(のりくらこうげんおんせん ゆけむりかん)
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日本百名山に数えられる乗鞍岳は、北アルプスの南の端に位置し、標高3026メートルの剣が峰を最高峰に23の山々が連なっているという。 以前はその直近の畳平までマイカーで行くことができたが、現在は2004年に施行されたマイカー規制によりシャトルバスでのみしか行けなくなった。 このため以前に比べると観光客も半減となっているというが、乗鞍高原周辺には著名な温泉地が多く、これらの温泉を求めてたくさんの人が訪れてくるという。今日はその中のひとつ乗鞍高原温泉「湯けむり館」を訪れた。 京都では連日気温35度を越える猛暑日が続く中、ここ乗鞍高原では30度以下と、とてもしのぎやすい天候なので、温泉への入湯意欲もわいてくる。 場所は乗鞍岳線と乗鞍上高地スーパー林道が交差するところにあって、午前中に訪れた「せせらぎの湯」からも目と鼻の距離にある。 「湯けむり館」は、松本市営の公共施設で外見は大きな山小屋風、周囲の自然環境に配慮された建物です。 |
![]() 「湯けむり館」全景 ![]() 玄関 ![]() 浴室入口 |
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![]() 脱衣場のようす ![]() 内湯 |
入口で靴を脱ぎ入場、受付で入湯料金700円を支払って浴室へ向かいます。硫黄の香り漂う清潔な脱衣場には、しっかりした鍵付きロッカーも用意されていて荷物の管理も安心できる。 引き戸を開けるときれいな内湯が目に映る。なんと床や壁、天井さらに湯船までも樹齢500年の木曽サワラをふんだんに使用した贅沢な浴室だ。 わずかな木の香りと温泉からの硫黄の香りで入湯する前から気分がよくなってくる。湯船も10人以上ゆったり湯浴みできる大きなサイズで湯は掛け流し。 |
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![]() ココの湯は10キロ先の湯川源泉(自然湧出)から引き湯しているという。 その乳白色の湯がたっぷりと満たされた湯船にゆっくりと体を沈めると、 温度41℃ぐらいの適温で、泉質は単純硫黄泉(硫化水素型)。 その硫黄の香りと若干の火薬臭があたりを包み込む。 ![]() 湯を少し口に含めば酸性泉独特のレモン味と卵の腐ったような味で 決してうまくないが、 味覚からもしっかりと温泉を感じ取ることができる。 湯口からは加温されているという源泉が注ぎ込まれているが、 その湯口に鼻を近づけると、 火山の噴気孔から出ている有毒の硫化水素ガス系の刺激臭が感じられる。 多くを吸い込むとむせて咳が止まらなくなってしまうので 敏感な方は湯の注ぎ口へは近づかないほうがいいかもしれない。 内湯には大きなガラス窓が設けられ外の風景が見渡せるが、 その視界には石の四角い露天風呂も見えている。 早速露天風呂へと移動する。 ![]() 外に出るとさわやかな風が火照った体を冷ましてくれて清々しい。 遠くに乗鞍岳の山並みがきれいに見渡せる。 周囲には白樺などの植栽もあり視覚的にも露天風呂の雰囲気は最高だ。 そんな中にある露天風呂は内湯と同じく白濁した湯なので、 入湯する際は足元の段差に気をつけながらゆっくりと入る。 ![]() 温度は高めの設置で42度ぐらいあって pH3.12の酸性湯なので長湯はできないが、 出たり入ったりを繰り返し、 この湯を堪能することだできる。 平日の夕方に訪れたので5人ほどの入湯者ですが、 それぞれ湯から出て地べたに寝転がっている人もいれば、 ベンチで座りながら眠っている人もいる。 皆さんそれぞれ温泉を堪能しているようだ。 |
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奥の区画には独立した洗い場があって、リンスインシャンプーとボディーソープが備え付けられ、ヒノキ製の桶や腰掛も設置されている。 もちろん内湯側にも洗い場はありますが、この奥の洗い場の方が落ち着いて体を洗うことができた。 |
![]() 独立した洗い場 ![]() 備品 |
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![]() ![]() 温泉分析書 ![]() ゆったりできる休憩ホール |
湯からは上がり休憩ホールへと向かう。 そこには中央に大きな薪ストーブが鎮座していてその周囲には大きめのソファーが配され、落ち着いた雰囲気の中ゆっくりくつろぐ事ができる。 食事の提供はないが売店コーナーでは、地ビールやこけももジュース、ソフトクリームなどが販売されているので堪能することができる。クーラーもよくきいていて涼しく、湯上り後の汗も次第に引いてくる。 評価について、 硫黄の香りに包まれて北アルプスの景色を望みながらの入湯は忘れられない温泉のひとつに数えられた。文句なしの5つ星評価とします。 |
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温泉の場所 | ![]() |
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コメント | 乳白色の硫黄泉、香りや浴感ともに最高クラス。 | |||
温泉の泉質 |
単純硫黄温泉【硫化水素型】(低酸性低張性高温泉)/源泉温度 46.4℃/pH3.12/蒸発残留物660mg毎kg/成分総計1248mg毎kg |
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適応性 | 神経痛、皮膚病、神経痛、など | |||
営業時間 |
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料金 |
大人 700円(中学生以上) |
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入浴施設 |
内湯男女各1、露天風呂男女各1 | |||
備品等 | ボディソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー | |||
連絡先 |
〒390-1513 |
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お気に入り度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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塩素消毒臭度 | 012345 | |||
公式HP | 湯けむり館のHP | |||
温泉情報 | ||||
入湯日付 | 2008年8月4日 |
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