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温泉奉行所>群馬県の温泉>半出来温泉 登喜和荘 |
2021年3月、『吹割の滝を目指して温泉ツアー』と銘打って旅は始まります。 三日目の宿『法師温泉』を出発し、 旅はすでに悲しい最終日。 混浴の『大塚温泉』で入湯を果たした後、 群馬県の沢渡温泉まるほん旅館を訪れたがコロナで日帰り入浴が中止、 お隣にある共同浴場も県外からの日帰り入浴者は入湯できなくなっていた。 ![]() 残るは最後の目的地『半出来温泉 登喜和荘』を目指した。 吾妻川沿いを走る国道144号線を西へ西へと進めば、 『半出来温泉』の看板が見えてきた。 『半出来温泉』とは面白い名前だ、少し調べてみると、 『半出来』とは地域の小字名で、土壌が痩せていたため作物が育たず、 近隣地域に比べて同じ面積の土地で同じ作物を作っても 半分しか収穫出来なかったことから『半出来』と呼ばれたそうだ。 ![]() 1975年に開業した『登喜和荘』はスレート屋根の二階建て、 静かな山間の吾妻川のほとりに佇んでおります。 車は宿の右手に駐車して、正面入り口から入場します。 ![]() 群馬県内の温泉はコロナ規制が厳しく、 県外の入湯客をお断りする傾向にありますが、 さて、コチラ登喜和荘ではどうなのでしょうか? ![]() 部屋の奥から現れたご主人に聞いてみると 「日帰り入浴できますよ」との返答に安堵した。 入湯料金400円を支払って奥へと進みます。 ![]() フロント辺りには様々な民芸品が並べられ、 田舎の温泉旅館が満喫できる癒し空間。 節電なのか薄暗いフローリング廊下を先へと進みます。 ![]() 薄暗い空間から一転、 外光の差し込む明るい廊下がまっすぐ進んでいます。 ここを訪れた芸能人の写真がセピア色に染まっています。 ![]() 突き当りにありました、浴室の入り口。 浮世絵の暖簾が渋い入り口引き戸を開けます。 他に入湯者はいない様子、とても静かです。 ![]() 壁や床が板張りの大変シンプルな脱衣場に、 壁際にはカラフルな脱衣かごが並べられている。 手早く準備を整えてまずは内湯へと向かいます。 ![]() 鄙びた内湯空間に木製湯船がひとつ、 しじみ汁を彷彿とされる半濁り湯が湯船の縁から溢れ出し、 床一面に流れ、そこからは湯気を発しております。 ![]() おもむろにかけ湯して、そろりと湯船に浸かります。 泥に似た香りに包まれるもわずかながら油の香りも感じられる。 「いい湯だね」とつぶやきながらしばしの至福の時間。 ![]() 湯船の温度は実測39.4度とこの季節では低温だが、 肌触りのよさや香りのよさも相まっていつまでも入湯できる極楽湯。 帰路途中ということも忘却し、のんびり湯治モードで湯を愉しみます。 ![]() コチラ旅館には混浴の露天風呂があることを思い出し、 湯船左にある扉から外へと出て露天風呂エリアへ。 3月のヒンヤリ冷たい外気にあたりつつ細い通路を進みます。 ![]() 東屋の入り口に『混浴露天風呂』の文字。 その向こう側には一槽の木製湯船、 さらにその先には吾妻川のせせらぎが見渡せるロケーション。 ![]() 湯船は大小左右に分かれ、 左の小さな湯船には源泉が注がれ温度も高く、 右側の広い湯船は温度が低くなっています。 ![]() 源泉と思われる湯が岩の注ぎ口からかけ流される。 実測温度は41.1度、ぬるま湯で心地よい泉温ではあるが、 真冬での露天風呂入浴は若干厳しいものと予想できる。 ![]() 湯船の深さもたっぷりあるが、少し手狭な左側湯船。 実測温度は39.6度と入湯すれば出られない極楽湯。 pH7.1とほぼ中性温泉は優しい浴感だ。 ![]() 右側湯船は実測温度33.9度と低温で夏向けの湯。 黒っぽい浮遊物は湯の華なのか苔なのか?不明であります。 誰もいない湯船で冷温交互浴を存分に愉しみます。 ![]() 女性との混浴はできませんでしたが、 春先の木々の息吹を感じつつ、 静かな露天風呂エリアでのんびりゆったり湯浴みできたことは心に残ります。 ![]() 湯船から望める吾妻川にかかるつり橋は、 駅からの近道として利用されていたが、 現在では水害で通行止めとなっていると『鉄〇奉行様』からご報告がありました。 (2022年7月現在) ![]() 秀逸な温泉旅館に必ずある動物のはく製もありました。(温泉サムライ談) 水槽には大きな金魚がゆったり泳いでる。 私もコチラ旅館でゆったり宿泊したいが…、そろそろ帰る時間です。 ![]() 登喜和荘さん、良き温泉をありがとうございました。 未来永劫この湯を守ることは大変だと思われるが、 どうかよろしくお願いいたします。 ![]() 半出来温泉登喜和荘でお泊りをお考えの方へ。 ご予約は宿へ直接するよりも楽天トラベル↓ じゃらんnetを介して予約する方が
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 吾妻川のせせらぎを望める混浴露天風呂はこの宿のおススメ湯。 |
温泉の泉質 |
源泉名:恵の湯(半出来吾妻温泉)/泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性‐中性‐高温泉)/泉温約42.3℃/pH7.16/溶存物質計4954mg毎kg/54.4リットル毎分 |
適応性 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病 |
営業時間 |
日帰り入浴8:00〜20:00 |
日帰り入浴料金 |
大人400円 子供300円 個室休憩(入浴料込) お1人様1,200円 |
割引情報 | 【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元! |
入浴施設 |
男女別内湯各1、混浴露天風呂1 |
備品等 | リンスインシャンプー、ボディーソープ |
連絡先 |
〒377-1521 群馬県吾妻郡嬬恋村今井97-1 TEL.0279-97-3373 FAX.0279-97-3373 |
アクセス | 車: ●上信越自動車道『碓氷軽井沢 I.C.』から約1時間 ●上信越自動車道『上田菅平 I.C.』から約1時間 ●関越自動車道『渋川伊香保 I.C.』から約1時間10分 電車: ●JR吾妻線『袋倉駅』からつり橋経由で約7分 |
Wi-Fi | 接続不明 |
駐車場 | あり、無料 |
お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
塩素消毒臭度 | 012345かけ流し |
公式HP | 半出来温泉登喜和荘のHP |
温泉情報 | |
入湯日付 | 2021年3月19日(金)晴れ |
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