後は浴衣からガッツリオーバーを着込んで外出です。 向った先はホテル姉妹店である 『蔵王四季のホテル』 外はチラチラ雪が降り、雪降る蔵王の見納めです。 スキー場に向う若者たちを横目にひとり温泉街を歩く温泉サムライ。 湯上り後、もう身体はほっかほか。 ホテルに到着するも山形駅行きのバスの時間が迫ってきます。 ![]() ホテルの美しい女性スタッフと楽しくお話しするもタイムオーバー、 バスターミナルまで送ってくれるワゴン車へと乗車です。 あ〜、また訪れる機会があるのか蔵王温泉。 今から7時間掛けて京都まで帰る空しさはひとしおでありました。 最後になりましたが、 コチラホテルで湯巡りをやさしくサポートしてくれた竹中平蔵似のドライバーさん、 ホテルスタッフの熱いオモテナシに私の心は今でもポッカポカ。 きっとこの方々、蔵王の湯と同じくこのホテルの、 いや、蔵王温泉の宝なのだと思いを馳せる温泉サムライなのでありました。 蔵王国際ホテルで宿をお探しの方、 宿に直接予約するよりもじゃらんnetや楽天を介してする方が お安く泊まれることが多いですよ。↓
一度お試しあれm(_ _)m |
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 蔵王温泉人気ホテルであるコチラ蔵王国際ホテルは、幻想的な湯けむり溢れる内湯と雪崩に襲われそうな露天風呂が神秘的。 |
温泉の泉質 |
源泉名:近江屋1号/近江屋2号/湯佐の沢1号/湯佐の沢2号 |
適応性 | きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症 |
営業時間 |
日帰り入浴時間10:00〜15:00 |
料金 |
日帰り入浴1000円+税 |
入浴施設 |
内湯男女各1 露天風呂男女別各1、貸し切り風呂3(宿泊者無料) |
備品等 | アメニティー全般、ドライヤー |
連絡先 |
〒990-2301 山形県山形市蔵王温泉933 TEL: 023-694-2111 FAX: 023-694-2113 |
アクセス | 公共機関:JR山形駅下車、蔵王温泉行バスで45分、終点下車、徒歩15分 自家用車:山形自動車道、山形蔵王IC〜西蔵王高原ラインを経由して20km、約30分 |
駐車場 | あり(無料) |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345 消毒なしの源泉かけ流し |
公式HP | 蔵王国際ホテルHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2013年3月14日(金)〜3月15日(土)曇り時々雪 |
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